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退いたり脱したり
涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
読むことです。
1月15日。
「西日本新聞」「東京新聞」
「中日新聞」が
英国のヘンリー王子とメーガン妃が
王室の公務から退くことを
取り上げていました。
以下「西日本新聞」引用。
英紙はブレグジット(英国の欧州連合離脱)をもじり「メグジット」と皮肉った。王子の母のダイアナ元皇太子妃がカメラマンに追われて事故死した過去も決断の背景にあろう。だが、王族の使命と個人の自由はてんびんには掛けられない。
「メグジット」とは
うまいこと言ったものですね。
こういう言い回しの文化は
#metooから #kutooを生み出した
日本と共通のものを感じます。
実際、公務からは退くけど、
公金から援助は受けるというのが
EUからは離脱するけど、
美味しい蜜は離さないという、
ブレグジットに似ている気もする。
おばあちゃんの
エリザベス女王がかわいそう。
パパラッチが我々の想像を
絶する苦痛なのでしょう。
「東京新聞」ではその苦痛を
堅苦しい上、好奇の目にさらされ続ける王室の生活にうんざりした若い王女(オードリー・ヘプバーン)が普通の女性としてローマの町に飛び出す映画「ローマの休日」に例え、「中日新聞」では
シェークスピアの史劇
『ヘンリー五世』の一場面を
引用していました。
以下「中日新聞」引用。
「イングランド王ヘンリー五世は一介の兵士にふんし、部隊を訪ねる。身分を偽ったまま他の兵士に打ち明けるように語った。「王だって一人の人間に過ぎない。スミレは王にも俺にも同じ匂いがする。怖がる理由があれば、間違いなく私たちと同じ怖さを味わうのだ」容易に表に出すことはできないが、人間である以上、つらいこともあるのだ。そんな王ゆえの孤独感もにじむせりふだろう。
調べてみると、
日本の皇室も条件を満たせば、
皇室から抜けることが
できるらしいですね。
なんにせよ、
脱出をするのであれば合法に。
楽器の箱には
入らないようにしましょう。
ヤマハの関連会社が「楽器の箱に入らないで」とツイッターで発信した。
(「中国新聞」引用)
こんなことを楽器の会社が
発信しないといけないのは
異例の事態ですね。
箱に入るのがいかに危険かは
是非、江戸川乱歩の「お勢登場」を
読んでいただきたい。
身の震える思いがします。</span>