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ダメになりそうな時、面子がいちばん大事
涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
読むことです。
1月22日。
やたらと「スペイン風邪」のことを
書いている新聞が多く、
読んでスペインのことが
好きになりました。
例えばこちらは「産経新聞」。
「今でいう新型インフルエンザの死者は、国内だけで約38万人に達した。世界全体では、同じころに戦われた第一次世界大戦の死者、約一千万人の数倍に当たるといわれる。実はスペインで発生したのではない。ヨーロッパの主要国が、戦時を理由にインフルエンザの発生を発表しなかった。スペインは中立国だったゆえに、情報の発信地となったわけだ。」
つまり、
嘘をつかなかったため、
スペインが被害を受けた名残りが
スペイン風邪という名前なのです。
そこまで真実が伝えられるなら、
スペイン風邪という名前も、
名誉なことでありましょう。
どうしてスペイン風邪の話題を
取り上げる新聞が多かったか、
というと、
ウイルス性の病気である
スペイン風邪と、
中国は武漢市で発生した
新型コロナウイルスによる肺炎を
繋げたかったのです。
「産経新聞」のほか、
「山陽新聞」「中国新聞」も
スペイン風邪の話を
新型コロナウイルスによる
肺炎の話題に結びつけていました。
情けないのは
スペイン以外のヨーロッパ主要国の
隠蔽体質が現代の中国にも
あらわれていることです。
以下「中国新聞」引用。
「中国は当初、市民のパニックの方を恐れ、NHK海外放送のニュースは突如、中断する。さすがに、日本やタイに感染者がいるのに武漢以外は公表しないのか、という声に理がある。その後、北京や上海などでの発症が伝えられ「人から人への感染」を公言する専門家も出てきた。」
人の命よりも大切な国家の面子。
とはいえ、対岸の火事とも
言ってはいられません。
大規模なサイバー攻撃を受けた
三菱電機はウイルスの感染を
昨年6月に確認しておきながら、
半年間公表していませんでした。
三菱電機については
「読売新聞」「朝日新聞」
「毎日新聞」が取り上げています。
「日経新聞」はスペイン風邪には
触れていないのですが、
新型コロナウイルスによる肺炎を
取り上げていましたので、
主要全国紙5紙が全て
「ウイルス」を
話題にしていたことになります。
「朝日新聞」によると、
三菱電機は「情報セキュリティー対策を他社に提供するほどの会社である。窃盗事件が専門の警察官の家に泥棒が入ったようなものだろう」とのこと。
半年も事実を公表しなかったのは
プライドが傷つくからでしょうか。
こっちも何より面子が大事。
半年待って発表するほうが、
大事にしてる面子が
ぐちゃぐちゃに潰れてしまうのにね。
よくわかりません。
しかし、身近なところにも、
絶対に自分では責任を取らず、
何か事故が起こったら、
自分の責任ではないことを
証明することだけに
腐心するおじさんがいます。
あれが男の美学なんでしょうか。
真底くだらないものだと思いますが
残念ながら、
そういう人たちが中心となって
この国も世界も回っているみたい。
責任逃ればかりする政権が、
支持を集めるわけだ。
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