どこまでキャッシュレスは進んでる?都立施設を現地調査してみた!【都庁×キャッシュレス推進】
都政のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の一環として、東京都は、都民利用施設(都立の博物館、庭園、動物園等)のキャッシュレス化を進めています!
構造改革におけるコアプロジェクトの1つである「5つのレス徹底推進プロジェクト」では、入場料等をお支払い頂いている78の施設について、「2021年度内にキャッシュレス対応を実現」という目標を掲げています。今後、原則としてクレジットカード、電子マネー、QRコードの3種類の決済手段をセットで導入していく方針です。さらには、施設内店舗のキャッシュレス化も推進していきます。
キャッシュレス対応の現状を調べてみると、78の施設のうち、昨年度末までにキャッシュレス決済が導入されているのは36施設ですが、3種類すべての決済手段が導入されている施設は、ごく少数です。また、残りの42施設については来年度末までに導入予定であり、現時点においては、まだまだキャッシュレス決済への対応は道半ばです。
今回、利用者目線でのキャッシュレス決済の利便性など、まずは「現場」の実情をしっかりと把握しよう!ということで、実際にキャッシュレス決済を導入している都民利用施設について現地調査してきました。
外国人観光客も多い江戸東京博物館は…
都営大江戸線 両国駅から徒歩1分のところにある江戸東京博物館は、常設展示で、江戸東京の都市と文化、そこに暮らす人々の生活を楽しみながら学ぶことができる、東京を代表する観光スポットです。11月21日(土)からは特別展「古代エジプト展」も開催されます。
年間100万人が訪れる当館ですが、観覧料支払いにおけるキャッシュレス決済の対応状況は、以下の表のとおりでした!クレジットカード利用の多い外国人観光客の決済ニーズに対応するなど、キャッシュレスを積極的に進めていきます。
また、施設内のミュージアムショップ(1F)は、クレジットカード、電子マネー、QRコード全ての決済方法に対応していました!
オフィス街のオアシス、旧芝離宮恩賜庭園は?
JR浜松町駅徒歩1分、都営浅草線・大江戸線 大門駅から徒歩3分のところにある旧芝離宮恩賜庭園は、江戸時代初期の大名庭園の一つであり、回遊式泉水庭園の特徴をよくあらわした庭園となっています。
周辺のオフィスワーカーにとっての"憩いの場"ともなっている当庭園ですが、入園料支払いにおけるキャッシュレス決済の対応状況は、以下の表のとおりでした!
ご年配の方も電子マネーの利用が多いそうで、また今年度は電子マネー利用者の割合が昨年より10%程度増えているとのこと。非接触で支払い可能なキャッシュレス決済のニーズは、世代を問わずより一層高まっていくと思われます。
江戸東京たてもの園は電子チケットにも対応!
JR武蔵小金井駅からバスで5分、都立小金井公園内にある江戸東京たてもの園は、都内にあった文化的価値の高い歴史的建造物を復元・保存・展示している施設です。取材当日は社会科見学の小中学生で賑わっており、また、建築系の大学生も勉強の一環としてよく訪れるとのこと。11/22,23には夜間特別開園として"紅葉とたてもののライトアップ"が行われます!
江戸東京たてもの園の観覧料支払いにおけるキャッシュレス決済の対応状況は、以下の表のとおりでした!QRコード決済についても、年内に導入される予定です。また、クレジットカードで事前購入し、スマートフォンを提示するだけで入園可能な前売り電子チケットにも対応しています。
皆さまもキャッシュレス決済を利用しながら、都立施設をお楽しみください!
いかがでしょうか?今回は正直、比較的進んでいるところのご紹介になっており、、、キャッシュレス未導入のところについては、これから頑張って来年度末までに入れていくことになります。
民間では当たり前になっているキャッシュレス決済。追いつけ追い越せの精神で、強力に推進しています。皆さまもぜひ、都立施設を訪れた際はキャッシュレス決済を利用してみてください!
(追記)都民利用78施設の入場料等のキャッシュレス化が完了しました