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クォーター・ライフ・クライシス:28歳の壁をどう乗り越える?
はじめに
28歳前後になると、キャリア、ライフスタイル、
人間関係に対する漠然とした不安が突然押し寄せてくることはありませんか?
「このままの仕事でいいのだろうか」
「自分の人生にはどんな意味があるのだろうか」
など、次から次へと疑問が浮かびます。
これらは、多くの20代後半から30代前半の人が経験する
「クォーター・ライフ・クライシス(QLC)」
と呼ばれる現象の一部かもしれません。
実は、私自身も28歳のときに同じような悩みを抱えました。
当時勤めていた会社を辞め、新しい異業種への転職を経験しました。
その時の迷いや不安は大きかったですが、
それを乗り越えたことで得られた成長もまた、
非常に価値あるものでした。
この記事の目的は、
クォーター・ライフ・クライシスの特徴や28歳前後に多い理由を解説し、
私の経験を交えて、
この時期に前向きに向き合う方法をご紹介します。
1. クォーター・ライフ・クライシスとは何か?
定義クォーター・ライフ・クライシスとは、
20代後半から30代前半にかけて人生の方向性に迷い、
不安や焦りを感じる時期を指します。
社会人としての生活に慣れてきた一方で、
理想と現実のギャップや、
他人との比較から生じる自己評価の低下が主な特徴です。
この概念は2001年頃に広まり始め、
現在ではアメリカやイギリスを中心に一般的な心理現象として認知されています。
LinkedInの調査によると、
25歳から33歳の7割以上がQLCを経験していると報告されています(※1)。
主な悩み:
キャリア選択への迷い
経済的な不安
将来のライフスタイルへの不透明感
同世代との比較による自己評価の低下
主な心の焦り:
「この仕事は本当に自分に合っているのだろうか?」
「このまま年を取ってしまうのではないか?」
2. データで見るクォーター・ライフ・クライシスの現実
Yahoo! JAPANの検索データを元にしたレポート
【20代後半から30代は特に漠然とした悩みを抱えている? 「クォーターライフ・クライシス」をテーマにした検索データレポートを公開(※2)】
を見るとQLCに関連する以下の検索が最も多いのは25歳から30歳の年齢層でした。
「漠然とした不安」
「人生 焦り」
「人生 低迷期」
また「クォーターライフ・クライシス」に関連する検索は、2021年に大幅に増加しています。
またレポートからは、25歳から30歳の人々が
キャリア、人間関係、経済的不安、心理的不安
といった4つのテーマで多くの悩みを抱えていることがわかりました。
キャリアと仕事:
「転職すべきか」「どのような仕事が向いているか」
といったキャリアに関する検索が目立ちます。
また、資格取得を検討する様子もうかがえます。人間関係と結婚:
「結婚できるか不安」「友達が少ない」
といった検索が特徴的です。
結婚適齢期とされる時期であることが影響していると考えられます。経済的不安:
「貯金額 平均 30代」「資産運用 初心者」など、
同世代との比較や経済的な安定に関する悩みも多く見られます。心理的不安:
「漠然とした不安」「人生が停滞している」
といった具体性に欠ける不安も頻出しており、
これがQLCの特有の症状ともいえます。
私自身も、28歳のとき同じような不安を抱えておりました。
私の場合は、主にキャリアと仕事でした。
3. QLCにおけるポジティブな兆し
検索データは悩みだけでなく、
前向きな行動も反映しています。
QLCに直面する人々が次のような方法で解決策を模索していることが分かります。
「一人旅」
「一人カラオケ」
といった自分だけの時間を楽しむ行動。
比較をやめる
また、人と比べない考え方へのシフトを目指している検索例として
『隣の芝生は青い』や『自分の人生を生きる』なども挙げられます。
書籍や映画からも解決の糸口を得ているようです。
書籍:
夢をかなえるゾウ
嫌われる勇気
映画:
最高の人生の見つけ方
マイインターン
4. この問題にどう向き合うべきか?
QLCは一見ネガティブな現象に見えますが、
分析データからポジティブな兆しも見えています。
私たちは、不安や障害が発生した場合、意外なほどにそれを
打ち破ろうとする力を持っていることがわかります。
ただ、孤独に取り組むのが難しい場合も多いです。
そのため書籍や映画などの外部リソースを活用するのも効果的です。
私の場合、コーチングを通じて、
自分の価値観に基づいた『コンピューターの仕事をしたい』と言う
ゴールを設定することによって生まれた
Wont toのエネルギーが大きな助けになりました。
まずは、自分がこの現象に陥っていることを認識することが重要です。
「迷っている自分」を否定せず、
人生における転換期として捉え、
この機会に行動を起こすことが、
将来の満足度や幸福感につながるでしょう。
例えば、以下の問いかけを試してみてください:
自分が本当に欲しいものは何か?
他人の期待ではなく、自分自身の価値観に基づいて決断をしているか?
次回
QLCは、誰もが経験する可能性がある人生の「壁」です。
しかし、私たちはその人生の「壁」の前で茫然自失する事はなく
何らかの解決手段がないか模索して壁と乗り越えようとします。
次回の記事では、
そんな壁を乗り越える手段として
コーチングを活用してQLCを乗り越える方法について深掘りします。
あなたの人生にこの記事が役立てば幸いです。
第2回の記事
出典:記事の参考にさせていただいたサイト
※1 LinkedIn Research: 75% of 25-33 Year Olds Have Experienced a Quarter-Life Crisis
※2 20代後半から30代は特に漠然とした悩みを抱えている? 「クォーターライフ・クライシス」をテーマにした検索データレポートを公開
※3の最新note記事