変奏曲を学ぶということ
どうも市川です。
クラシック音楽を学ぶと必ず言われるのが、
楽曲というのはある動機(motif)から生じ、それらを反復、応答、変化させながら主題(theme)をつくるのだと、そしてこの主題をまた反復、応答、変化させながら形成していくのだと、こうでなくても近いようなことは言われます。
変奏曲というのはいわばこの理屈の超特化型です。
主題を一つ作り、あるいは人の曲から拝借し、それを何回か変奏(いわばアレンジ)して楽曲をダイナミックに形作るというタイプの楽曲です。
自分で作ったテーマを32回アレンジできたら
「創作主題による32の変奏曲」となりますし
パガニーニのテーマを8回アレンジできたら
「パガニーニの主題による8の変奏曲」となります。
変奏曲は作曲の訓練としてとても良い教材で、私も人に教えるときは、一通り理屈めいたことをやったあとに一曲くらい書いてみたら?と言っています。
ただ読むだけでも、アレンジカタログとして秀逸です。
形式が単純でハーモニー進行も基本はずっと一緒か近いような進行をするので、アレンジの変化だけに集中して勉強することができます。
そんな気持ちからというわけではないですが、名曲を作った気になりたいので、名曲のハーモニー進行をそのまま使って作曲してみました。
今回はむしろ「変奏曲にならないように」という趣旨だったはずなのですが。。
真面目に変奏曲を学びたかったら、
ベートヴェンの「創作主題による32の変奏曲」や
ブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」なんかは超最高です。
ちなみに「ハイドンの主題」は実はハイドンが書いてない(説が濃厚という)ことでも有名です。
ではまた。
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