《陰騭録》袁了凡の立命の編
《陰騭録》には立命の編、改過の編、積善の編と謙虚の編があります。今日は立命の編の最終章をシェアします。
《陰騭録》立命の編
自分の運命を知っていますか?
運命が繁栄のものであっても、逆境の考えを常に心に留めてください。
すべてが順調であっても、困難の可能性を考え続けてください。
現在豊かであっても、貧困を思い出してください。
調和のとれた関係であっても、衝突の可能性を考えてください。
尊敬される家庭出身であっても、謙虚さを保ち続けてください。
多くの知識を持っていても、自分の制限を認識してください。
遠くからは、先祖の美徳をどのように保つかを考え、近くでは両親の過ちを隠す方法を考えてください。
上には国への恩義を返す方法を考え、下には家族への徳を積み重ねる方法を考えてください。
外では困っている人々を助ける方法を考え、内では自分自身の邪念を取り除く努力をし続けてください。
毎日自分の過ちを認識し、改善する努力をしましょう。
過ちを認識しない一日は、現状に満足する一日です。過ちを認識しても改善しない一日は、進歩のない一日です。
世界には賢明で才能ある人々がたくさんいますが、徳を増やさない人々は何もしない時間を無駄に過ごしています。
雲谷禅師の「運命を自己で創る」は、 深くて真実で正しいものです。それを理解し、考え抜いた後、実行に移す努力をし、自己を怠らないようにしましょう。