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ずっと先まで見据える

 高齢になってから賃貸暮らしは難しそうだ。

 収入が少ないなか家賃は結構な負担になるし、貸す側も孤独死を懸念するため借りるのすら苦労するだろう。
 だから、一生賃貸は少しリスキーだなと思っていた。

 物価高騰や環境問題。老後の資金に税金の問題。自分の体調、病気の問題。
 ただでさえ人生は悩むことが多い。だから減らせるリスクは減らしておきたい。
 さらに言うと、なにかあった時に安心するためにも生活費、特に固定費は少ない方がいい。

 上記ふたつの理由から、もし何かがあっても『とりあえず最低限生きていける拠点』が必要だと思った。

 最初に思い付いたのはマンションの一室を買う案。ただこれだと価格が高くて、固定資産税もまあまあかかるため却下。
 どうしようかと悩んでいたときに出会ったのが、小屋暮らしだ。

 土地も森林を買えば、宅地と比べて安い。
 別荘地を除くと、需要があまりないから固定資産税もかからない。
 10平米以下の小さな家なら建築申請もいらない場合が多く、セルフビルドでも作れる。
 家賃がなければ生活費はぐんとさがる。

 体力的な『やめどき』は考えておくべきだが、わりと先まで考えた決断だったかなとわたし的に思っている。

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