マガジンのカバー画像

趣味は新聞コラムを読むこと

235
新聞各紙のコラムについて書いたものをまとめています。
運営しているクリエイター

2020年5月の記事一覧

ボブディランと本庶佑の言葉

ボブディランと本庶佑の言葉

何月何日の何新聞のコラムか
忘れましたが
ボブディランの
「風に吹かれて」について
書かれていました。

「風に吹かれて」は、
一説によると、
アメリカのアフリカ系アメリカ人が、
公民権の適用と
人種差別の解消を求めて行った
「公民権運動」の賛歌と
いわれています。

ただ、歌詞をみてみると、
「人はどれだけの道を歩けば、
一人前と認められるのか」
「山が海に
流されなくなってしまうのに、

もっとみる
ドラえもんと合意性の過大視

ドラえもんと合意性の過大視

何月何日何新聞のコラムに
書いてあったかは忘れましたが、
明治43年5月19日、
ハレー彗星が地球に接近する際、
5分間だけ、
「地球上の空気がなくなる」という
デマが広がり、
世界中でパニックが起きたそうです。
 
このエピソードはマンガ
「ドラえもん」にも出てきます。
裕福な家庭が
5分間呼吸をするために
自転車のタイヤのチューブを
買い占め、
買えなかった子が
涙する場面があります。
これ、

もっとみる
井上ひさしと狼少年と周の幽王と責任は私にあるというあの人と

井上ひさしと狼少年と周の幽王と責任は私にあるというあの人と

何月何日何新聞のコラムか
忘れましたが、
作家の井上ひさしのエピソードが
掲載されていました。

井上ひさしは、
締め切りを守らないことで
有名だったそうです。
最初は「半日、1日」の遅れが
だんだん延びていき、
それにつれて言い訳もエスカレート。
半日、1日の遅れの頃は、
「風邪をひきました」程度でしたが、
ついには切羽詰まって、
「田舎の母が亡くなりました」と
ウソをついたところ、
信じた

もっとみる
洗濯機の愛称

洗濯機の愛称

洗濯に欠かせないのが洗濯機。
ヨーロッパでは
ペストなどの伝染病が広まった際、
流行を防ぐため、
カマドで熱湯を沸かし、
その中で洗濯物を木の棒で
かきまわして洗う習慣が
普及しました。
ただ、この作業、
どう考えても厄介ですよね。
やけどをしてしまう恐れもあります。
このため、洗濯ができる機械を
求める需要が高まりました。

こうしたニーズの高まりから
完成したドイツなどの
初期の洗濯機は、

もっとみる
検索目印

検索目印

新型コロナウイルスの
感染が拡大するなか、
耳慣れないカタカナ言葉を
よく耳にするようになりました。

クラスター、ロックダウン、
オーバーシュート、パンデミック・・
新聞なんかを見ていますと、
それぞれの言葉の後ろに
カッコ綴じで、
「感染者集団」「都市封鎖」
「爆発的患者急増」
「世界的大流行」などと
書かれていますが、
カッコの中の漢字だらけの言葉より、
カタカナ言葉のほうが、いまやもう

もっとみる
イギリスといえばロビンマスクとナイチンゲール

イギリスといえばロビンマスクとナイチンゲール

5月12日は
ナイチンゲールデイでした。
いまでは看護師の
代名詞にもなっている
「白衣の天使」という
呼び名の由来にもなったイギリス人、
フローレンス・ナイチンゲールの
誕生日です。
いまからちょうど200年前、
1820年に豊かな家庭に生まれた
ナイチンゲールは
1853年に勃発したクリミア戦争の際、従軍先の野戦病院で懸命に働き、
亡くなる負傷兵を激減させました。
 
イギリスではクリミア戦争

もっとみる