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小学校5年生の稲刈り実習(稲刈り9日目)|今朝の水田風景#10

山口県の山間部で米作りをしているコヤマファームです。

おはようございます。
今日は、地元の小学5年生の稲刈り実習です。
4畝ほどの小さな田んぼですが、5月に子どもたちが田植えした稲が実りを迎え、小さな手で鎌を握って、稲刈りします。

コヤマファームのある地域では、地元の老人クラブが主体となって、小学生に稲作を体験を提供しています。もう40年以上も続いているそうです。
この稲作体験(小学生の稲作実習)がコヤマファームのほ場にやってきて、もう10年くらいになると思います。前の引き受けほ場の方が年齢的に断られたので、こちらに話が来ました。最初はとても無理と思い、断ったのですが何度もお願いされるので引き受けることにしました。引き受けるときの条件として、ちゃんと看板を子どもたちが作ることと、小学校が報道機関に資料配布すること、とか言ったような気がします。看板立てると保護者が道路を通るたびに見つけやすいし、小学校が子どもの学びをちゃんとみんなに知らせることが大事と思ったからです。

さて、小学5年生は2クラスの38人です。老人クラブの指導の下に、1クラスずつ交互にほ場に入り、小さな手で鎌を握り、稲を刈っていきます。5から5~8株ごとに一束として山にしていきます。その山を藁できびっていきます。上手に鎌を使う子や、稲束を上手にきびっていく子が面白いように稲刈りを進めていきます。そのうち、老人クラブの方が、はぜかけ用の竿と杭を準備し、はぜを作っていきます。子どもたちも竿を支え、はぜつくりを手伝います。

はぜができると、今度はみんなで稲の束をはぜにかけていきます。鎌で稲を刈る子、わらの束をきびる子、はぜつくりを手伝う子、稲束を運ぶ子、稲束をかける子など、それぞれが自分のできることを周りを見ながら、作業していきます。ものすごいことだと思いました。見て、聞いて、まねて、ドンドン自分の技としていく様子が凄いと感心しました。中には、どうして乾いた田んぼはひび割れているのかとか、自分の思った疑問を老人クラブの方に聞いている児童もいました。

ひととおり、はぜにかけ終えて、本日の稲刈りは終了です。子どもたちは振り返りの会をして、学校に戻っていきました。児童が38人もいると、稲刈りも早いですね。あっという間でした。見ているだけで楽しい会でした。

この稲は10日程度天日干しをしたのち、脱穀し、ライスセンターでもみすりして玄米にします。小学校では、ライスセンターも見学するそうなので、普段自分達が食べるご飯にだんだん近づいていく様子がわかっていいことだと思います。12月に老人クラブの皆さんを小学校に招いて、おにぎりとお味噌汁で自分たちが作ったお米を味あうそうです。

生きることと食べることは密接につながっています。食を大事に育ってほしいし、できたら将来、稲作にかかわるような児童もいてほしいですね。


さて、稲刈りを9日間続けてきました。本日の稲刈りで、すべての稲刈りができました。この稲を稲こぎ、もみすりして玄米にしたら、今シーズンはひと区切りです。10月からは、来シーズンに向けた土づくりと土木作業などの田んぼづくりが始まります。

今シーズンの稲刈りの中間報告その3
9/8(日) 稲刈り1日目 作業受託分(ひとめぼれ1反3畝) 7俵
9/9(月) 稲刈り2日目 コンバイン故障
9/10(火) 稲刈り3日目 コシヒカリ3反5畝 27俵
9/14(土) 稲刈り4日目 コシヒカリ2反2畝 17俵、モチ4畝 2.5俵
9/15(日) 稲刈り5日目 コシヒカリ2反6畝 16俵 
9/16(月) 稲刈り6日目 コシヒカリ3反6畝 24俵
9/17(火) 稲刈り7日目 コシヒカリ3反6畝 22俵
9/21(土) 稲刈り8日目 コシヒカリ2反1畝
9/24(火) 稲刈り9日目 コシヒカリ4畝

あと残りは、はぜかけ米の稲こぎです。台風ができそうな予報です。

本日もありがとうございます。

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