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ちょっと背伸びして指輪を買ったら、勇気が湧いてきた。
去年の年末に新しい指輪を買いました。
指輪といえば、どんなイメージがあるでしょう。
多くの人にとって、指輪といえば恋愛や結婚の象徴かもしれません。
私が手にした新しい指輪はそうではなく、自分から自分へ贈ったエールでした。
あの頃のかわいい指輪は似合わない
20代の頃から指輪が大好きでした。
ボーナスを握りしめて入るデパートの1階(アクセサリー売り場)ほど、心が踊るものはありません。
20代前半の頃は、K10ピンクゴールドの細くて可愛い指輪が大好きでした。
ハートモチーフにハーフエタニティ。小さなダイヤがひとつ散りばめられた指輪。
それが30代半ばにもなると、あの時ときめいていた細い指輪は軒並み似合わなくなるか、サイズアウトしてしまいました。
若くて細い指には合うけど、こうも合わないか……。というぐらい、全然似合わない。ここ一番加齢を感じた瞬間かもしれません。
残念ながら、太めの指輪や石が大きめの指輪を残して、あの頃の指輪たちはほとんどつけられなくなってしまいました。
指輪は見えるからお守りになる
ちなみにネックレスやイヤリングは自分からは見えないのが寂しくて、安物しか買ったことがありません。
でも、指輪はつけているところが見えるんですよね。仕事でキーボードを打っていると、必ず目に入ります。
私は電話が苦手でした。しかし、新人の仕事といえば電話番。
就職したてで新人の頃の私は、緊張で吐きそうなのをこらえながら電話を受ける日々でした。
そんなときでも、指輪があれば。
視界の端に映る指輪は、まるでお守りのように私の心を鼓舞してくれるのでした。
それからしばらく経ち、お守りの指輪がなくても電話できるようになりました。
そういう意味でも、20代の頃の可愛らしいピンキーリングは卒業するタイミングだったのかもしれませんね。
ちょっと背伸びして自分で買う指輪の意味
あれから10年以上が過ぎました。
いい大人になった私ですが、今でも指輪はお守りのような存在です。
チラッと目に映るだけで、ものすごく勇気をもらえます。
指輪って人に買ってもらうと、またちょっと意味合いが変わるんですよね。
例えば夫から買ってもらう指輪は、待ちに待った休日をふわっと明るくしてくれるような存在。
特別な日をキラッと輝かせるような、幸せな一瞬をもっと華やかに彩るためのもの。そういう使い方をしたいんですよね。
自分で買う指輪はそうではなくて、日常を一緒に駆け抜けてくれる相棒がしっくり来る。
背中を押してくれるものであり、「これがあれば何があっても走り切れる!」というような、そんなパワーを感じるお守りです。
なので、このふたつは全く別物なんですよね。
ワンランクアップした自分になりたい
20代後半から、自分で指輪を買う頻度がグッと減りました。
理由は二つ。
一つは、既婚者になり財布を引き締めたから。
もう一つは、お守りが必要になるような場面がなかったからです。
指輪を買うのは、今より成長したい時。一歩前へ踏み出したいと思ったタイミングです。
今回は、「ライターとして成長したい」という願いがこもっています。
買ったばかりの新しい指輪はぴかぴかで、つけるとしゃんと背筋が伸びる気持ちになります。
かといって、つけるのが怖くなってしまいこんだりはしない絶妙なバランス。
手に入れた新しい相棒とともに、新年も全力で駆け抜けていきます。