【無料】ジャパン(日本)産駒のサッポロ(札幌)が4連勝でアルゼンチンGⅢを勝利
11月5日にアルゼンチンのラ・プラタ競馬場で行なわれたGⅢイポドロモ・デ・ラ・プラタ(ダ1600m - 4歳以上)は、ワルテル・アギーレ騎乗の3番人気⑦サッポロ(Sapporo)が勝利した。
ダッシュがつかずに後方からの競馬になったが、徐々にポジションを上げて先頭集団の外に取りつくと、4コーナーで先頭に立ってしぶとく粘りきった。重馬場の勝ちタイムは1分39秒57。
「幸運にも、良いレースをして勝利をつかむことができた。スタート自体は良かったが、少し外に逃げてしまった。タフな馬場だったので、道中は馬をリラックスさせることを心がけた。コーナーの手応えは抜群だったが、馬場を考えて仕掛けるのを我慢した。現時点ではマイルがもっとも適していると思うが、血統を考えても将来的には2000mぐらいまでやれると思う」と、鞍上のワルテル・アギーレ騎手は述べた。
サッポロ(札幌)という珍名馬であることに加えて、その父がジャパン(日本)という面白い繋がりを持つ。このジャパンは、キーファーズが購入したアイルランドのジャパン(Japan)ではなく、2012年にアメリカで産まれたメダグリアドーロ産駒のジャパン(Japan)である。
2020年10月3日に、ブラジルに本拠地を置くサンタ・マリア・ヂ・アラーラス牧場のアルゼンチン拠点で産まれた。2023年6月4日にラ・プラタ競馬場でデビューし、これを7馬身差で快勝した。
2歳から3歳にかけては、結局この1勝しかできなかった。2023年11月16日のレースで6着に敗れると、体勢を立て直すために長期休養を挟むことが決まった。
4歳となった2024年7月11日に復帰して勝利。8月20日の復帰2戦目も白星を飾ると、前走はリステッド競走ジョッキークルブ・デ・ベネスエラ(ダ1400m - 4歳以上)を勝利した。2024年に入って無傷の4連勝で重賞初制覇をおさめた。通算成績は10戦5勝(重賞1勝)。
父のジャパンにとっても、これが産駒の重賞初勝利となった。2019年からサンタ・マリア・ヂ・アラーラス牧場で種牡馬入りし、現在までに63頭の産駒が産まれている。ジャパン産駒ということで、産駒には日本的な名前をつけられることが多い。
サッポロの次走は、11月19日にラ・プラタ競馬場で行なわれるGⅡホアキン・V・ゴンサーレス(ダ1600m - 3歳以上)が濃厚である。
木下 昂也(Koya Kinoshita)
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