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日光東町まちづくり規範を読む #日光門前に暮らす #95
高橋広野です.あっという間に連休最終日.始まりの賑わいとは打って変わって,最終日はしっとりとした雨で静か.連日大渋滞だった大通りも,ここまで人がいなくなると少し寂しげ.このギャップも含めてコロナ前の日常が戻ってきた実感が湧く.
この連休は仕事のつもりだったので,日光東町まちづくり推進委員会で発行している“日光東町まちづくり規範 <平成26年深化版>”を手にとる.
この日光東町まちづくり規範は,日光東町まちづくり推進委員会ワーキンググループにより,平成15年6月から平成17年5月の約2年にわたる議論の末,初版が発行された.
約20年もの前の話になるが,東町を貫く国道119号の整備が進む中で、これからの街並み、まちづくりの検討を先人たちが積み重ねた結果がここにまとめられている.
それから7年を経た平成24年8月から再びの検討を経て,平成26年9月にこの深化版が発行されている.
この規範には次のように記してある.
規範は、日光東町の住民がまちづくりを行っていくために取り組みたい思いや気持ちをまとめたものです。 日光東町に暮らす私たちが、大切にしたいこと、守っていきたいことを共通の目標、項目として設定しました。
この中には,資源の利用・回遊性・賑わい・おもてなし・各町の特徴・調和など,建物単体にとどまらず,街全体の構造から,ツアーなどのアクションまで,様々な視点から網羅的に“まちづくりの作法”が記されている.
そしてこの中では新たな課題として以下のようにも記されている.
その課題とは、「連続性」と「調和」のある街並みを作っていくということ。この課題の解決策を話し合った結果、「一軒一軒がそれぞれに家を建てるのではなく、両隣と話し合いを持ちながら、計画を進めていく必要があります」との結論が導かれました。
国道の工事も折り返しを迎え,今もなお多くの建物の建て替えが進行中である.その中でどれだけの建物がこの規範に目を通して建てられたのだろうか.両隣と実際に話し合いを持ちながら,計画を進められた建物はどれだけあるのだろうか.
そしてさらにこうも記してある.
今後もまちづくりに必要と思われる項目で、私たちが合意できる内容は、随時この規範に加筆されます。規範は、日光東町のまちづくりの進展と共に、追加、改変され、深化していくものです。
平成17年(2005年)春、初版の発行。
平成26年(2014年)秋、深化版の発行。
そして今は令和5年(2023年)春。
コロナ禍を経て,元の時代に戻ったのか.はたまた新しい時代がやってきたのか.初版は20年も前の話となれば,暮らしている人たちも移り変わる.ちょうどそろそろ,再び規範を見直し,さらに深化させる時期に来ているのかもと思ったり…
規範ができてまだ20年も経っていない.しかし,この20年でもまちはどんどん変化している.規範ができたことでまちがどう変わったか.この規範に込められた“想い”は“かたち”に繋がったのか.
まだまだこれからもまちは変わり続ける.
改めて“作り手への伝え方”と“話し合いの機会づくり”が必要じゃないかと.
門前日誌がこの5月で3年目に突入しました.
ゆったりマイペースですがお付き合いくだい.
門前日誌では,日光の門前町にまつわる“暮らし”を各々の視点で掘り下げ,綴っています.
NPO法人日光門前まちづくりnote部|髙橋広野
#門前日誌 #日光門前に暮らす
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