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スタートアップとのオープンイノベーションへ。「都庁DXアワード」表彰式を開催しました
「スタートアップ戦略に本気で取り組みます。」そう宣言した8月26日、南場経団連副会長と小池知事のスタートアップに関するトークセッションに続き、同じ場所で「都庁DXアワード」の表彰式を開催しました。
「都庁DXアワード」とは、都庁内のデジタルを活用した優れた実践の取組を表彰するもので、今年度創設し、初めて表彰を行いました。このアワードは都政現場における地道な創意工夫にも光を当て、「褒めあう文化」を作り、「自分もチャレンジしてみよう」という気運を都庁内に醸成しDXを展開していきたい、との思いから、従来の「都政への著しい貢献」を対象とした職員表彰制度とは別に新設しました。
自薦、他薦によりエントリーがあった各局の優れた取組から、外部の方も入った審査会において「都庁DXアワード」を5件選定し、さらにその中から都庁内各局でDX、構造改革を進めている職員代表の投票で「ベスト都庁DXアワード」を決定しました。
それではなぜ、都庁のDXの表彰式をスタートアップのイベントと同時に実施したのか?それには訳があります。
キーワードは、「オープンイノベーション」です。
行政課題が複雑化・多様化する中、「行政だけで考える」のではなく、民間の知恵を活用し、オープンな場で幅広く議論していくことが必要です。特にデジタルの分野に関してはそれが重要です。中でも、スタートアップの皆様とのオープンイノベーションが重要だと私たちは考えています。
そこで、なかなか外からは見えにくい私たちのDXの取組をスタートアップの皆様に実際に見ていただき、知ってもらうため、都庁から飛び出して、表彰式もスタートアップの皆様と交流する都庁の「出島」であるCIC Tokyoでやってみようということになりました。結果、多くの方にご覧いただけることとなりました。ありがとうございました。
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表彰式の裏側
表彰式の裏側をご紹介しましょう。スタートアップのチーム(Team Tokyo Innovation)とともに、DXアワードチームも準備を進めています。受賞者のみなさんとリハーサルをしている様子です。
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そんな中、会場に宮坂副知事が登場。CIC Tokyoというふだんとは異なる雰囲気の中、職員も盛り上がり、自然と副知事と記念撮影の時間に。
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副知事とフラットに並んで写真をとるなんて都庁舎の中ではとてもできなかったことで、職員のみなさんとてもいい顔をしています。
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ついに表彰式!
さて、南場副会長と小池知事とのトークセッションが終わり、都庁DXアワードの時間がやってきました。
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受賞作の紹介に続き、小池知事から職員にトロフィーが渡されます。
1.農作業支援アプリ「AGRIHUB」のバージョンアップ(産業労働局)
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最初の受賞取組は、農作業スケジュール管理のデジタル化と見える化により、作業の効率化や作物の品質向上を実現した産業労働局のアプリ開発の取組です。
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このアプリについては、現場の東京都農林総合研究センターの職員にインタビューし、noteでも取り上げました。
⇒「東京の農業をデジタルの力で未来につなぐ」
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2.都税収入の見える化(主税局)
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2つ目の受賞取組は、過去30年の都税収入を多面的に見える化し、誰でも簡単に都税収入データが利活用可能にした主税局の取組です。
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デジタルにまったく縁のなかった職員がPowerBIを使って都税収入を見える化したこの取組を取り上げたnoteは今でも広く読まれています。
⇒「都庁職員がPowerBIで約30年分の都税収入を「見える化」するまで」
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3.都の大規模ワクチン接種会場における予約管理システム(福祉保健局)
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3つ目の受賞取組は、ワクチン接種に係る予約・管理をシステム化し、多数の接種希望者の予約と各会場における接種の効率化を実現した福祉保健局の取組です。
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早急なリリースが求められる困難な状況で、福祉保健局とデジタルサービス局の連携で構築しました。
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4.東京宝島うみそら便のWebサイト構築(港湾局)
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4つ目の受賞取組は、伊豆・小笠原諸島への来島客及び島民の利便性向上を図るため、島しょ船舶・航空機の時刻や運航状況等の情報を一元的に提供する港湾局のウェブサイト「東京宝島うみそら便」の取組です。
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島しょ関係者の協力によりユーザーテストを実施し、ウェブサイトの改修も行いました。
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ベスト都庁DXアワード受賞作は!
最後に、各局で構造改革で取り組む職員代表の投票により決定した「ベスト都庁DXアワード」の表彰です。
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職員の投票により選ばれた最優秀取組は、「豊洲市場の衛生監視業務のデジタル化」です。
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豊洲市場の衛生監視業務にタブレットとクラウドサービスを導入し、監視指導時の申し送り事項の共有や監視指導結果をデータベース化し利活用するとともに、緊急時対応の迅速化、ペーパーレス化を実現しました。
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詳しい取り組み内容はこちらのnoteをぜひご覧ください。
⇒「豊洲市場の衛生監視:都庁職員自らノーコード/ローコードで業務を変えました」
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現場にお集まりいただいたスタートアップのみなさまにご覧いただくべく、豊洲市場の現場の様子をご紹介する動画を流したのですが、運悪く、機材トラブルで映像が止まってしまいました。現場でご覧いただいた皆様、申し訳ございませんでした!本編はこちらです。ぜひご覧ください。
最後に記念写真!南場副会長も入ってくださいました。
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スタートアップとの協働を進めていきます
今回の受賞作のうち、産業労働局の農作業スケジュール管理アプリは、都内スタートアップ企業と作り上げたものです。
「スタートアップのスピード感のおかげで、5か月という短期間でリリースまでもっていくことができました。」
宮坂副知事から聞かれた担当職員から、こんな発言がありました。
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「餌にピラニアが群がるように、スタートアップは現場の"課題"に群がります。スタートアップの力をぜひうまく活用していただきたい。」
都庁DXアワードをみた経団連の南場副会長からは、こんな期待の声も寄せられました。
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「都庁DXアワード」は初めての取組でしたが、今後も今回受賞した取組を都庁の各職場に横展開する形でDXをどんどん進め、スタートアップの皆様とともに社会課題を解決する事例も増やしていきたいと思っております。
東京都は新たに設置した「出島」を設置して皆様と議論してまいりますので、良いアイデアなど是非、”Team Tokyo Innovation”のメンバーにお寄せください。
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