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趣味は新聞コラムを読むこと

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新聞各紙のコラムについて書いたものをまとめています。
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2021年4月の記事一覧

爽やかは秋しか使えないのか

爽やかは秋しか使えないのか

令和3年4月30日の日記
涌井慎です。趣味は新聞各紙のコラムを読むことです。少し前ですが4月22日、福島民報の「あぶくま抄」を引用します。

「きょうは爽やかな陽気ですね」。福島市の事業所に入りたての社員が年配の上司に話し掛けた。すると、けげんな顔をされた。

「爽やか」がいけなかった。俳句の世界では秋の季語で、春の晴天を形容するにはふさわしくないとされる。「春の天気に『さわやかな』は駄目なんです

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何にでも依存しやすい方だと思う

何にでも依存しやすい方だと思う

令和3年4月23日の日記
4月21日の茨城新聞「いばらき春秋」の冒頭が気になりました。「何にでも依存しやすい方だと思う」と書いてあります。私はこれを「(あの方は)何にでも依存しやすい方(かた)だと思う」だと思って読んだのですが、この文章の続きが「以前、取材した元覚醒剤依存者の男性が話した」だったので、冒頭の文章は「何にでも依存しやすい方(ほう)だと思う」なのだとわかりました。自分のことを言っている

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三度目が大事、三度目には大事

三度目が大事、三度目には大事

令和3年4月22日の日記
涌井慎です。趣味は新聞各紙のコラムを読むことです。ここでいう「コラム」とは朝日新聞における「天声人語」のポジションのコラムです。

本日4月22日のコラムには、いろんな諺(ことわざ)のことが書かれていました。毎日新聞「余録」には「三度目が大事」「三度目には大事」の二つの比較がありました。前者は「大事(だいじ)」で後者は「大事(おおごと)」。前者は「三度目は失敗が許されない

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他人に自分の靴を履かせたがらないこと

他人に自分の靴を履かせたがらないこと

令和3年4月9日の日記
人間関係で線を感じること、ありませんか。例えば涌井くん、古川くん、河嶋くんの3人はとっても仲良しだと思っていたのに共通の友人の佐々木くんの結婚式に古川くんと河嶋くんは呼ばれたのに涌井くんだけ呼ばれなかったときに感じますよね。あれだけいつも一緒にいて仲良くしてるつもりだったのに、その間、佐々木くんの結婚式のことは一つも話題にならなくて明らかに隠されてる感じなのにあとあとなんと

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入学式はハナミズキの下で

入学式はハナミズキの下で

令和3年4月8日の日記
今日は次男の入学式でした。
私は午前10時からの生放送があったため、参列はできなかったのですが、今日急遽参列できなくなったわけではないので、そこまで残念ではありません。心の準備というのは大切ですね。

心を整えるための期間とか、行為とか、そういうのがあるんだな、と思ったのは2年前に父が他界したときです。病院から遺体を霊柩車で自宅へ運び、その助手席に私は座らせてもらいました。

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スーパーボウルの結果を米国で一番遅く知るのは誰か

スーパーボウルの結果を米国で一番遅く知るのは誰か

令和3年4月5日の日記
3月30日の「福井新聞」のコラム『越山若水』に「スーパーボウルの結果を米国で一番遅く知るのは誰か」という一風変わったゲームについて書かれていました。アメフトの優勝チームを極力耳にしないよう、参加者は情報から逃げる人になるんだそうです。仲間とは交流せず、ニュース番組は見ず、とにかく情報を入手しないようにするそうなんですが、スーパーボウルの人気というのは、すさまじいものらしく、

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東京と大阪のエスカレーター

東京と大阪のエスカレーター

令和3年4月3日の日記
エスカレーターで立ち止まる場所が東京は左で大阪が右、という話題を引っ越しの多い年度初めに毎年耳にします。

先日の読売新聞の編集手帳によると、東京で左に人が寄るのは、江戸時代に前から来る武士の左腰にさげた刀にぶつからないようにしたためで、大阪で右に寄ることになったのは、商人が大切な商品を右手に持ち町家に沿って歩いたから、という「不確かな」起源説もあるらしいです。

このエス

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わかりやすく面白いウソが好き

わかりやすく面白いウソが好き

令和3年4月1日の日記
西洋では昔、4月1日に新年のお祝いをしていたそうですが、後にフランスの王様が、1月から始まる新暦を採用すると、人々は4月1日のことを「うその新年」と懐かしみながら、ふざけてお祝いするようになったといいます。一説にはこれがエイプリルフールの起源であるとされています。『民明書房』ではなく、ちゃんとした新聞のコラムに掲載されていたものです。(南日本新聞)

昨年のエイプリルフール

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