会社内で起こるセクハラ行為から身を守る方法
久しぶりの投稿になります。
文章を書くことも、読書も、コスメを眺めることも、大好きなのですができませんでした。
会社内でセクハラの対象にされて、精神的にも肉体的にも疲れ果てていたのです。
先日ようやく脱出することができたので、経緯をnoteにまとめようと思います。
セクハラに悩む方々に届いてほしい一心で書いているので、拙い文章ではありますが拡散していただければ幸いです。
セクハラの定義
男女雇用機会均等法によると、セクハラの定義は
「職場において、労働者の意に反する性的な言動が行われ、そ れを拒否したり抵抗したりすることによって解雇、降格、減給などの不利益を受けることや、性的な言動が行われることで職場の環境が不快なも のとなったため、労働者の能力の発揮に重大な悪影響が生じること」
とのことですが、これだけ読むと正直ちょっとわかりづらいですよね。
それに、これだけ見ると自分が受けている行為はセクハラではないのでは? 自分が自意識過剰なだけでは? と思ってしまう方もいるかもしれません。
私がそうでした。
別に減給や降格されたわけでもないし、性的な言動って基準が曖昧だし、ただただ雇用主のA氏は従業員である私に対して優しくしてくださっているだけなのかもしれない。
セクハラの開始時期がタイミング的に父の急死と重なっていたので、相続手続きや役所回り等で自分のことに割く時間や余裕がありませんでした。
A氏が何か言っても適当に笑って流していました。
セクハラの具体例
今回、証拠を集めて警察・精神科の医師・カウンセラー・友人たち・家族に見せて満場一致でこれはセクハラ事案だとなったA氏の言動はこちらです。
・しつこく食事に誘う
A氏は剣道の有段者であり、元々感情的で暴力的な一面がある上、職場内に竹刀がある状況で、尚且つ食事の誘いはA氏と私が二人きりになった時にあったので、私には断ることができませんでした。
休日にA氏より電話がかかってきて、仕事のことで何か緊急事態があったのかと思い電話に出たら食事の誘いであったこともあります。その時はちょうど出先だったため、それを理由に断ることができました。
メールの該当箇所のスクリーンショットも印刷し、録音できた音声も各所には確認してもらいましたが、A氏のプライバシー保護のため、こちらには貼りません。
・髪型や服装を揶揄する
A氏にとっては誉め言葉だったのかもしれません。ですが度を過ぎており、私自身大変苦痛で服装を変えるまで至り、気に入っていた服も処分しました。
こちらも社内で二人きりの時のことでした。父の関係で様々な場所に行かなければならないので、明るめの茶髪だった髪を黒くした頃から始まりました。
「(黒いワンピースを着ていた私を見て)魔女の宅急便の方ですか」
「(それ以外の服で出勤した日)いつ魔女の宅急便の方に会えますか」
・終業後ドライブに誘う
A氏が購入した車を披露したい、車で私の家まで送ると言ってきたこともあります。
嫌ですと言いたかったですが、前述の通りA氏は大変厄介な人ですので「時間があえば」と遠回しに断っていました。断ったつもりでした。行間を読んでいただきたい。
その後、A氏はなんと時間を合わせてきてしまったので私は車に乗らざるを得ませんでした。
そして、本来であればほぼ直線で15分もあれば十分な自宅と会社の距離(A氏襲来事件もあったので、A氏は自宅の場所を知っているはずです)を約1時間かけて謎のドライブをすることとなりました。
その際にA氏が「どこかに逃げようか」と言ってきたこと、気味が悪すぎて忘れられません。
余談1:A氏襲来事件
今年の6月にA氏の暴力的な言動に耐え切れず、退職の申し出を一方的にして仕事をボイコットしたことがありました。
何故、仕事の改善案について話していて人格攻撃となるのか。あの時も今も到底理解できません。
6月の時点では家族に相談もしていなかったので、家族はA氏がそこまでの人だとわからず、A氏からの着信(携帯電話にも家電にもありました)を無視し続ける私をあまりよく思っていなかったようです。
そしてボイコット3日目の夜、A氏が自宅のインターホンを鳴らしました。
家族に諭されてA氏をリビングに招き、私とA氏で話すことになりました。
終始泣き続けているA氏が暴れないように、とにかく落ち着いて帰宅してもらうために私は出社を約束し、会社に戻りました。
剣道の有段者であり、日々体を鍛えていると豪語するA氏が暴れてしまった場合、小柄でインドア派の女性しかいない我が家では誰も押さえることができません。
余談2:謎の父親宣言
私の父の死後、A氏が急に「私の父から委任を受けた気がするから、今日から自分があなたの父親である」と言うことが度々ありました。
意味不明です。私の父は1人だけです。
流石に内心、何を言っているんだこの人とは思ったものの、雇用主と従業員という関係ですので、肯定も否定もせずに流していました。
証拠を集めよう
父の諸々の手続きに終わりが見えた9月の下旬、私の視界も広がりました。
無意識に蓋をしていたA氏に対する嫌悪感にも目を向けることになり、このままでは私自身が壊れてしまうのでは? と思うに至りました。
メールできたものについてはスクリーンショットを印刷すれば良いですが、会話の中のものは確かな証拠がありません。
私自身が自意識過剰なのか、それともA氏がおかしいのか、一方の申し出だけでは第三者も判断できないでしょう。
そこでAmazonでペン型のボイスレコーダーを購入しました。約4,000円くらいだったと思います。
A氏と二人きりになり、A氏が喋りだしたらレコーダーのスイッチを押す。そうしている内に「二人きりで忘年会をしよう」という音声を押さえることができました。
ただ、その頃には私が黒髪から茶髪に戻していたことや、スカートを履くことをやめたこともありA氏のもっとやばい発言を押さえることができなかったことは悔やまれます。
信頼できる上司に直訴しよう
メールのスクショやこれまでのことをまとめて上司に相談というていで送りました。
証拠を提示するまでは私が自意識過剰なのではないかと思っているような反応でしたので、これからセクハラ被害と戦う方は先に証拠を集めることをおすすめします。
証拠の有無で反応はかなり変わります。
仲のいい同期がいれば、上司に言う前に話を振っておくのも良いかもしれません。
場合によっては警察への根回しも必要
6月のA氏襲来事件のこともあり、段階を踏んで穏便に辞めていくために交番に相談しようと家族に連れて行かれました。
何もそこまでしなくても……とは思いつつ交番にいた警察官の方にお話したところ、
・もう出勤しない方がいい(転職先が決まってから~とかは甘い)
・できることなら転居したほうがいい
・私の自意識過剰ではなく、A氏の言動に問題がある
とその場で指示をいただきました。
昨今の殺人事件のようなことに発展しかねないので、自分の命を守るべきと説かれ、上司にその旨をメールで連絡しました。
元々、最近、職場にいると声が出ないこともあって、その翌日に精神科の予約を入れていました。
医師やカウンセラーがメールと音声を確認して、A氏の言動が明らかに常軌を逸しているから私の自意識過剰ではないと言ってくれたこと、精神的に救われました。
過剰なストレスによる失声と診断書が出、現在休職に至ります。
A氏を刺激しないため、ほとぼりが冷めるのを待って退職の流れになります。
逃げるは恥だが役に立つ
これは叔父に言われた言葉です。
転職を繰り返し、ようやく今の会社に勤めて3年の身でしたので、私がまた退職を考えていると伝えた時に「また逃げるのか」とも言われました。
ですが、今現在受けている被害を伝えたところ、一転して「明日から出社してはいけない、逃げなさい」と。
ネガティブな話や、他者の評判を落としかねない話は人にしにくいですよね。
だからといって自分の評判を下げていく必要はありません。
今までの職場も様々なハラスメントはありました。ですが証拠はなかったし、他者の評判を落とすような話題は話しにくいしで泣き寝入りして、私が「堪え性のない人間」というレッテルを貼られ続けるしかなかったのです。
だからこそ今回は証拠集めに尽力し、周囲にA氏の言動を拡散しました。
音声データやメールの記録などの証拠は噓をつきません。
同じようにセクハラ行為に悩んでいる方へ、この記録が少しでも役に立つことができれば幸いです。