ハイキュー!!と組織論
突然ですが、お風呂に入っていたら唐突に閃いたので書きます。
まずハイキュー!!ですが、週刊少年ジャンプで連載していたバレーボールの漫画です。(全45巻)
ひたすらバレーするだけですが、とにかく面白いので、未読の方はぜひご一読ください。
さて、タイトルにある「組織論」とハイキュー!!が、なぜ結びつくのか。
スポーツとビジネスを比較するようなことはありますが、そういうことではなく、「ハイキュー!!」のあるシーンがきっかけで、これをメモしようと思いました。
1.ハイキュー!!とは
漫画読んでください。アニメもやってますのでどうぞ。
2.閃きのシーン
このnoteを書こうと思ったきっかけのシーンは、漫画第25巻、第224話「返還」の中にあります。
その前に。烏野高校排球部で、セッターポジションの影山飛雄氏(以下、K氏といいます)は、中学時代から天才と言われるほどの才能を持ち、勝ちにこだわるプレイヤーで、中学の部活動では、自分が自分がで協調性のない独善的なプレーヤーで、他のチームメイトに対しても●●しろだの、手を抜くなだのと命令口調で接しており、最後にはチームメイトから愛想をつかされてしまいました。その後、烏野高校に入学してからは、新しいチームメイトとの信頼関係を築いていくのですが、第208話「初雪」の回に、もう1名のチームメイトと全日本ユースの強化合宿に招集されました。全国から強化選手が招集されているわけなので、レベルの高い合宿となり、いい刺激になったようです。合宿終了後、排球部の練習試合が行われるのですが、チームメイトがミスを連発してしまい、どうにも連携がうまくいきません。そこで、「俺は良いトスを上げている、もっと決めてください!!!」と、中学の時のようにチームメイトに悪態をついてしまうのですが、個性豊かなチームメイトは、それを意に介さず「俺が納得いかないなら言うこと聞かない」とか「内容はどうあれ言い方がムカついたら(言うこと)聞かない」などと言って、離れることもなく正々堂々ケンカします。
はい、長くてすみません。で、ここからが本題なのですが、このような出来事を受けてK氏は、これまで実践していた「スパイカーに合わせる良いトス」をやめ、「スパイカーの能力を引き出すレベルの高いトス」をし始めます。この時の一言が
これをきっかけに、K氏は最高のトスを上げるところまでが自分の仕事、そのトスを決めるかどうかはスパイカーの仕事、と割り切るようになります。
この様子を見て、コーチは「フッ切れたな」と言っており、K氏はこの顔である。
ようやく権限の話っぽくなってきました。
3.組織論てどういうこと
一般的(かどうか知らんけど)には、従業員数がある程度多い会社であれば、組織規程を備え、職務権限規程、職務分掌規程等により、各組織の役割や権限が明示されているものと思われます。
弊社の職務権限表が更新されておらず中身がクソなのは置いといて、権限規程というのは、特定の事柄について、どの部署/役職者がどこまで決裁できるかを示したものです。
先のハイキュー!!のシーンによれば、「トスを上げるまで」がK氏の裁量でできる範囲であり、「スパイクを打つ」のはスパイカーの裁量ということになります。
これが顕著に描かれていたのが、第285話「静かなる王の誕生」です。
K氏がトスを上げる直前の、K氏の内面が描かれます。
明確に、自分の役割を「良いトスを上げること」と理解しています。
それでそれでね、この後田中がスパイク決めるんですけど、実はこの田中が決めてないと負けってくらいの崖っぷち状態でして、田中が見事決めたことに対してこの顔。
いやゾクゾクしちゃいましたね。何度読んでも面白い。
(これ書きながら読んじゃったから眠いよチクショウ)
完結してるんで一気読みできますよ。ぜひ読んでね
4.つまりどういうことだってばよ
ハイキュー!!が面白いってこと!!
いや違う、組織の話。
例えば自分は法務やっとりますが、法務でなんでもかんでも決めることはできません。契約の話であれば、実際に取引先と交渉して契約を締結する、仕事をして収益を上げるのは、営業部・事業部です。
K氏の例に当てはめると、
こんなとこでしょうか。
もちろん、法務としても当事者意識を持ち、積極的に現場と意思疎通を図りながら一緒に締結までもっていくのが良いという方もいるのかもしれませんが、自分はこの役割分担、決裁権限の枠組みの中で法務としての仕事をしているつもりなので、しっくりきました。
なお、組織論の話は今積読本を読んでいる最中なので、来月か再来月あたりに読書感想文を書きたいと思います(公開するかどうかは別として)。