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趣味は新聞コラムを読むこと

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新聞各紙のコラムについて書いたものをまとめています。
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2021年6月の記事一覧

二度あることは三度目の正直

二度あることは三度目の正直

今日の収録で、ある漫画の登場人物の名言をDJさんが紹介していました。「殊更に『正しい』と主張しなければならないことなんて、実はそんなに正しいことではない」というような言葉だったと思います。主張しないといけない正しさなんて、たかが知れてるということでしょうか。すごくいい言葉だなと思いました。人の話って、こうやってアクシデント的に素敵な言葉に出会えるのがいいんですよね。ラジオの魅力であるとも思います。

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所詮ダブルスタンダード

所詮ダブルスタンダード

今日の宮崎日日新聞『くろしお』に教員のわいせつ行為についての記述がありました。

【以下引用】
問題が起きると、教育関係者は「一部の不心得者が」とよく口にする。ほとんどの先生が真面目なのはその通りだろう。だが長年被害者支援に当たってきた元中学校教師は「学校の構造的な問題として「何となくおかしいと他の教師が気付いても気兼ねして言い出せない」空気がある、と指摘する。(引用終わり)

その空気は痛いほど

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小学5年生の長男に何を読ませるか問題

小学5年生の長男に何を読ませるか問題

小学5年生の長男はゲームで遊ぶかYouTube見るかばっかりで、読書といえば漫画だけ。そのいずれをも否定するつもりはないのですが、やはり活字の本も読んでほしい!ということで、灰谷健次郎の『ろくべえ まってろよ』を読ませているのですが、読み終わる前に次の「課題図書」を、といろいろと探しております。

せっかくなので自分でも読んでみて自信をもって「おもしろい!」と太鼓判を押してやってから読ませてやりた

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愛読書をもう一度読んでみては

愛読書をもう一度読んでみては

今日の朝日新聞『天声人語』に元アメリカ国務長官コリン・パウエル氏の著書『リーダーを目指す人の心得』に書かれている言葉が引用されていました。

「聞き手が聞くべきことを話さなければならない」

この本はアメリカ陸軍や連邦議会で鍛えたスピーチ哲学が惜しみなく紹介されていて、菅義偉首相の愛読書だそうです。

2年ぶりに国会党首討論が行われ、菅首相が初めて野党代表と論戦を繰り広げました。毎日新聞『余録』に

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使ってるほうの人生を喜びたい

使ってるほうの人生を喜びたい

新型コロナウイルスの感染拡大がなければ、ハングルの勉強なんてしていなかったし、小説を書いて懸賞に応募したりすることもなかったのだろうと思うと、新型コロナウイルスの感染拡大がなかった世界を自分はどう生きていたのだろうと考えることがある。

それなりに楽しく生きていたのだろうとは思うけど、いまはいまで楽しい。たらればにすがるのは過去の栄光にすがるよりも情けない気がする。沢木耕太郎さんの著した『世界は「

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