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ルフィの法則

 涌井慎です。趣味は新聞各紙のコラムを読むことです。この1週間ほどのあいだに各紙コラムで見つけた印象的な言葉を記録しておきます。

 ●「自分で決めた学びにはつらさだけでなく楽しさもついてくる」1月9日の日本経済新聞『春秋』より岩崎良美さんの言葉。

 あの呼吸を止めて1秒あなた真剣な目をしたからそこから何も聞けなくなる岩崎良美さんがコロナ禍で公演中止が相次ぐなか、昨年4月に経営学の大学院に入学して学び直ししているそうです。すれちがいやまわり道を何回か過ぎてたどり着いた学びの場での実感のこもった言葉。子どもの頃にはつらさの先にある楽しさがなかなかわからなかったりしますよね。

 ● 「Taumatawhakatangihangakoauauotamateapokaiwhenuakitanatahu」1月11日の東京新聞『筆洗』よりニュージーランドにある丘の名前。世界で最も長い地名で「タマテアという巨大な膝を持ち、山々に登り、のみ込み、土地食いと知られた男が愛する人のために笛を吹いた場所」という意味のマオリ語なんだそうです。和訳も長くてよかった。「マオリ語でこんにちはという意味です」なんて言われたら一大事です。子どもの頃にスリランカの首都を覚えたときのことを思い出しました。スリジャヤワルダナプラコッテはタタタタ、タタタタ、タタタッタとリズミカルに覚えられます。

 ●「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから」1月11日の福島民報『あぶくま抄』からマザー・テレサの言葉とされる言葉。

 言葉がいつか行動になるのであればどんどん言葉にしていかなければなりません。カステラ欲しいと言い続けていたら人からカステラをもらえるようになったりするから「カステラの法則」なんて言われたりするみたいですがこれってカステラじゃなくてもいいですよね。でも不思議としっくりくるカステラのちょうどいい感じは何でしょう。私も今年は折にふれて「作家になる」「作家にオレはなる!」と言い続けていこうと思います。いまなら「ルフィの法則」と言ってもいいのではないか。いや、でもあの子はもう海賊王になったんでしたかね?

 ●「天才とはおそらく「暗夜」を通過する能力にほかならない」1月12日の読売新聞『編集手帳』よりフランスの哲学者シモーヌ・ヴェイユの言葉。『編集手帳』ではこの言葉を紹介している『366日 文学の名言』という書籍から編集者の品川亮さんの解説も引用していて、これもまた実に素晴らしかったので最後にここに記しておきます。

「何かを始めてみると、とうていこんなことをする能力は自分にはないと絶望する。ならば、必要なのは始める前からくじけないことだけであって、単なる無謀さで物事を始めてもよいのではないかと力が湧いてくる」

 力が湧いてきた。

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