仕事内容ではなく、会社名を自慢する人達
私は、20年以上経理一筋で働いてきた。
中小企業のひとり経理や税理士事務所で経理全般をしてきた。
月次から決算補助迄、一人でこなせる。そのほか総務、給与計算、年末調整などプロとして高時給で仕事をしてきた。
仕事何をしているのと聞かれれば、経理をしていますと答える。
しかし、日本人というのは何ができるか、何をしているかではなく会社名を自慢する人が多い。
以前、友人が
「今パートで大塚商会で働いているのよ。すごいでしょ」
と自慢げにいうので、
「そこであなたは何をしているの?」と聞くと
「コールセンターでお客さんから注文を受けているの」という。
彼女は、その会社で何をしているかではなくどこで働いているかを自慢げに私に伝えていた。
私にはそれがとても不思議で仕方がなかった。
またある時は、30年以上日本に住む中国人の友人が私にいう。
「私、今NTTで働いているんですよ」
とても自慢げにいう。
NTTでどんな仕事をしているのか私が聞くと
「掃除のアルバイトをしている」という。
NTTの社員が出勤する前の朝の時間にオフィスを清掃しているというのだ。彼女はNTTの社員のいるオフィスで働けることをとてもうれしそうに話してくれた。
なぜ彼女たちは、何をしているかではなくどこで働いているかを重視するのだろう?
これは日本人の考え方にある。
大企業で働いていることは自慢であり、誇りなのだろう。
だけど、これは昭和の考え方だと思う。
令和になった今。
大企業で働くことを自慢するのではなく、自分は何ができるのかを自慢できる人間が増えてほしいと思う。
日本の企業のほとんどは中小企業なのだから。
そこで自分がどんなことをしているのか?何ができるのかを追及してほしい。
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