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南米ガイアナにサンデーサイレンス旋風?ガイアナ競馬がブラジル馬を漁る

 南米競馬という言葉を聞くと、どうしてもアルゼンチンやチリ、ブラジルといったパートⅠ国のことしか想像できない。

 しかし、南米は大陸全域にわたって馬文化が栄えている。エクアドルでもパラグアイでも競馬が行なわれている。当然、南米大陸の一角を成すガイアナにも競馬はある。


 ガイアナ競馬は、2020年に発生した新型コロナウイルスの影響により、長らく開催していなかった。競馬が再開したのは2022年ごろである。

 国内ではクリケットとサッカーが人気のスポーツだが、競馬熱も高い。そのため、強い馬に対する憧れがある。競馬再開と同時に、ガイアナの馬主たちはサラブレッドの購入も再開した。

 ガイアナ産のサラブレッドはほとんどいない。そのため、ガイアナ競馬で重要な役割を担うのは、外国産のサラブレッドである。主な輸入先はアメリカだが、中南米地域の強豪馬を購入することもある。たとえば、2022年にトリニダード・トバゴ2冠を達成した牝馬のソカハーモニー(Soca Harmony)は、2024年からガイアナに移籍して出走している。

■ 2022年GⅠトリニダード・ダービーS(ソカハーモニー)


 そんなガイアナ競馬が今もっとも積極的に導入しているのが、ブラジル産馬である。2024年はブラジル産馬の購入が増えている。それも、ただのブラジル産馬ではない。GⅠや重賞を勝ったことのある実力馬である。

 なぜブラジル産馬なのか?

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