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同人誌イベントでサークル参加してきた

備忘録みたいな、日記みたいな内容。どこに書くのが適当なのか分からなかったのでnoteに書く。

頒布を思い立つ

なんとなく同人頒布イベントに参加しよう!と思い立ったので、細々と描いていた東方Project二次創作漫画に加筆修正した本を出すことにした。
時期的にもちょうど「第十一回博麗神社秋季例大祭」の募集開始が近かったので、ちょうどいいやということで参加申請を行うことにした。

頒布物は新規に描き下ろし…みたいなのは生活的に厳しいし、10ページ描くのに半年近くかかるようなペースなので、総集編というか短編集みたいな形で出そうかとボンヤリと計画を立てた。

タスクを設定して実行する

当落はまだ出ていなかったが、まずは以下のタスクを設定した。

  1. 掲載話の選定

  2. ページ数の算定

  3. 冊子サイズの選定

  4. 加筆修正の必要があるページ

  5. その他必要な制作物

  6. お釣りの用意

  7. スペースで必要なものの準備

目標としては同人誌を発行するのが最優先なので、他のことはいったん頭の隅に置き、なにはともあれ1〜4をメインタスクとして設定。
最悪、他のタスクが消化できなくても頒布物と釣りがあればあとはどうとでもなるので、メインタスクが消費できるまでは「前日までに用意できてればいいや」程度の考えで構えておくことにした。

頒布物をどうするか

フルカラーの表紙で…みたいなのは最初から頭になく、総集編ということもあり文庫本のようなデザインで、ミニマルな方向性が良いと思っていた。なので同人誌の建前を愚直に実行することとし、自分が良いと思うデザインにした。
幸いお仕事の関係でデザインに少しばかり心得があるので、イラレでホイホイとラフを作って他メインタスクと同時進行で表紙を仕上げた。

肝心の加筆修正については、まずはスプレッドシートでページ管理を行い、加筆が必要なページと不必要なページを選定、終わったものからチェックを付けて間違いなくノンブルを振っていくようにした。
アクシデントは起こるものだが、インシデントであれば最小限に抑えられることを念頭に作業を進めたが、そもそもページサイズからバラバラだったので大変苦労した。今度から気をつけることとする。

次に印刷所をどこにするか考えた。自分の中では、

  1. 三十部程度の小ロット発行(在庫はなるべく抱えたくないため)

  2. 全モノクロの中綴じ仕上げ(ピコ手の同人誌といえば…!という自分の先入観)

の二点なので印刷会社に関しては選びたい放題だったが、検索した中でいい感じだったのが緑陽社さんだった。結果的にかなり良いサービスを提供してくれたし、小ロットといえど早割に加え事前の見本誌の送付や納品などはかなり満足の行くものだった。緑陽社さん、ありがとうございます。
冊子のサイズはA5にしたのでかなり小さく、自力搬入にもさほど苦労はなかった。それにこのサイズはかなりいい。次に出すことがあれば同じ仕様にするつもりだ。

サブタスクの消化

入稿が終わり、サブタスクが消化できるようになったので早速実行する。
また少しばかり時間もあったので針妙丸と鬼人正邪のペーパーも描いた。

スペースレイアウトの飾り付けについては、同人誌イベントでよく見るド派手なポスター掲出やお手本のレイアウトなどはあまり参考にせず、自分に必要な条件から考えた。

  • 内容やコンセプトが見えること

  • スペース番号がわかること

  • コストはなるべく抑えること

上記の条件から最大限のリターンを得たかったので、コンビニで扱っているA3サイズでデータ制作を行い、ホームセンターで扱っている貼り付け面のあるスチレンボードを使ってポップを制作した。
余談だが、1,500円以下で完成したものの、いざ貼り付ける際に手順を誤って無茶苦茶になってしまって泣きそうになった。人生で1〜2を争うぐらいの「なんでなんだよ!」という怨嗟の声が漏れたか、考えてみると一瞬しか目に入らない部分なので適当に流すことにした。そんなこともある。

用意されたスペースは横900mmで、A3の横サイズは420mm。半分もあれば十分であろうということで頒布物の横にセリアで買ったレイアウト用の小さなイーゼルに設置することにした。ポップのどちらかはテーブルクロスに貼るつもりだったので、当日スペースを用意する時に考えることにした。これらの作業はサブタスクなので、なるようになるという姿勢で問題ないと判断した。

結果、ミニマルでシンプル、落ち着いたスペースになったのではないかと思う。

同人誌イベントのサークル参加当日
(ここからは日記)

前日にサークル参加に関するPDFを読み返して参加に関する概要を把握しておく。QRコードの発行が必須だったので、売り子である家人と示し合わせて事前に発行をしておいた。おかげで特にトラブルもなく入場ができた。スムーズな入場を実行したスタッフさん方に感謝することしきり。

目的と目標について

同人誌頒布という目的は参加できている時点ですでに達成しているため、目標について記す。

発行部数と捌ける数字

自分が描いているのは万人受けするような内容ではない。人気カップリングなどにも目もくれずに「こういう話があるといいな」的な感じで描いているので、参加者でそういう方向性が好きな人間は0.5%以下と考え、そのうち自スペの前を通る確率から考えると…15部捌ければ御の字だろうという結論に至っていた。そして余ったぶんは面倒だが自家通販するか程度の心持ちで構えていた。

手元にあるのは見本やお隣のサークルさんと交換した分を除くと46部。正直、暗澹たる数字だ。そもそも自分はSNSの拡散能力が非常に低い。何を描いてもイベント参加を表明してもほぼ拡散されない。そんな状態で46部…持って帰る分には大した重さでもないし別に良いのだが、それはそうとお前こんな部数どうするんだよ!という気持ちになっていた。

趣味ごとに関してはたいていに事は「まぁなんとか…なるだろう」という心持ちではあるけど、当然ながら感情の起伏はある。端的に言うと不安だった。

昼ちょうどぐらいに完売

結論から言うと完売した。それもかなり早い段階で。なんだったら数人、開場前にサークルの前で待っていた。「なんかいるな」とは認識していたが、他のサークルさんの待ち人だろうと思っていた。
なにせ自分はピコ手であり、初サークル参加であり、「◯◯さん、お久しぶりです〜」みたいな交友関係は一切皆無なのだ。※元々交友をしないタイプなので何回参加してもそういうのはないと思うが

当たり前だが嬉しい。自分がやってきたことが認められたというか、事前に「このサークルのは買うか」と思ってくれたことが純粋に嬉しかった。サークル一覧を見て、「こいつは良さげだな」と思ってくれたことが嬉しかった。
これはきっと完売しなくても、一部しか捌けなくても、サークル配置表の自分のスペースに丸が付いてるのを見たら同じ気分になったはずだ。ありがたいことだ。こういうのが好きなんだよな〜と独り言のように描いた漫画が誰かの手に渡るのが嬉しい。これは自己肯定の体現だ。すごいぞ。

サークル参加をしてみての雑感

楽しかった。よくレポマンで見られるような連日徹夜をして極道入稿をして〜みたいな行為は一切しなかったし、当日にスペース準備をしていても「よし、全てのタスクが上手く行ったな」ぐらいで高揚感はあまりなかったが、純粋に楽しさはその場にあった

そしてコミックマーケットとは違い、東方Projectのイベントは小中学生が多かった。親御さんと手を繋いでスカーレット姉妹のコスプレをして会場を巡る子たちをよく見た。
自分は普段はアイドルマスタージャンルのイベントに参加することがメインだけども、長寿ジャンルでこんな若返り方はちょっとみたことがない。ボカロ全盛期のボカマスでもM3でも見ることはなかったので面白い光景を見れた。

また参加してみようと思うけども、それは今回の恍惚とした状況を楽しむためではなく、あくまで自分が良いと思ったことを表現した頒布物が先にあって初めて参加を考えるようにしたい。

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