マガジンのカバー画像

趣味は新聞コラムを読むこと

235
新聞各紙のコラムについて書いたものをまとめています。
運営しているクリエイター

2021年5月の記事一覧

無視されるのが何よりも悲しい

無視されるのが何よりも悲しい

令和3年5月26日の日記
昨日の福井新聞『越山若水』に人種問題研究の第一人者で社会心理学者のジェニファー・エバーハントさんの著作『無意識のバイアス 人はなぜ人種差別をするのか』を読んだ感想が書かれていました。

ジェニファー・エバーハントさんは、スタンフォード大学教授で、全米科学アカデミーにも選出された黒人女性です。著書では、人は悪意や利己的な動機に関係なく、偏見や先入観を持っているということを具

もっとみる
古畑任三郎めっちゃ好きやねん

古畑任三郎めっちゃ好きやねん

令和3年5月20日の日記
田村正和さんがお亡くなりになりました。
『古畑任三郎』が大好きで大好きでたまらなくて当時、大徳寺前の「ビデオアメリカ」で何回も何回もVHSを借りまくりました。今まで生きてきたなかで、最も繰り返し繰り返し見まくったドラマが『古畑任三郎』です。

っていうと、どういうわけか、「僕のほうが古畑任三郎のことは詳しい」とか、「いやいや田村正和を語るならやっぱり眠狂四郎でしょう?」と

もっとみる
百万遍もしたらどうなるんやろな〜

百万遍もしたらどうなるんやろな〜

令和3年5月15日の日記
●ワクチン1日100万回
●何時何分何秒地球が何回回ったとき?
●2030年までに温室効果ガス46%削減
●一生のお願い
●命かける

こうして並べたら全部、小学生が言いそうなセリフに見えますね。46%だけ、ちょっとちゃんと計算してる風にみせてる分だけタチが悪い気もします。

5月12日の朝日新聞「天声人語」が「1日100万回」にちなんで百万遍念仏のことを書いていました。

もっとみる
熱と誠を失った人たち

熱と誠を失った人たち

令和3年5月14日の日記
浅田次郎さんの『憑神』を読んでいます。幕末の江戸、徳川家康公の時代から代々受け継がれている影武者用の鎧兜の安全を図り、見張り番をする御役を担うことになった別所彦四郎が、めちゃくちゃ真面目に仕事をこなすのを見て、呆れた疫病神が「鉄砲やら大砲やらを打ち合うこのご時世に影武者の使う防具の番を真面目にやってても仕方ない。こんな仕事は適当に手抜きしとけばいいのに」というようなことを

もっとみる
看護の日 ナイチンゲール・デイ

看護の日 ナイチンゲール・デイ

令和3年5月12日の日記
緊急事態宣言の期間はもともと昨日まででした。5月10日の上毛新聞『三山春秋』に、群馬と新潟の県境にまたがる標高1967mの巻機山の山頂に立てなかった人の話が書いていました。山頂の手前にある「ニセ巻機」を頂上と勘違いして、気づかずに下山したり、気持ちが折れて引き返したりしてしまうそうです。「目の前にある斜面の上は山頂かと期待し、やっと登りきると目的地ははるか遠くと知ってがっ

もっとみる
綺麗な空気を胸いっぱいに吸い込みたい

綺麗な空気を胸いっぱいに吸い込みたい

令和3年5月10日の日記
京都新聞の山崎ナオコーラさんの連載『日常の社会派』で外来種の問題について書いていました。在来種の保護のために外来種が駆除されることはよくあります。外来種は完全に悪者扱いですよね。しかし、外来種そのものは悪者ではありません。どこぞの国からワケあって連れてこられたわけであり、彼らもこちらにやってきたのは本意ではないはずで、そんな彼らを悪者に仕立てあげて駆除する、というのは道理

もっとみる
シテとアド、上司面と部下面

シテとアド、上司面と部下面

令和3年5月3日の日記
涌井慎です。趣味は新聞各紙のコラムを読むことです。いま、今井むつみさんという方の著した『英語独習法』という本を読んでいます。英語を中級レベル理解している人に向けた本だそうで、内容が私にとっては非常に難しいのですが、その分実に面白い。ところが、こういう本を読んでいると「あなたには難しいんじゃない?」って言ってくる人が必ず出てくるわけなんですが、こちらとしては「だから読んでいる

もっとみる
凡人はモノに追いかけられるくらいがいい

凡人はモノに追いかけられるくらいがいい

令和3年5月2日の日記
涌井慎です。趣味は新聞各紙のコラムを読むことです。昨日私は、「たとえ今、邪魔でしょうがないものでも、置いておかないと、何かのときに役立てることはできません。どうしても邪魔ならいったんどこかに預けることもできますし、収納の仕方を工夫することくらいはできるはずなのに、整理整頓を面倒くさがり、「捨てる」という、わかりやすいことしかしなくなったのも、ひょっとすると、深く考えるという

もっとみる
容赦なく捨てられる隙間のデータ

容赦なく捨てられる隙間のデータ

令和3年5月1日の日記
涌井慎です。趣味は新聞各紙のコラムを読むことです。4月21日の京都新聞『凡語』によると、「デジタルという言葉には、本来は連続した量をとびとびの数字で表現するという意味がある。アナログから変換すると、その隙間にあるデータは容赦なく捨てられる」そうです。

断捨離ですね。
私の先輩に「1年使わなかったものは使わないんだから書類なんか無駄でしかないし捨てる」と言う人がいまして、そ

もっとみる