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【連載】第3次本州紀行~苫小牧→八戸→仙台→苫小牧~ 第6話「都会」 ※ホテル禁止

(5)小牛田駅~仙台駅「都会」

さすがに東北地方随一の都市へ向かう列車だけあって乗車率は高い。しかも停車駅ごとに乗り込んでくるので、終点に着く頃にはかなりの混雑となった。もっとも、札幌の朝ラッシュほどはひどくはない…か?
この区間は正直景観はいまいちだが、一応国府多賀城、松島という有名な観光地を擁する駅がある。今回は仙台の調査が目的なので、観光地はスルーだ。ちなみに、私が目指すのは仙石線の「多賀城駅」であり、今乗っている列車の停車駅である「国府多賀城駅」は東北本線の駅であり、別物だ。

仙台駅到着。予想はしていたが、かなりの人混みだ。これはひどい。札幌より混んでるんじゃないか?!と思えるほどの混雑ぶりだ。他の県庁所在地と陸続きになっていない札幌と、新幹線や高速バスで他の地域と陸続きになっている仙台の違いだろうか。これはGWには近寄れないな…と思いながら階段を昇る。

仙台駅。人が多すぎる。


ホームは10番線まであるようで、地下ホームもある。仙石線は10番線の地下ホームから発車するようだ。ややダンジョン感がある。
方向感覚に乏しい私が都会に行くと、迷うリスクが生じる。が、札幌クラスの都市ならなんとかなるだろう。学生時代散々乗ったし。仙台も広いが、迷子にはならずに済みそうだ。

ここでもバス停やバス時刻表を入手したかったのだが、見渡す限り人、人、人である。とてもそんな悠長なことはやってられない。本来ならここであおば通のブックオフに行きたかったのだが、早くこの喧騒から離れたい、という欲求に抗うことはできなかった。一刻も早く脱出を目指そう。着いてすぐ脱出しなければならないとは我ながら情けないが、人混みが苦手なのだから仕方ない。

とはいえ、何もせず帰るのも無粋なので、笹かま、カレー、ずんだ餅の3点セットを購入し、故郷への土産とする。
売り場にいた女性は人懐っこそうな方だったので、話しかけてみた。
「今日初めて来ました。大きいところですね。」
「そうですね。迷う方も結構います。」
(でしょうね…と私は思った。)
「どちらから?」
「北海道の江別市から来ました。」
「結構上の方ですか?」
と聞かれたので、
「そうですね。札幌市の隣です。」
と答え、礼を言ってその場を後にした。
ダメだ。人が多すぎる。
ゆっくり話す余裕がない。

だが、大都会仙台で現地の人とちょっとした会話ができたのは良き財産だろう。ありがたいことだ。
それにしても、やはり江別市の道外での知名度は低いらしい。さすがに姉妹都市の高知県土佐市で無名ということはないだろうが、他の都道府県ではやはり印象が薄いのだろう。
まあ人口が特別多いわけでもなく、観光地でもないから知名度が高くないのは仕方ないが…とりあえず札幌は有名なので、その隣町です、と紹介できるのは便利なことだ。説明しやすいし、わかりやすいだろう。
まあ、札幌の位置を知らない、なんて可能性もありうるがwww

ところで、仙台といえばやはりこの方を紹介しておく必要があるだろう。

仙台系Youtuberの「かっつー」氏。仙台の魅力や不満を歌に合わせて語ってくれる。
あるいは、JR仙台支社への不満を歌ったものとして、

こういう動画もある。なかなか興味深い内容だ。

買い物も済んだので、10番線の仙石線へ。かつては地上駅だったらしいが、現在は一部地下化されたようだ。さっきの列車より混雑がひどい。
これは早く降りたいところだ。なんとか耐えよう。
仙台港が近い。そろそろ帰る時間が近づいてきたようだ。
せっかく来たのだから、最後まで楽しもう。
(続く)

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幸運の笛吹き
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