Intersteno Internet Contest 2024 参加レポート
国際情報処理連盟(インテルステノ)主催のタイピングオンライン世界大会「Intersteno Internet Contest 2024」に参加しました。2016年大会から参加し、今年で9回目の参加となります。今年は練習記録・本番記録に加え、Intersteno参加用に作成した自作配列についてもまとめてみました。
プロフィール
HN: KouTypin
タイピング同盟ぁ~ん所属(2015/03~)
e-typing腕試し3種目(Rローマ・E英語・Kかな)に毎週参加中!
(ここ最近はサボリ気味・・・)e-typing腕試し自己ベスト(R:562pt/E:518pt/K:337pt/R長文:655pt)
Intersteno Internet Contest 多言語部門 に2016年から毎年参加中!
My Keyboard: 東プレ REALFORCE S / R2S-JP4-BK
Intersteno Internet Contest について
INTERSTENO(インテルステノ/国際情報処理連盟)による、タイピングのオンライン世界大会が年に1回、春に開催されています(2024年大会の開催期間は、2024年3月18日~4月26日)。
大会参加国はヨーロッパ各国中心で、本大会は母国語部門(日本人なら日本語のみの得点で競う)と多言語部門(日本語・英語・スペイン語・フランス語等、全17言語の総合得点で競う)の計2部門があります。
競技時間は各言語10分間で、開催期間中の好きな日時に1言語から受験することができます。タイピング競技としては競技時間が比較的長い部類に入り、集中力と持久力の両面が必要となります。
また、年齢区分は12歳以下のChildren、13~16歳のPupils、17~20歳のJuniors、21歳以上のSeniorsの計4区分があり、それぞれの区分に応じて速度と正確性による合格ラインが各言語ごとに存在し、Seniorsでは10分間で2400文字以上ミス0.5%以下となっています(どの区分でも本番出題文は同じ、ミス1により-50点の減点あり)。合格ラインに届かなかった場合、スコアは0点となります。
Intersteno Internet Contest 2024 結果
Intersteno Internet Contest 2024 本番を終えた結果、全17言語に挑戦し、総合57125点となりました(昨年比-455点)。多言語部門では世界ランキング18位(年齢区分別Seniorsでは11位)となりました。
本番に向けては、Intersteno本番練習用TAKIソフトウェアの10分間練習を積極的に行ない、本番10分間の時間感覚をしっかり身に着けることを重視して練習に取り組みました。10分間打ち続ける余力がない時は、多言語タイピングに対応した練習サイトであるMonkeyTypeを活用して練習に取り組んでいきました。
MonkeyTypeは単語の羅列だけでなく数字や記号を付け加えることや、制限時間の変更、背景の変更、好きなフォントに変更できるなど、機能が豊富で本番に向けた練習に最適でした(Intersteno課題文章のフォントは「Courier」に近いため、Courierに設定しました)。
本番を迎え、今大会では、フィンランド語・ルーマニア語・ポーランド語・トルコ語の4言語で本番自己ベストを更新しました。前半に実施した言語ではミスを最小限に抑え、自己最小ミス数で本番17言語を終えられることが期待できましたが、後半実施した3言語(ポルトガル語・日本語・英語)でミスを大幅に膨らませてしまい、自己最小とはなりませんでした。
今大会では、本番を意識しすぎてしまったためか、緊張から指が強張るケースが多発して思うようにスピードが出せず、結果は伸び悩みました。
※今大会は下記の日程で本番を実施しました。
3/23:ロシア語
3/24:チェコ語→スロバキア語
3/31:ポーランド語→ルーマニア語→ハンガリー語
4/6:トルコ語→クロアチア語
4/7:イタリア語→フランス語(ベルギー)
4/10:フィンランド語→ドイツ語→オランダ語(ベルギー)
4/13:スペイン語→ポルトガル語
4/14:日本語(TRANSL)→英語
Intersteno Internet Contest 歴代記録まとめ
2016年~2024年まで、今年を含め過去9回参加した大会の練習記録および本番結果についてまとめておきたいと思います。
練習記録(2016~2024年)
本番記録(2016~2024年)
Intersteno参加用自作配列について
Intersteno Internet Contest への参加は、各国の標準配列だけではなく、自作の配列を使用することが可能です。
Contest歴代優勝者であるparaphrohnさん・dqmaniacさんの自作配列や多言語タイピングWikiを参考に、独自に改良した配列を用いてContestに臨んでいます。
多言語タイピングWikiは、インテルステノ対策に向けた情報が記載されており、各言語に用いられているダイヤクリティカルマーク付き文字を簡単に調べることができ、コンテスト参加に向けて大いに役立ちます。
今大会で使用した自作配列集は、下記URLからダウンロードできます(今後参加する予定がある方の参考になればと思います)。
https://ux.getuploader.com/koutypin_2024/download/1
本配列集は、配列変更用ソフトMicrosoft Keyboard Layout Creator (MSKLC)を用いて作成しています。
ダウンロード完了後「Intersteno_KouTypin_Keyboard Layout.zip」を解凍してください。
「Keyboard_Layout」フォルダから、各言語別に分かれたフォルダを順に開いて頂き、「setup.exe」を実行してください。
各言語別の配列がインストールされ、利用可能となります。
本配列集の特徴としましては、どの配列も記号の位置を極力統一させ、ダイヤクリティカルマーク付き文字も似たような形で打てるように工夫しています。ポーランド語・チェコ語・スロバキア語については、ダイヤクリティカルマーク付き文字の種類が多いため、全て一打健で打てるように最上段にも配置しています(下記、画像にて配列を一部抜粋して紹介)。
今後に向けて
今大会では、日本語は「transliterated」を選択しましたが、目から入ってくる情報と脳で認識する情報にズレが生じやすいため、ミスを膨らませてしまいました。次回は実用入力の練習をして「通常の変換ありVer.」を選択する予定でいます。今後に向けては、昨年比マイナスとなってしまった言語を中心に、来年はより良い結果を残せるよう、練習に取り組んでいきたいと思います。