北海道の無人駅を紹介する~宗谷・留萌・釧網・花咲線
1.宗谷本線
(1)抜海駅(稚内市)
日本最北の木造無人駅かつ秘境駅。これより北は南稚内駅、稚内駅のみでどちらも有人駅です。
2021年から自治体管理駅となりましたが、利用者は伸びず、乗り合いタクシーの実証実験も行われ、2024年度末での廃止を表明。このままなくなってしまうのでしょうか・・・。
5~10月はレンタサイクルもやっているそうです。
ちなみに筆者は車で一度だけ訪問経験がありますが、列車での訪問はまだです。行くことがあればレポートします。訪問難易度はかなり高いですが・・・。
(2)雄信内駅(幌延町)
幌延町にある雄信内(おのっぷない)駅。抜海駅同様2021年から自治体管理駅となりました。ふるさと納税を原資として維持費に充てるようですね。
駅前はゴーストタウン化していますが、駅舎は非常に味のある木造駅舎となっております。まるで昔にタイムスリップしたかのような趣がありますね。
抜海駅同様、こちらも車で訪問経験があります。列車でも訪れてみたいですが、訪問難易度はJR北海道の中でも屈指の高さを誇ります。ただいずれは廃止されると思われるので、
「いつまでも あると思うな 秘境駅」
の気持ちは忘れずにいたいですね。
こちらも今後訪問することがあればレポートします。
(3)比布駅(比布町)
比布町にある比布(ぴっぷ)駅。かつては南比布駅、北比布駅もありましたがダイヤ改正で廃止。
特急は停車しませんが、利用促進の実証実験により、昨年臨時停車しました。これからどうなるか注目ですね。
開業当時は鷹栖村(現・鷹栖町)でしたが、鉄道開通に伴い発展し、比布村として分村するきっかけとなったようです。
現在の比布町はイチゴやスキー場のほか、大雪山が綺麗に見えることも評判。ピップエレキバンのCM撮影地としても有名な地域です。2016年に現在の駅舎が完成し、駅中にカフェもオープンしました。
ちなみにこちらは名寄以南ということで先2駅より圧倒的に訪問しやすいですが、私はまだ車での訪問経験のみです(宗谷本線で降車又は徒歩での訪問経験があるのは旭川、旭川四条、新旭川、名寄、稚内の5駅だけ)。
本州紀行が一旦落ち着いてから訪問していこうと思います。
2.留萌本線
(1)北一已駅(深川市)
深川市にある北一已(きたいちやん)駅。留萌本線分岐となる深川駅のお隣にある駅ですね。1955年開業で、駅舎内はまるで時間が止まったかのような雰囲気。周辺には田園風景が広がります。
こちらも筆者は車での訪問経験のみ。グーグルマップで行こうとしたら迷った記憶があります。
留萌本線の本数は少ないですが、隣の深川駅が特急停車駅なのもあって札幌や旭川からのアクセスがそこまで悪いわけではありません。気になったら行ってみましょう。
2026年に廃止が予定されているのでタイムリミットはあと2年です。興味のある方は訪問してみてください。
(2)北秩父別駅(秩父別町)
秩父別町にある駅。画像を見て元仮乗降場だと瞬時に理解した方は鉄道マニアですね。JRに移管後、駅に昇格しました。
普通列車すら通過することがあるため、訪問難易度が高い秘境駅となっております。
今年の初めに行く予定でしたがコロナと雪で断念。また機会を見て訪問しようと思います。
近くには神社もあるんだとか。気になりますね。車での訪問も一応可能ですが駐車場は特に整備されていないのでご注意ください。
3.釧網本線
(1)北浜駅(網走市)
網走市の北浜駅。大阪府にある北浜駅と同名ですが、区別のための旧国名などは付けられていないですね。この判断の差はどこにあるんでしょうかね。
それはともかく、オホーツク海に面した景勝地に位置する上、木造で味わい深い駅舎もあり、鉄道ファンに愛されている駅といえるでしょう。地元民より観光客の方が多い路線ですね。
駅には展望台や食堂もあります。列車の待ち時間が長すぎる時は平行して走っているバスを利用する方法もあります。鉄道とバスは上手く組み合わせることで旅の幅が広がりますね。
降車経験はありませんが、釧網本線は網走~釧路を全区間乗車しています。網走~北浜は特に景観が良かった記憶があります。ぜひ一度ご利用ください。
(2)緑駅(清里町)
清里町にある緑駅。開業当初の駅名は上札鶴(かみさっつる)。
色を表す漢字一字の駅ということもあり、一度しか乗ったことがない路線なのに駅名のインパクトは忘れません。
4.花咲線(根室本線)
(1)落石駅(根室市)
根室市にある落石駅。落石と聞くと落石岬、落石海岸などを思い浮かべますね。
ここまで来ると北海道の果てまで来たなあと思わされる一枚。観光列車だと景観を楽しむためにゆっくり走ってくれたりします。
花咲線は根室本線の釧路~根室間の愛称ですが、根室本線は滝川駅~根室駅の長大幹線です。この度富良野~新得間が廃止決定されたため、鉄道ネットワークは遮断されてしまいました。ただ花咲線のみならず、根室本線沿線には良い景色が楽しめる所はたくさんあります。
花咲線は筆者もお気に入りの路線です。
(2)昆布盛駅(根室市)
根室市の昆布盛駅。ちなみに釧路町にも昆布森という地名があります。近くには自然が広がっていますね。
(3)東根室駅(根室市)
日本最東端に位置する東根室駅。花咲線の終点は根室駅なのですが、ここから西にカーブするので東根室駅が日本最東端の駅になっています(有人駅としては根室駅が日本最東端)。青森県大湊線の下北駅と大湊駅の関係に似た何かを感じますね。
そのため終点が最北端でもある稚内駅と異なり、乗客の中には東根室駅で降りる方もいます。
根室駅に隣接する観光インフォメーションセンターで到達証明書が配布されています。
5.おわりに
北海道の無人駅の紹介でした。
魅力ある駅舎や綺麗な景色に興味がある方は訪れてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。