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趣味は新聞コラムを読むこと

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新聞各紙のコラムについて書いたものをまとめています。
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2020年1月の記事一覧

サザエさんの違和感の正体

サザエさんの違和感の正体

涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
読むことです。

1月30日。
唐突ですが、
「サザエさん」の家族設定を
おかしいと
思ったことはないですか。
国民的長寿アニメでありながら、
あんな家族構成の家を
私は見たことがありません。

それでも、
生まれる前から
存在している作品ですし、
「サザエさんとはそういうもの」
と決めてしまうことで、
自分の中から
違和感を取り除いていました。

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「べき」対「べき」

「べき」対「べき」

涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
読むことです。

1月27日。
「奈良新聞」は予想通り、
徳勝龍優勝の話題でした。

以下引用。
「昔、大和の国の当麻に当麻蹴速という力自慢がいた。「蹴速と互角に戦える者はいないのか」との天皇の求めに応じた出雲の国の勇士・野見宿禰と対戦した。両者、足を上げて蹴りあい、最後は蹴速が骨を折られて敗れた。日本書紀垂仁天皇7年7月7日の記述で相撲の発祥とされ

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いい指導者のことは報じられない

いい指導者のことは報じられない

涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
読むことです。

1月24日。
滅多に起こらないことを
「100年に1度の」などと
表現します。
ここ数年、
100年に1度の大規模災害が
毎年起こっておりますが、
こちらは実現すれば
20年ぶりの快挙です。

以下「読売新聞」引用。
「大相撲初場所で、我が尻を食らえとばかりに快進撃を続ける力士がいる。平幕の徳勝龍である。」

徳勝龍は番付最下位

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「わが物」と「借り物」

「わが物」と「借り物」

涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
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1月23日。
「日本史B」では、歴史教員を目指す大学生の会話で「過去を顧みることは大切なことだ」と歴史教育の重要性を語らせていた。では、こんな問題なら受験生はどう回答するだろう。「『日本は単一民族国家』は正しいか」麻生太郎副総理兼財務相なら恐らく「正」と答えるのでは。麻生氏は「2千年の長きにわたって一つの言葉、一つの民族、一つの王朝が続

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ダメになりそうな時、面子がいちばん大事

ダメになりそうな時、面子がいちばん大事

涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
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1月22日。
やたらと「スペイン風邪」のことを
書いている新聞が多く、
読んでスペインのことが
好きになりました。

例えばこちらは「産経新聞」。
「今でいう新型インフルエンザの死者は、国内だけで約38万人に達した。世界全体では、同じころに戦われた第一次世界大戦の死者、約一千万人の数倍に当たるといわれる。実はスペインで発生したのでは

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根っこがないと不自由

根っこがないと不自由

涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
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1月21日。
オーストラリアの森林火災には
動物たちも困り果てています。
「異常気象で史上最も暑く乾燥した昨秋から森林火災が激化。消防士ら20人以上が亡くなり、北海道を上回る面積が焼失した。途方もない数の動物も火にのまれて、種の絶滅を危惧する専門家もいる。」
(括弧内「日経新聞」引用)

「上毛新聞」も
このオーストラリアの
森林火

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寒いねと言い合いたい大寒

寒いねと言い合いたい大寒

涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
読むことです。

1月20日。
「徳島新聞」のコラムが
有料記事に変わっておりました。
残念ですが、
それが本来あるべき姿。
いままでありがとう!

さて、1月20日は「大寒」。
ラジオだと「大きく寒いと書いて、
だいかんです」などと
説明することがあります。
視覚に訴えかけられないラジオは
そうやって回りくどいことを
敢えてしなければならないことが

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セーラー服の下はブラジャー

セーラー服の下はブラジャー

涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
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1月17日。
阪神淡路大震災から25年。
無料でコラムを読める新聞紙の
8割近くが震災について
書いていました。

「京都新聞」と
「東奥日報」が鴨長明の
『方丈記』を引用していました。

以下「京都新聞」引用
1185年に京都で大地震に遭った鴨長明は『方丈記』で「月日かさなり、年経にし後は、ことばにかけて言ひ出づる人だになし」

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伝統行事を受け継ぐためには

伝統行事を受け継ぐためには

涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
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1月16日。
「長崎新聞」が長崎の
珍しい年中行事を
紹介していました。

以下括弧内引用。
「畳を破って昔の合戦を再現する諫早市の楠公祭、子どもが「鬼」と書かれた的を射る新上五島町の「シノマタ」、大般若経を収めた木箱をくぐる松浦市の「大般若さま」・・・」

所変われば、
奇妙とも映るお祭りが
あるものですが、
その奇妙さについ

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退いたり脱したり

退いたり脱したり

涌井慎です。
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読むことです。

1月15日。
「西日本新聞」「東京新聞」
「中日新聞」が
英国のヘンリー王子とメーガン妃が
王室の公務から退くことを
取り上げていました。

以下「西日本新聞」引用。
英紙はブレグジット(英国の欧州連合離脱)をもじり「メグジット」と皮肉った。王子の母のダイアナ元皇太子妃がカメラマンに追われて事故死した過去も決断の背景にあろう。だが、

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美しい国はねずみ色

美しい国はねずみ色

涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
読むことです。

1月14日。
「長崎新聞」が
スポーツ界の選手勧誘の
悪しき風習に切り込んでいました。
いわく「他人下げ、自分上げ」。

「高校や大学の指導者が自らの理念を説く前に、他チームの欠点を並べる。そこにはアスリートファーストの精神など見当たらない」

具体的事例が
挙がっているわけではないので、
果たして何のことを
書いているのか、

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イラン人は古典を大切にする

イラン人は古典を大切にする

涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
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1月10日。
「自然を支配する」「生産力をあげる」「欲望を満たす」。この三つを絶対の善だとしてまい進したのが現代文明。昨年世を去った哲学者の梅原猛さんはこう説いた上で、その方向は誤りだったと指摘した。(秋田魁新報引用)

なんと1970年代に
執筆したものだそうです。
人間はこの50年ほどのあいだ、
何も進歩していないようです。

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戦争の犠牲者は甲さん乙さんとさえ呼ばれない

戦争の犠牲者は甲さん乙さんとさえ呼ばれない

涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
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1月9日。
無料で読めるコラムのうち、
半分は中東情勢について
だったんじゃないでしょうか。
同じくらい、
相模原事件の公判について
書いたコラムも多かったです。

「母親が娘の名と写真、そして手記を公表したのは、裁判で被害者が匿名のまま「甲さん」「乙さん」と呼ばれるのが嫌だったからだ。」
(括弧内「朝日新聞」引用)

母親の気

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「ナマハゲ」と「除夜の鐘問題」

「ナマハゲ」と「除夜の鐘問題」

涌井慎です。
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12月31日。
「毎日新聞」が2019年の出来事を
いろはカルタで振り返っていて
見事でした。
どうして昨日のうちに、
2019年のうちに
読んでおかなかったのか。
今日読んだら、
もう古びてしまっていました。
年が明けるってそういうこと。

「秋田魁新報」は
ナマハゲの話題でした。

「男鹿市で昨年、ナマハゲ行事の実施町内が全

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