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kowaquicktomaこわくいとま
2020年12月29日 11:00
今年の汚れ、今年のうちに。先日、部屋の大掃除を済ませ、いま、とてつもなく気持ちがいい。とてつもなく気持ちのいい空間で過ごす時間は、とてつもなく気持ちがいい。あとはいかにこの状態をキープするか。大掃除よりも、実はこの「キープ」のほうが難しい。大掃除というのは、その昔、お家に「かまど」や「いろり」があるのが一般的だった時代、家中に煤が溜まったため、神棚などの汚れを取り払い、
2020年12月27日 18:16
年末年始にかけて、新型コロナウイルス感染のリスクを避けなければいけない。そのリスクを避けるキーワードとして、今年頻繁に使われた「三密」という言葉。「密」は「今年の漢字」にも選ばれた。密閉、密集、密接の「三密」の回避が求められる。「三密」という言葉は、もともと仏教用語にもあり、そちらの「三密」は、「身密」「口密」「意密」。つまり、「体」と「言葉」と「心」を指し、仏教には
2020年12月24日 11:25
何月何日か忘れたが、(チェックしておけという話だが)朝日新聞に解剖学者の郡司芽久さんのコラムが掲載されていた。郡司さんのコラムは毎週か隔週で、何曜日だかに掲載されるのだが、これが実に面白く、先日のものは特に面白かった。なんでも郡司芽久さんは以前、取材を受けていたとき、インタビュアーが、「キリンは目が可愛い」とつぶやいたところ、その一言に対して、「目が大きくてまつ毛が長い
2020年12月23日 11:23
例年なら連日忘年会の頃だが、と書いておけば、お付き合い、大変ですね~などと思われるかもしれないが、すみません、少し大袈裟に書きました。毎年、「連日」なんてことはない。どちらかというと、いつも年末は孤独な気がする。いずれにせよ、例年なら世間は忘年会シーズンだが、今年は 忘年会を見合わせるところも多いようだ。決行すれば、またどこでどんな自粛警察が現われないとも限らない。そ
2020年12月18日 14:27
今年のノーベル平和賞は、飢えに苦しむ人に食料を届ける国連世界食糧計画(WFP)に贈られた。まさか、WFPが今後、賞の名に泥を塗るようなことにはならないと思うが、数あるノーベル賞のなかでも、のちに失望が生まれてしまうことがあるのは、平和賞くらいではなかろうか。12月2日「朝日新聞」に書かれていた。例えば、軟禁の身で平和賞に選ばれ、民主化の星となったアウンサン・スーチー氏
2020年12月15日 10:58
京都は今朝、初雪を観測しました。いや、京都では今朝、初雪が観測されました。かな。どっちでも意味は通じるから構わないのだが。寒い日は俵万智さんの代表作を思い出す。「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ今年は「寒いね」もマスク越しだったり、オンラインだったり、3mほど離れていたり。「寒いね」が普段と違った響きをもつ気がする。今日は12月15日。1
2020年12月13日 15:57
12月1日の「下野新聞」が、清少納言の『枕草子』を引用していた。冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。冬は早朝がよい。雪が降った朝は言うまでもなく、降りた霜がとても白いときも、またそうでなくてもとても寒いときに、火などを急いでおこして、炭を運んでいくのも、たいそう冬の
2020年12月10日 17:08
アメリカの古いフォークソングで、邦題「天使のハンマー」という曲がある。原題は「IF I HAD A HAMMER」。英語の歌詞に「天使」は一つも出てこない。なんとなく天使ってつけておけば、そこはかとなく、切ない恋の名曲っぽく見えるだろう、とタイトルを付けた人が考えていたかどうかは知らんけど。昔はこういう、「なんとなく」が許されたのだ。おおらかな時代だったというべきか、い
2020年12月8日 12:58
毎年、その年を象徴する単語を選ぶ、といえば「三密」が選ばれた新語・流行語大賞を思い浮かべるが、イギリス・オックスフォード辞典も同じように「今年の言葉」を毎年選出している。例年、一つの言葉が選ばれるのだが、今年は、新型コロナウイルス関連などに新語が豊富だったため、複数選ばれたということを、11月30日の「東京新聞」のコラムで知った。「パンデミック」「ロックダウン」「BL
2020年12月4日 10:48
お鍋の美味しい季節。例年なら家族や友人と同じ鍋を囲みながらワイワイ・・というのが楽しいところだが、今年は新型コロナウイルス感染に気を付けねばならない。なかなか、一つのお鍋を大勢で囲むというのも難しい。11月23日の中日新聞のコラムと11月24日の佐賀新聞のコラムが、二人の文豪とお鍋にまつわるエピソードを取り上げていた。二人の文豪というのは谷崎潤一郎と泉鏡花。二人は鳥
2020年12月2日 12:09
11月17日の「熊本日日新聞」のコラムで、熊本県立美術館で開催中の展覧会『よみがえった名宝 修復された細川コレクション展』のことが紹介されていた。熊本の展覧会に行く機会は残念ながら私には無いが、だからといって、この情報が私にとって無益なのかといえば、決してそんなことはない。「熊本で展覧会が開催されている」という情報を手にしたこと、ただそれだけでも、私の人生は熊本で展覧会
2020年12月1日 15:22
今日12月1日は「映画の日」。神戸の神戸倶楽部で1896年(明治29年)11月25日から29日にかけて日本で初めて映画が一般公開されたことに由来する。まったく12月1日は関係ないじゃないかと思うのだが、なんでも、11月25日では半端だから、12月1日がキリがいいという理由で、12月1日が記念日とされたらしい。11月25日を半端だと思う感覚がよくわからない。コロナ禍にあ