たばこを辞めたら脱臼した
【はじめましての方へ】
はじめまして、古谷健太(こやけんた)と申します。出身である徳島県に拠点を置きながら全国各地でユニークをしております。どうぞよろしくお願い致します。みんなには「こやけん」と呼ばれることが多いです。詳しくはWikipediaをご覧ください。
【僕を知ってくれている方へ】
いつも応援してくださりありがとうございます。こやけんちゃんです。ここではここだけのユニークを発信していく予定です。どうぞよろしくお願い致します。詳しくはWikipediaをご覧ください。
【母さんへ】
ご存知かと思いますが、古谷健太(こやけんた)と申します。出身である徳島県に拠点を置きながら全国各地でユニークをしております。どうぞよろしくお願い致します。みんなには「こやけん」と呼ばれることが多いです。詳しくはWikipediaをご覧ください。いつもありがとうね。
そんな僕ですが、この度コチラの「note」という媒体を利用させてもらい「文字残し」を始めることにしました。ここだけの話や表向きのSNSには書けないこと、本音、などなど思いついたことや色んなことを綴って残していく予定です。
僕は四国の田舎に住む紙たばこが大好きな34歳の男でございます。noteに初めて投稿する内容をどうしようかと迷った結果、タイトルのようなものになりました。
そして僕は2025年1月6日より年内いっぱいの間
紙たばこを吸わないことになりました。
読んでいただく前に。
自分で言うのもキッショ〜!なんですが、僕のことを知ってくれてる方は「こやけんは色々やってるし何かちょっとしっかりしたヤツ」的なイメージを持っていただいてるような気がします。そう思ってもらえる芸人になれることを目標に、日々活動をしていることも事実です。
これからするお話は、本音でお伝えするからこそ僕のよくない部分をしっかりと露呈する形になります。
が、このことを面白がって読んでもらえなければ残念だなという気持ちで書いております。
芸人のことなんか真面目な目線で見なくていいんです。それでもガッカリしそうだなという人はTikTokやYouTubeで人に迷惑をかける人たちを観たりしててください。
そしてこれも重要な前置き。こやけんさん曰く、よくない部分がバレたところで僕の評価が下がるのは普通に嫌だというのです。いただいたお仕事を全力でやるというスタンスも変わりませんし、なんならビンゴの司会とかお祭りのMCはこの先もめちゃくちゃ上手いと言ってます。ただ1人の男が紙たばこを辞めようと動いている、それだけの話ですのでこの文章はピアニッシモぐらいの軽い気持ちで読んでください。それをご理解していただいた上で、スクロールをよろしくお願い致します。
さて、今回は自らが実験体となった紙たばこから電子タバコに変更することで我が身に起こった出来事、その苦悩と本音の衝撃悶絶体験データを皆様に共有出来ればと考えております。少々長くなりますので好きな銘柄のたばこでも吸いながらお読みいただけると幸いです。
まずは皆様に僕がどのぐらいたばこを愛してやまないかを知っていただこうと思います。
ご存じない方は申し訳ありません、僕は島一番のヘビースモーカーだと噂されています。もしかしたら鳴門の荒波で鯛をドカドカと釣り上げたり、海陽町で伊勢海老を手づかみで捕獲する腕が大砲ぐらいある漁師、あるいは郊外で1日中稼働せずに同じ場所に居座り続ける私服でやってるタイプの個人タクシーの枯れ木のようなおっさん、このあたりを探せば僕よりもたくさんたばこを吸う人はいるかもしれません。比較する相手がそのレベルの人たちであることは間違いありません。
唯一、ジャンボ尾崎はゴルフをプレーしながら普通にたばこを吸っていたので僕よりもヘビースモーカーだと認めています。まるで紳士のスポーツのプロだとは思えませんが、顔もムチャ怖ですし直接文句を言うことは僕ごときには不可能です。かなりのコワモテに加えて嫌なバク毛、肩幅が広すぎるスーツ。あろうことか、そんなポテンシャルの大男がアイアンを振り回す職業なのです。
Jの字に苦言を呈す係は僕には絶対に無理と判断します、何かの弾みで取っ組み合いになった時に勝てるわけがありません。たかだか我々のような喫煙者のレベルじゃない、彼は1本の煙突だと思った方が良さそうです。
とて、彼ほどの喫煙っぷりとは言えませんがたばこが好きという想いの強さでいうと僕もジャンボ性を名乗っても良いのではないか?と思えるぐらいにはたばこが大好きなのです。
たばこを辞めるぐらいなら「スプーンを使う、ベッドで寝る、高速道路に乗る、洗顔クリームを使う、鏡を見る、通話する、泣く」など日常の便利コマンドを一生禁止される方が全然マシだと思っています。
(※ただし、高速バスに乗るのは良いものとします)
しかしながらこの文章をご覧いただいてる皆様、ましてや非喫煙者の皆様にとっては紙たばこを辞めるなんて本当に大したことのない話だとおっしゃるかも知れません。根性があるかないかだけの話だろう、と。
間違いではないと思います。我々はサムライの国の男子ですから、根性というジャンルだけは揺らぐことなく世界の頂点に位置づけておかねばならないのです。
しかも今回、僕が挑戦するのは完全禁煙ではなく「アイコスなどの加熱式タバコはOK、2025年内をCLEARすればその後はお好きに」という、ゆとり世代の悪い部分が全面的に前に出たルールなのです。
いくらサムライの国に生まれし者だとしても僕は平成2年生まれ。この辺りは本当に都合良くナメてるルールを採用します。
それでも、それでもなのです。僕にとって紙たばこ離れは本当に大変なことなのです。
言い訳がましい話ですが、主張をいくつかさせてください。
その前に少しリラックスしてもらいたいので、箸休めがてら僕のお気に入りのトートバッグを見ていただきたい。
本当に良いお買い物をしました。
とってもキュートですよね、なんたってデザインに無駄がない。待て、デザインとは無駄がある方が美しいのではなかろうか?いや、そんなことはないか。などと考えながら1日を何となくダラダラと過ごし、その日が実際は何もしていないような、俗に言う「カス日」だった場合にも寝る前には「今日はたくさん考え事をしたなぁ」ということに1日の記憶を変換することが出来る素晴らしいトートバッグです。
僕ならばうさぎのイラストを使わずに「USAGI」の文字だけを書き、手提げの部分を耳に見立てることでトートバッグそのものがうさぎの顔になっている、という手法を使っていたように思います。伝わりますでしょうか?
この考え方が所謂「柔軟性がある」というやつです。それでもこのトートバッグは可愛いのでよく使わせてもらっています。
話を戻します。
僕が紙たばこを辞めることがどれぐらい大変なことであるかという理由を、箇条書きにていくつか紹介させてください。
・1日に大体3〜4箱吸っている
・自分が出演しているFMラジオ番組のOPソングをザ50回転ズの「たばこの唄」にしていた
・元々はグレーだった車の内装色が秋の京都みたいな色になっている
・僕の残り香だけでさっきまでそこに居たことがバレたことがある
・喫煙可能店を探していたら知らない町に居たことがある
・加熱式タバコだけOKの先輩芸人のご自宅で紙たばこを吸ってしまい、そのことを先輩の奥様に怒られている最中も間違えて吸ってしまった
・紙は「たばこ」、加熱式は「タバコ」と書き分けている(加熱式はロボっぽいからカタカナ)
・コロナ禍に折ったたばこを鼻の穴に詰めてマスクを着用し、バイトに行ったりデパートを散策していた
・たばこを辞めてと言われたことをキッカケに交際していた女性と別れたことがある(好きやったのに)
・たばこをほぐしてチャーハンに入れて食べた(まず普通にチャーハンを食べて、その後たばことして普通に吸えば良かったなぁと思った)
言い出すとキリがないのでこの辺にしておきますが、要するに僕はたばこを本当に愛しているのです。
この文章はたばこに日常を支配されている情けない男の弱音の羅列とも言えるかも知れません。
「煙が好き」という理由で燻製職人服部という人のYouTubeをたまに見ます。彼は晩酌をするのが大好きなので、いつも本当に色んな食べ物を燻して我々視聴者を楽しませてくれます。マグロの大トロを冷燻する回には贅沢を惜しまないその強気な姿勢に腰を抜かしたものです。
たまに燻製しないササミジャーキーなどを作る回があります。燻製職人なのにです。
僕は燻製職人服部のそういうところも好きなのです。
「燻製の煙が好き」から「燻製職人服部が好き」というふうに、心の一部が変化したのです。よくある話ですが、人と喫煙所で仲良くなるパターンに似ています。東京に住んでいた頃「ときわ台」という駅の喫煙所で知らない人にライターを借りたことがあり、その人に代わりにコンビニで酒を1本買ってくれと言われてムカついたことがあります。これは燻製職人服部を好きになった例の逆のパターンです。
こんなヤツ、直火焼き素人工藤です。
我々の燻製職人服部はこんなしょうもないヤツとは違い、ショート動画の締めフレーズで使う「うまいです!!!」の声が本当にデカいです。
「うまいです!!!」と言うまでの語りは本当に優しい声と柔らかい口調でとても癒されますし「なるほどなるほど」と頷きながら塩漬けや燻製の工程を、なんなら音量を大きめに設定して動画を観ることが燻製職人服部への初見ムーブとなる人が多いはず。その一瞬のスキ、人間なら誰しもに訪れる心が緩和したタイミングで燻製職人服部は「うまいです!!!」と言います。
晴天、凪になった湖面にいきなり雷でも落ちたのかと思うぐらい急に爆音で響く燻製職人服部の「うまいです!!!」
驚いてちょっとだけおしっこが出てしまったことすらあります。「うまいです!!!」を実弾だとするなら、真正面から銃口を凝視している状態だとしても避けることは不可能だとされています。トリガーを引くモーションから弾を飛ばすまでのリズムがまるで読めない。
しかし、燻製職人服部は今回の話に関係がありません。なぜ関係ないかと言うと燻製と喫煙は似て非なるものであり、今は喫煙についてのお話をしているからです。燻製職人服部が出てくるべき回ではないのです。
チャンネル登録だけしてもう一度こちらに戻ってきてください。
話は逸れましたが、そもそもの話「なぜそんなにも紙たばこが好きなのに電子タバコに変更するのか?」ということです。今まさにたばこを辞めようと考えている、でも方法と実際どのようなことが身体と心に起こるのかが不安だという方は特にこの先も読んでみてください。
僕が今回「紙たばこから電子タバコに変更する」となった経緯。これは先輩芸人の元りあるキッズの長田融季さん、普段一緒にラジオをやっているグラフィックデザイナーのLockeさんという僕と親交のある方々とお話をしている時に決定したことなのです。
先ほど「加熱式タバコだけOKの先輩芸人のご自宅で紙たばこを吸ってしまい、そのことを先輩の奥様に怒られている最中も間違えて吸ってしまった」という出来事を例で出しましたが、これは融季さんのご自宅での出来事。
「アイコスならリビングOKやで、紙たばこは嫁にバレへん様にこっそりベランダで吸うてな」と言われていたので守っていたのですが、そこで忍び寄るは天性の体たらく。僕は吸殻を入れたペットボトルをリビングの机に置いたまま寝てしまったのです。
後輩失格も甚だしい、本当に情けない失礼な話です。僕の後輩が僕の家でそういったルール違反をしてきたら普通に次からは呼ばないと思います。
当然ですが、発覚後は奥様に「僕は人の家のガラスを割った子供なのか?」と錯覚をするぐらい怒られてしまい、さすがにインターネットで大量に買ったパンツを履いているくせにと思いながら 謝らなければならないと思いました。あの時は本当に申し訳ありませんでした。
しかし「こやけん!なんで貢茶(ゴンチャ)のペットボトルに捨ててんの?普通さ、貢茶(ゴンチャ)のペットボトルに捨てるなんてありえないよ、貢茶(ゴンチャ)の…」となぜか貢茶(ゴンチャ)のペットボトルに捨てていたことにめちゃくちゃ怒っていたことだけが未だに理解出来なくて困惑しています。
というか、これ僕の貢茶(ゴンチャ)なのにまるで奥様の貢茶(ゴンチャ)を勝手に飲んだ上に吸殻を入れていた時みたいな怒られ方をしました。論点がおかしいなこの人と思いながらも紙たばこが禁止のリビングに灰皿代わりにしたペットボトルを置いておくような愚かな行為はもちろんダメであり、僕が100%悪かったと反省しております。
そして融季さんからも僕に対して
・紙たばこは臭いが嫌
・デブやねんから血管詰まって死ぬでお前
・サウナも入んねんから
・紙吸うてる時のお前顔怖いねん
・安田も言うててん
などと、以前からよく忠告はしていただいておりました。いくらお世話になってるとは言えうるさいからブロックしようかなぁということが何度か頭をチラつきましたが、やはり大好きな兄さんなわけです。
そんなことはせずに、ここは一旦素直になってみようと心を改めました。
要するに「禁煙しろとは言わん、身体のことを考えて加熱式のタバコにしときなさい」ということをおっしゃってくれているのです。
僕の為を思って言ってくれてる、違う。恥ずかしながら34歳にもなってこんなことを言わせてしまっているのです。しかし人間というのは恐ろしいもので、至るほどの若気がある年齢なわけでもないのに「紙たばこ臭いヤツが家に泊まりに来るのが嫌なだけでは?」とわずかに反発心を持っていました。最低です。
先輩の、ましてやご家族が居られる自宅に泊まらせてもらっておいてさっきから何やお前のそのナメた態度は!となっている方も多いことでしょう。言い分があります、これはとても大切なことなのでよく聞いてください。
僕は紙たばこを吸うのと同じぐらい融季さんの家に泊めてもらうことが好きなのです。本当に何日も泊まってたい。楽しいのです。他にも好きな理由はいくつかあります。
・寝る直前までおしゃべりしてもらえる
・奥様に対して「今日のアド街はどこや」「サッポロポテトが無いやないかアホンダラ」と偉そうに喋っているところを見れる
・坊主の融季さんがごぼうの党の花束を叩きつけた人みたいなハカマを着ている七五三の写真が飾ってある
こんなんもうジェネリックのユニバです。何が起こるか分からないアトラクションの連続。毎晩がハロウィンの湘南ナイト、夕飯もチュリトスを彷彿とさせる甘美でエキゾチックな味がします。
たとえ怒られたとしても!ヘマをやらかしてしまう可能性があるにしても!それでも泊まりたいということが伝わったのではないでしょうか。
もちろんおっしゃられることは分かります。僕もたばこが大好きという反面、頭のどこか1%ぐらいで「たしかにおれはたばこを吸いすぎているのではないか」「お金もないくせに何を贅沢にこんなもんを吸いまくっているんだ」と考えてしまうことがあります。自身のラジオ番組でミキサーを担当してくれている20歳ぐらいの子に「こやさんたばこ吸いすぎですって」と怒られてしまったこともあったので尚更です。
そんなたばこに囚われている僕にも良い匂いがする時代がありました。確かな年月日はうろ覚えですが、おそらく15年ほど前でしょうか。
当時の僕は蜷川実花監督、土屋アンナさん主演の映画「さくらん」コラボのジューシージュエルという香水を使っていたのです。
ジューシージュエルの説明文には以下のことを書いています。
恋のサプライズを願う女の子達のために。「香りの愛愛傘」がキャッチフレーズ。黒地にゆらめくきらびやかなフラワープリント。恋を呼び覚まし、現実に導く、そんな想いと願いを叶える香りをつくりたいという想いから生まれたフレグランス。ミステリアスフルーティノート。
この香水は僕の為にあるという認識で間違いなさそうです。お出かけする前にジューシージュエルを身体に纏い、出先で土屋アンナとたまたますれ違い「お兄さん、ジューシージュエルじゃん?」と言われたりすることがあるのかな?などと空想に浸りながら様々な場所によく足を運んだものです。
馳せた想いとは裏腹に実際土屋アンナとすれ違うことはありませんでしたが、梅宮アンナを空港で見かけたことはあります。あとこれは関係ないですが、京都の新京極でカイヤを見たこともあります。
めちゃくちゃ怒ってるカイヤです。
そんなジューシージュエルの芳香、香りの愛愛傘に穴が空くほど降り注いだ赤くて長いLARKの煙。いつの間にか僕は本当にたばこにずぶ濡れの日常を送っておりました。
そしてここからはいよいよ紙たばこ禁止チャレンジの本編とも言える壮絶な内容を記し、文字残しをさせていただきます。有料記事の価格として相応しいかどうかは分かりませんが、投稿日現在の赤LARKと同じ540円にさせていただきます(未練タラタラ〜!)
たばこを辞めようと考えている方、読み物として楽しんでいただけている方、いよいよここから記すことが本番、まさにハプニングの連続です。駄文続きですので無理をしてまで頼むよ〜とは言いませんが、僕にたばこを奢ったつもり、応援のつもりで読んでいただけたら幸いです。
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