Tokyo Innovation Baseのこれから~TIBのキーワードは、ズバリこの4つ!~
前回に引き続き、Tokyo Innovation Base(TIB)を紹介します。今回のテーマは「今後の展望」。TIBには、「世界のイノベーションの結節点」になるという大きな目標がありますが、それに向けてどんな活動を展開していくのか?
キーワードは“Global”、”Growth”、”Collaboration”、”Connect”の4つです。今回は、この4つのワードについて深掘りしていきたいと思います。
前回の記事は、こちらをご覧ください。
■ TIBを特徴づける4つのキーワード
(1) Global~世界がここでつながる~
1つ目のキーワードは「Global」。
TIBには、世界中のスタートアップ関係者が集まります。トップレベルのベンチャーキャピタルやアクセラレーターが、グローバル展開を目指すスタートアップと出会うために東京を訪れる。今後、様々な交流イベントや、育成プログラムなどを具体化していく予定です。
また、TIBが提供するサービスは基本的に英語対応。日本語が話せなくても利用OKです。日本で活動したい海外のスタートアップが、まずはじめに訪れる拠点、海外とのゲートウェイになっていきます。
(2) Growth~若者が未来へとつながる~
2つ目のキーワードは、「Growth」。
TIBで解決できない悩みはない。今後、コンシェルジュを設置し、あらゆるスタートアップの悩みを解決し、成長を応援します。特徴は「みんなでスタートアップを支える」。コンシェルジュに寄せられた相談は、基本的にどんな内容であっても、TIBの運営に協力してくださる様々なプレイヤーと協力して、対応していく予定です。
また、これからの社会を担う、学生の成長を手厚くサポートすることもポイント。全国の大学と連携したスタートアップ支援の提供や若者・学生向けイベントを開催するとともに、学生自らが運営するイベントの会場としても活用し、TIBを「学生のたまり場」にしていきます。
(3) Collaboration~挑戦者とそれを応援する人がつながる~
3つ目のキーワードは「Collaboration」。
TIBでは、スタートアップやその支援者との多彩なコラボを生み出していきます。
まずは、東京に数多く集まる大企業とスタートアップとの協業。TIBでは、企業の新規事業部門担当者などを対象に、スタートアップ支援のスキルやコラボレーションの方法論を伝授するプログラムを実施するなど、大企業のオープンイノベーションを促進します。
また、ものづくりのスキルを持つ事業者と連携し、3Dプリンターなど製品のプロトタイプが製作できるデジタル機器を備えた「ファブスペース」を整備。スタートアップのものづくりを丁寧にサポートします。
さらに、スタートアップの皆さんが製品やサービスをPRするピッチを毎月開催。よいものはどんどん利用していきます。様々な関係者が集まるTIBの中で、スタートアップのプロダクトを率先して使うことで、PRにもつながりますよね。キックオフイベント当日も、会場内にたくさんのスタートアップ製品が展示され、多くの人が熱心に意見交換を交わしていました。
(4)Connect~みんながつながる~
4つ目のキーワードは「Connect」。
まずは通信環境。世界一 “つながる” をコンセプトに、高速大容量 wi-fi サービスが無料で利用できるようにするほか、超高速のローカル5G環境を構築していきます。
つながる”のは、もちろん通信だけではありません。"オールジャパン”をキーワードとしてTIBでは全国の拠点やスタートアップとつながっていきます。東京の起業家が地域の課題解決に取り組んだり、地方のスタートアップが東京の支援者と交流する。国とも連携しながら全国の結節点を目指していきます。
■ 2024年5月のグランドオープンに向けて
TIBでは、以上ご紹介した4つのキーワード「Global」「Growth」「Collaboration」「Connect」を軸にして、バラエティーに富んだイベントやプログラムをたくさん提供していきます。2024年2月頃には、コンシェルジュやワークスペースなども開設し、サービスを順次拡大していきます。
挑戦者が生まれ、世界から集まり、挑戦者を応援する東京へ。TIBはあらゆる挑戦者をサポートしていきます。ぜひご期待ください!
次回は、TIBプレオープンイベントに引き続いて開催された、第2回スタートアップエコシステムサミットについて特集します。