妊娠してから2回目の緊急受診。

年末に、出血した日のことは、多分一生忘れない。3日おきに出血を繰り返して、文字通り生きた心地がしなかったこと。

旦那は、子どもが産まれたら、必ずその日のことを伝えたいと言ってる。
君のお母さんが、何かを怖がるところを、初めて見たよ、って。
どうしていいかわからない程取り乱したカナを、初めて見たよ、って。
その時に強烈に、もうお母さんになってるんだな、って思ったよ、って。

そこから半年くらい。
始めは1ヶ月ごと、今は2週間ごと、そして来週からは1週間ごとの健診。
多少不安があっても健診までは待つようにしてたけれど、

妊娠後期に入って、34週を迎えて、ものすごく久しぶりに、生理痛みたいな感覚を思い出した。
お腹の下の方が痛い。鈍痛。
でも薬を飲むわけにはいかない。

妊娠後期くらいから、本陣痛前の、前駆陣痛が始まる人もいるって学んでいたから、それかな、と思った。

そしたら、下痢が始まった。
元々、生理の時にはお腹を下すことがあったから、仕方ないかな、と思っていたけれど、長くても2時間おき、短いと30分おきにトイレに駆け込む羽目になり、

夜も痛みで飛び起きるようになり、
3日経っても収まらないどころか、どんどん感覚が短くなって、痛むようになってきた。食べても飲んでも、どんどん出ていってしまう。栄養摂れてる気がしない。

痛みは引かず、間隔は短くなり、お腹の張りも徐々に増してきて、これはまずい、と思った。
耐えてどうにかなるならいい、でもこの間にも、お腹の子が苦しんでいたら…?

と思った瞬間に、病院に電話していた。
タクシーを呼んで、着いたら下りる前にもう一度電話して、と言われて、少し安心した。

行きのタクシーの中では、何度も財布をカバンから出し入れしていたような気がする。

着いてすぐにNSTでお腹の張りを調べてもらって、その間にも一回痛みがあった。エコーと内診をしてもらって、

赤ちゃんは大丈夫ですよ、心臓も元気に動いてますよ、って言われた瞬間に、一気に力が抜けた。

痛みの時に弱い子宮の収縮はあるけれど、本陣痛に繋がるものではないし、子宮口も閉じているし、子宮頸管の長さも大丈夫だから、って。
産科では整腸剤くらいしか出せないから、悪化するようなら内科に、って言ってもらえて終わり。

不安が一気に溶けてくのがわかった。

そこから3日経って、整腸剤はまだ手放せないけれど、下痢はほんとに少しずつ落ち着いてきて。
単なる生理痛みたいな痛みが時折。
痛いだけなら耐えられる。
一応、今でも前駆陣痛の間隔は図っているけれど、長くても5分くらいで楽になる、ってわかっただけで気持ちがとても楽。

妊娠中は、抵抗力が落ちるって聞いていたけれど、抵抗力が落ちるどころか、母体を治す気ないよね…?ってくらい、今までのように調子が戻らない。でも、焦らないようにしてる。

今も、お腹の中では、モゴモゴ動いてる。生きてる。わたしも生きてる。

焦らないで、そのことだけを今は噛み締めていよう、って思えてる。

#エッセイ #妊娠後期 #前駆陣痛 #緊急受診

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カナ
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