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私の日本語を使えるまでの経験談

こんにちは、東京に住んでる小橋です。
今日も晴れて、空は青一色で見るだけでもテンションが上がります。
今回私の日本語が使えるまで経験したことをここでシェアします。
日本に来てもう20年を超えていますが、日本語を真剣に勉強したのは最初の三年くらいでした。
特に最初の一年はほぼゼロから勉強し始めました。
その時学費と生活費のために学校、アルバイト、寝るところを朝から晩まで走り回りました。日本語を落ち着いて勉強したことがあまり無く、クラスメイトにはアメリカ人とドイツ人もいましたが中国人が多かったので学校での会話もほぼ中国語でした。
その時に中国の北から来た朝鮮族の人たちは日本語がうまくて発音も綺麗で、聞いてもわからなかったところもありましたがとても憧れました。
私にとっては日本語は学問ではなく生きるための道具なので、言えない上聞いてもわからなかったら、本当にどうすればいいのか分からなくなります。
生きるために勉強するしかなかったので、一番よく使ってる挨拶の勉強から始めました。
ただ中国語に無い、敬語特有の語尾のデスマス調に慣れるのに、結構時間がかかりました。前の部分を言って、語尾をつけなかったり、つけても言いたいことばを覚え間違ったりしてて、恥ずかしい日々でした。良かったのは会った日本の人たちはみんな親切で、ただ笑ったり直したりしてくれました。
一年目は学校、アルバイトと住んでたところはほぼ中国語でもいけたので、日本語の勉強は強いていうとテレビからしかありませんでした。
毎日借りた部屋に戻ったら一時間以上テレビをつけっぱなしにして、音だけでも脳に慣らさせようとしました。
休みの日にはテレビ番組の人たちの口を見ながら音を聞いてました。
そのまま一年を超えました。
2年目から彼氏ができて結婚して新しいところに引っ越してから、生活環境は大きく変わりました。
中国人の知り合いが少なくなり、日本人の知り合いが増えました。旦那も日本人なので、生活用語もほぼ日本語に変わりました。
最初はやはり慣れなくて、特に相手が長くしゃべると何を言っているのか分からなくなってしまい困る時もありました。
どうしようかなと思ったときに、聖書を読もうと閃きました。
聖書には色んなストーリーがあるので、慣れたら長い言葉も大丈夫そう、なにより面白そうだと感じました。
すぐ本屋に行って、漢字に平仮名が全部ついてる聖書を買いました。
テレビにプラスで毎日聖書を30分読むのを一年以上かけてやりました。
始めた時は本当に毎日棒読みしかできなくて 内容の理解は諦めてました。
そのまま続いて何ヶ月か経ったら、ある日急にテレビから来る音の意味が分かるようになってて、ビックリしたけどすごく嬉しかったです。
その時聖書に載ってる内容もなんとなくわかるような気がしてきて、やる気が一気に上がりました。
日本に来て三年目になってやっと一冊の聖書を全部読み終わりました。そこまで来ると日本語の聞きと読みと日常で書くのにほぼ問題はありませんでした。
ただ、日本語は難しい言葉なので、今でも微妙なところに困ってます。例えば、はとが、に、をなどの使い方にはまだ使えてないです。
聖書を一通りを読んだお陰で、日本語を好きになり、日本語と中国語の違いも楽しめるようになってました。
聖書は私の日本語勉強の中で大きい役割を果たしてくれました。
テレビと聖書以外にも旦那からの影響もあります。
彼は普段あまり喋りませんが、一緒にいる時間が長くなると旦那の言葉使う言葉も私に影響してます。
中国語と違って、日本語は上下はっきりしてる上、男女で使う言葉も違ってます。
聖書と旦那からの影響が大きかったので、今の私の言葉には書き言葉と男性用の言葉に傾いてます。
テレビの影響もありましたが、ただ受け身で聞いていたので、喋るぶんには効果はイマイチだと思います。
本当に私の日本語の勉強に役立つのはやはり生活環境の変化と聖書を一年以上読み続いた事と旦那との交流でした。
日本語を言わないとならない環境になると、嫌でも慣れます。
私に最初にあった中国の人たちは日本に来て十年経っても日本語はまだ使えませんでした。原因は中国語の環境に生きていたから。。。
その理由を痛いほど私は理解してます。自分は学校通っていて最初の一年間、日本語の進歩は微微でしたから。

もう一つ大事なのは勇気を出して言葉を使うことです。
言葉は道具なので、使えば使うほどうまくなるはずです。
ことばは面白い、使わないと忘れるのも速い。私の中国語も長い時間使わないと、いざというときに使いたい言葉はなかなか出てこない。時には代わりに日本語を使ったりしてしまいます。
ただ、中国人としては、中国語をみるだけでもその意味とそれ以外の深い意味がすぐわかるのに対して、日本語への理解は表面的なものが多くて、深くて微妙なところは多分日本人しかわからないでしょう。
私の娘が小学校高学年になっていたときには日本語はすでに私よりうまく習得していました。自分は娘より日本にいる時間も長くて勉強にも苦労したのに、なぜ負けるんだと悔しかったけれど、私は日本語を勉強する時に中国語のシステムがもうすでに身体に染み付いていたから仕方なかったのかもしれません。
育つ環境の大事さは言うまでもないです。
私の日本語の習得経験をまとめると
1.日本語の聖書を一年以上読み続ける
2.日本語のテレビを見る
3.言う勇気を持つ
4.その言語を使っている人の傍にいる
5.日本語の環境に身を置く

日本語に限らず、これから外国語を身に付けたい方にはその国の友達を作るのがおすすめです。
長時間その国のことばを喋れる環境に居るのは本当に大切ですから。

今回のシェアで貴方のお役に立つことができたら嬉しいです。
では、
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