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音楽作りが趣味の麻雀初級者が、とある麻雀プロへ楽曲を贈りたかった理由 -新曲『NEVER SURRENDER』制作によせて-

ごきげんよう。高坂です。
自作新曲『NEVER SURRENDER』が、『コウザカナツミのウタカタリバ』チャンネルで3/27(月)に配信開始されました。

趣味の範囲でお歌を作ったり販売したり、ちょっとだけお仕事で携わらせていただいたり、ステージに立ったりイベントを作ったりして、いつの間にか15年目。そんな一般市民高坂が、楽曲制作やデザイン、動画編集に配信などほぼ自給自足でどこまで作れるものか試したい、という趣で立ち上げたパイロットチャンネルが、『コウザカナツミのウタカタリバ』です。今回、その5作目の動画として、初めて高坂自身がボーカルをとっていない完全新曲をお披露目することとなりました。

楽曲の構想自体は昨年の後半からあったのですが、せっかく動画アップまで漕ぎ着けられたので、振り返りがてら制作の過程など、ここに残せたらと思います。

インスピレーションのきっかけは、とある麻雀プロ

「こんな曲を書いてみたい」というイメージが湧いてきたのきっかけは、私が現在応援している麻雀プロさんでした。それ以前からも活動指針や麻雀を打つお姿などを拝見して「応援したいな」と思っていた方でしたが、その方が昨年の『麻雀最強戦2022』で劣勢な状況から勝利への可能性を手繰り寄せるように、最後まで諦めず戦っていたお姿に、ぽんとタイトルが降ってきました。
それが『NEVER SURRENDER』。この方の次のお誕生日までに形にしよう、とその時心に決めました。

そんな恵みのようなインスピレーションをくれる打牌をなさっていたのが、日本プロ麻雀連盟にいらっしゃる齋藤豪プロ。Vtuber牛さんとしてもご活躍で、今ネット麻雀を中心にとても注目されている方です。

麻雀初級者高坂から見た、齋藤豪プロ(牛さん)

ご自身の対局や対局配信はもちろんですが、初心者向けの麻雀動画や放送対局の解説、麻雀教室の講師など、リアルとバーチャル両方の面で多彩な活躍をなさっています。普段のプロ活動も、Vtuber活動も全て『麻雀の楽しさを外に発信していく』という信念が一貫していて素敵だと思います。
麻雀についてあまりよく知らないけれど、興味があるかも、という方はぜひこちらの動画をご覧ください。ほのぼのと分かりやすく、麻雀のルールを解説してくださっています。

このような解説動画のみならず、放送対局での解説もとても分かりやすいです。最近だとこれかな。

落ち着いた話し方ではあるものの、視聴者の目線でも同時に麻雀を楽しんでらっしゃるのも伝わってきて、素敵な解説だと思っております。私もまだまだ初級者ではありますが、牛さんの解説されている放送対局(プロ連盟のリーグ戦など)を見ていて学ぶことも多いです。

このような解説や、麻雀勉強会の講師、他のVtuberさんに麻雀を教える、などもされている牛さんですが、初心者初級者、というよりもある程度麻雀の打ち方や基礎がわかっている人がもっともっと強くなりたい、と思ったときの手解き、みたいなのが素晴らしいのかな、という印象をふわっと持っています。
牛さんとASAPINさん(元Mリーガーの朝倉康心さん)が共催されている勉強会はリピーターも多いようですので、そのようなイベントにご興味ある方は、是非牛さんのTwitterなどでのお知らせをチェックしてみてくださいませ!

そんな牛さんにインスパイアされて、歌詞が降ってきた。

こんな形になりました。

NEVER SURRENDER
作詞・作曲・編曲:高坂夏海(コウザカナツミ)

何度目の夜明けだろう? 不確定な夢に 照準合わせ        
モノトーンの海に 漕ぎ出したときから

何度目のため息だろう? 目指した栄光は あまりにも遠く     
重ねた敗北に 悔しさ呑み込む

 選択の継続と 後悔の連続に どれほどの価値を 築けるだろう?

「諦めない」「逃げはしない」 月並みな強がりに聞こえても
自分の心に 嘘はつきたくない
錆びついて 色褪せて 見失いそうな足掻きが
砂時計の中 埋もれてしまう その前に 
(NEVER SURRENDER)この手をのばして 
(NEVER SURRENDER)その未来(さき)を 自摸(つかみと)るんだ
 
あの日僕が望んで 手にした自由と 上げた錨の重さ
忘れはしないさ 後戻りできない
 
説き明かす最善も 降りかかる偶然も    
全部受け止めて 切り拓こう 僕だけの道を

透明な回線が繋げた声 文字の温度が
囁くんだ 伝わるんだ 『まだやれるだろう?』って
正解のない道筋ならば いっそ 
僕自身の足跡を 新たな軌跡にしていこう

振り切った逡巡と 決断への一巡に    どれほどの『勝ち』を 築けるだろう?

「諦めない」「逃げはしない」 言葉にするのは容易いけど
現実の残響に 掻き消される場所で
目の前に 積み上げた 可能性の山から 僕だけの答えを引き寄せてみせるよ
 
「諦めない」「逃げはしない」 月並みな強がりに聞こえても
自分の心に 嘘はつきたくない
錆びついて 色褪せて 見失いそうな足掻きが
砂時計の中 埋もれてしまうその前に 
(NEVER SURRENDER)この手をのばして 
(NEVER SURRENDER)その未来(さき)を 自摸(つかみと)るんだ
 
最後に笑えるその日まで 僕は 
この声を絶やさないよ 僕だけの答えを掲げよう

Copyright: UNION ZEAL 2023 All rights reserved.

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麻雀プロになる前もなった後も、決して平坦な道ではなかったでしょうし、なんなら他の競技雀士の方がなさっていないようなこともたくさん経験なさっていると思います。
直近だと、団体間の様々な事情がありながらもそれを正攻法でしっかり否を是とし、神域リーグ(Vtuberの麻雀リーグ。Mリーグのようにチーム戦で、現役Mリーガー5名が各チームの監督を務める)のドラフト候補にまでなってらっしゃる。
そういう牛さんのお姿から浮かんだフレーズがたくさんありました。私自身は麻雀の知識も全然ないし強くないし、イラストも苦手だし他に得意なことも少ないけれど、それでも何か私なりに牛さんの道に幸あれと願い、応援する言葉をまとめたくなったのです。

正解のない道筋ならば いっそ 
僕自身の足跡を 新たな軌跡にしていこう

最後に笑えるその日まで 僕は 
この声を絶やさないよ 僕だけの答えを掲げよう

この2つが特にそうですね。私も自分の音楽制作のポリシーとして似たような思いを抱いているので(規模は牛さんに比べたら何分の1にも小さいかもしれませんが)、作る際にはかなり思い入れが強くなった部分です。

また、Bメロ(太字)は特に、麻雀がイメージできるようなフレーズにしたいと思って色々なパターンを考えました。

それから、サビ最後の
その未来(さき)を 自摸(つかみと)るんだ

高坂曲に馴染みがある方は「あいつまたやったぞ」と思ってらっしゃるであろう、たまにある当て字です(笑)
これは結構すんなりと出てきました。自摸る(つもる、と読む)→つかみとる、の当て字はどうしてもどこかで使いたかったのです。牛さん配信の待機画面イラスト(アトミック、と背景に書いてあり、凛々しく?牛さんが自摸牌を掲げている。それでいて緩いタッチの独特なイラストです)のイメージが強いからかも。

そんな形で、歌詞全体に牛さんを応援する思いを詰め込んだ形となりましたが、麻雀以外でもご自身で明確な目標を持って、自分の信じる道に正直に、進もうとする全ての方への歌になればいい、とも思って制作しております。

楽曲制作の裏側?

作曲歴に反して、DTMはまだまだ初級者のため、ようやくここまで1人で作れたぞ!という実感の方が大きいくらいです。ミックスやアレンジもまだまだ拙い部分もあるかもしれませんが、安易にピアノやシンセのコード弾きメインに逃げず、しっかりエレキギターパートを全面に出して作れたことを、昔から高坂を見てくださっている方には注目いただけたら嬉しいです。ワタシ、ここまでギター鳴らせるようになったよ・・・(涙)

というのも、牛さんがどのような音楽に影響を受けてこられたかが全くわからず、本当に普段のイメージから推測していくしかなかったのです。
最初は世代とかも考えて90年代V系っぽいと言いますか、もう少しハードな音を中心に作っていたのです。が、同時進行で作っていた歌詞とあまり合わなくなってきてしまい、歌詞に寄せてどんどん爽やかな感じにシフトしていきました。その結果がこれ。なるべく楽器数少なく基本的なロックバンド編成でまとめられるようにしました。
しかし、オカズ音だけにとどめたとはいえ、ピアノが入ってきた辺りから「あ、やっぱりこいつ我慢できなかったんだな」と思った方もいらしたことでしょう(笑)。まあ私も、鍵盤入れたら一気に爽やかになって来て「だ、大丈夫かな・・・」となっておりましたよ。(でも、牛さん見た目爽やかそうに見える気がするし、このままいこう、となりました。)

・・・とまあその辺りの戯言は置いておいて。ロック好きではあったもののやはり自分の中からアウトプットできる音のストックとしてはまだまだ乏しいことも実感したので、今後の制作に沢山活かせる経験ができたと思っております。

ゲストボーカル・あやおりさん

ここまでザ・少年バンドサウンド、みたいな曲ができたので、せっかくだからボーカルも男性がいいな、などと思ったのが昨年晩秋のこと。しかし、現UNION ZEAL関係者の男性陣を見てみると、とてもその辺りのジャンルと親和性が高い歌い手さん層が薄いこと(笑)よく言えば皆さん非常に個性的なので、いわゆる正統派?的なボーカルを、と思ったときに困る(笑)。UNION関連のライブでゲストに出てくださった歌い手さんにはこの方なら!というお声は思い当たるけれど、最近連絡取っていないし、どうしたものか。
・・・と思っていたところに天啓が。
昨年11月、10年近くお歌関連のイベントでお世話になっており、コロナ禍前はプライベートでもよく麻雀ご一緒していた友人・あやおりさんから『久しぶりに麻雀やりませんか?』というお誘いが。

この方こそ、私が「この方なら!」と思い当たってたボーカルさんなんですよ。

凄い偶然だと思いません?
本当に凄いタイミングでのご縁でした。麻雀続けてて、麻雀好きをちょっとでもツイッタに書いててよかったです本当に。
コロナ関連で疎遠になっていた当時の麻雀仲間さんともこれがきっかけで連絡を取るようになり、個人的にまた麻雀が好きになったタイミングでした。

そんな過程を経てあやおりさんをはじめ当時からの友人と麻雀で再会。その席で、今回の楽曲のお話をしてゲストボーカルをお願いしたところ、その場で快諾してくださいました。楽曲提供やカバーいただいたことはこれまでにもありましたが、初発表の完全新作の楽曲を自分以外のボーカルで発表する、というのは初めての試みだったので、オファー出すまでなかなかにドキドキでしたが、受けていただけて本当にホッとしました・・・。

そして、レコーディング当日スタジオに遊びに来てらっしゃったあやおりさんの奥様・摘立いちごさんにもその場でコーラスをお願いして収録していただくという。突然の無茶振りや我が儘にたくさん応えてくださったお2人、本当にありがとうございました。(お2人とも、また麻雀しましょうー!)

音楽作りが趣味の麻雀初級者が、とある麻雀プロへ楽曲を贈りたかった理由

ただ応援する言葉を音にしたかった。
長々とこれまで書いてきましたが、ただそれだけのことです。推しにファンレターを贈るように、ファンアートとして多くの方がイラストを描くように、私は曲を書く。それだけです。
ただ私は配信を視聴し、対局を視聴しながら牛さんに勝利あれ、幸あれと願うのみです。遠くない未来で牛さんがMリーグや、更に大きな舞台で活躍なさるようになって、たとえその時私が違う場所で曲を書いていたとしても、過去を振り返って自分はこんな素敵な麻雀プロの方を応援しているんだ、と誇っていたいので。そんな思いで曲を形に残しました。
強烈なインスピレーションをくださった牛さんに、感謝と応援の念を込めて。

蛇足(内容とは関係のないお知らせ)。

最後にちょっと私的なお知らせなので、ご興味ない方はスルーしてくださいまし。

今回、NEVER SURRENDERを発表したことで、これまで高坂の楽曲をあまり聞いたことがない方からの反響も予想以上にいただきました。ウタカタリバの他の動画もご覧くださった、と仰っていた方も複数いらっしゃり、恐悦至極です。

今みたいに全て自給自足になる前のものですが、以前リリースしたアルバムやシングルなどはiTunesやAmazon Music、Spotifyなどのサブスクサービスでお聴きいただけますので、他にどんな曲を作ってるの、と気になってくださった方は是非こちらもアクセスいただけたら嬉しいです。視聴もできますので。

また、ライブ活動もちょっとずつ再開していきます。

今年前半はご縁あって、長年お世話になっているライブハウスのカバー曲ライブが殆どですが、後半は私にしては割と大きめのイベントが結構動き出しているので、是非ともご期待いただけたら幸いです。

3/31時点で決まっているのは以下です。詳細は4月に入ったら、決まっているところからTwitterにて告知して参ります。

4/29(土・夜)@Iwoo NOGATA  アニソンライブ
→ この日はソロではなく、松本恵さんとのユニット『縁音(ゆかりね)』名義で出演。出番は19:20〜20:00。
6/24(土・夜)@Iwoo NOGATA  アニソンライブ
→こちらはソロ。出番時間は未定(6月はじめごろ発表)。
8/20(日・昼)@Iwoo NOGATA 
→こちらもソロ。Iwooオープン当初(またはそれ以前)からゆかりあるアーティストが集結する日。昨年に引き続きお声かけいただきました。

*4/29, 6/24はイベントの特性上配信などがないため、お時間ある方はぜひ、会場でこんそめんだこと握手。

新たな挑戦をたくさんして突き進む推しの方々に刺激をたくさんいただいているので、私も自分の目指す音楽像を見据えて、これからも色々作って歌ってまいります。
よろしければ今後とも、高坂をよろしくお願いいたします。

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