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あれもこれも今風
令和元年11月19日。
涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
読むことです。
今日はまず、
「毎日新聞」に面白いことが
書かれていました。
以下括弧内引用
「英語のライバルはもともと川のリバーから生まれた言葉という。古くはラテン語で同じ川の両側に住んでいる人々を指すライバルで、つまりは川の使用権をめぐる水争いの相手である。もめごとは尽きそうになく、友情は育ちにくい」
英語の辞書で「rival」を引くと、
日本語のような「友人」という
ニュアンスはないと
断っていたりもするらしい。
「長崎新聞」では
東彼川棚町、川棚川の支流、
石木川で建設計画が進む
「石木ダム」に関する問題が、
クローズアップされていました。
こちらは川の両側ではなく、
住民と県との対立です。
「反対住民13世帯の家屋などを含む土地がきのう明け渡し期限となり、「行政代執行」、つまり行政が家を壊し、住民を立ち退かせる手続きが可能になる」(括弧内引用)
力づくで住民に立ち退きを求める、
そのようなやり方が、
まかり通ってしまっては
いけません。
強いほう、人数の多いほうの意見が
弱い側に有無を言わさず、
通ってしまうのは、
いかがなものか?と思う反面、
現政権での特定秘密保護法や
安全保障関連法の制定などの際、
議論を尽くさずに
成立させてしまった、
あの手法が「今風」なのかしら、
と諦めに似た気持ちも
抱いてしまう。
そういえば私の周りも、
みんながみんなではないけど、
似たような「強い人」が
たくさんいます。
現政権が支持されるわけです。
さて、「ライバル」といえば、
「東京新聞」も面白かったです。
こちらは野球の「プレミア12」、
日本と韓国の
ライバル関係について。
決勝の前日の韓国戦で先発した
楽天の岸投手は、
4回を投げて被安打7で6失点と、
滅多打ちにされたのですが、
これが翌日の同じ韓国との
決勝戦のためのものだったらしい。
「あえて打たれることで韓国打線から情報を引き出す戦術」
だったとのこと!(括弧内引用)
見事優勝を果たしたのは、
この岸投手の献身も、
一つの要因であったに違いない。
人の「強さ」というのは、
本来こういうもの、
なのではないかしら。
どんな疑惑が浮上しても、
真面目に返答はせず、
決して謝ることをしない
偉い人を見ると、
かっこ悪いと思いながら
妙な親近感を覚えるのは、
身近なところにも、
似たような人が
いるからなんですよね。
いったい、
かっこ付ける人ほど、
「責任」から逃げるのは
どういうわけなんでしょう。
どれだけかっこ付けても、
その一点だけで、
全て台無しになっちゃうのにね。
そういう人が一人や二人では
ないんですから、
繰り返しになりますが、
現政権が支持されるわけです。
「新潟日報」と「西日本新聞」が
今日は香港の騒乱のことを
取り上げていましたが、
程度の差こそあれ、
ごくごく身近なところにも、
似たような構図の騒乱は
存在しているから、
他人事ではいられません。
なによりも怖ろしいのは、
現状が「当たり前」に
なってきていることでしょう。
受け入れてしまえば、
それはそれで、
楽だったりするものですから。
そうやって、
思考停止に陥れていくやり方も
「今風」なのかもしれません。
現政権が支持されるわけです。