レビュー 出現する参加型社会
酔拳的に行きまっせ。酔ったら深呼吸しよう!
著者が疾走していると、教祖が煽ったら、あかんやろ。
教祖が暴走したら、それは宗教じゃない。
一世一代の博打的な。
出だしは歴史をなぞっているためか、乱暴に価値観が押し付けられてくる。
機械的世界観がこの世界をダメにした!みたいなフレーズが繰り返される。
そしてそこから立ち上ってくるのが、生命体的世界観。
全ての生命のシステムはほぼ非線形だ、と。
そこから、心理学へ飛び、ワークショップの体系が丁寧に解説される。
歴史を垣間見れる。
シンクロする人には、いいんじゃないかと。
本質的にこの本の核心は、俺の暴走について来てくれ、というところにある。
俺も暴走するから、お前も暴走したほうがいいんだよ。
これは、橘川幸夫の方法論である。
橘川らは暴走するものにしか興味を示さない。
示すフリはするが、
本質的に自ら暴れるものにしか、手を差し伸べない。
嘘八百だ。なにせ次の日には、全く違うことを言い出しかねない。
朝令暮改にも飽きた。
言われたことを真似するだけなら誰にでも出来る。
そこからどうするというのが、参加型というらしい。