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横須賀線の車内で見たこわ~い話!

15年前に横須賀線の東戸塚という駅に住んでいた。

そこから私は東京駅まで利用していたのだが、車内で見た今でも忘れられない事件を書きたいと思う。

前置きとして、横須賀線はJRのため私鉄と違って駅と駅の区間が長い。

またこの電車は鎌倉方面から東京駅までの通勤利用客が多く、座席に座れるか座れないかは雲泥の差でみんな座るために目が血走っている。

ある日、保土ヶ谷駅から横浜駅への区間の電車内で、一人の男性が体調を崩して倒れてしまった。

それを見て座っている人たちはすぐに目を閉じて寝たふりをはじめた。


そばに立っていた男性が倒れた男性を介助した。

そして座席に座っていて目を開けていた男性に向かって

「席を譲ってあげてくれませんか?」

といった。

座っていた男性は大声で

「俺だって胃が半分ねぇんだよ!」

と叫んだ。席を絶対に譲らなかった!

座って寝たふりをしていた人たちもみな知らん顔をしていた。

そうこうしているうちに横浜駅に到着し

倒れた男性と倒れた男性を介助した男性は降りて行った。

その時に胃が半分しかないと叫んだ男性は一言彼らに向かって

「降りりゃいいんだよ、降りりゃ!」

と吐き捨ているように言った。

私はそばに立っていてその光景を一部始終見ていた。

怖くなった!

私は今まで私鉄で通勤していた。

具合が悪い女性がいたら、そばに座っている男性が女性に席を譲っていた。

そんな光景が当然だった。

私鉄は駅と駅の1区間が短いため、横須賀線のように座りたいオーラはそこまでないと思う。絶対席を譲らないなんて人はいないと思う。

(あくまで私の主観だが)

しかし、横須賀線は違った。

具合が悪い人が倒れても、皆寝たふりをする。

そして、おじさんの「俺だって胃が半分ねぇんだよ!」の叫び

日本人はいつからこんな風になってしまったのだろうか?

昔、日本人には思いやりというものがあった。

この思いやりは一体どこへ行ってしまったのか?

今でも横須賀線での光景を思い出すと、人間とはいったい何なのだろう?と感じる。今はもっと世知辛い世の中になりつつあるような気がする。

思いやりのある人間は一体どこへ行ってしまったのだろうか?

令和の時代、思いやりのある人間が育ってほしいと願ってやまない。



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