無視できの備忘録 #14
結局、換気タイム(劇場の換気時間)用の台本はゼロから書き直した。すべてボツにしたのでもうこの世には自分のPC含めて残っていない。もったいないという気持ちもするし、あとあと使えるかもしれないがその時が来たらその時に改めて思い浮かぶものだ。思い浮かばなかったらそれまで。どういう内容になったのかはご観劇の際に確認頂き、ああ、こうなったのねと思って頂けたら幸いです。
現状46ページを書き終える(上演時間としては60分~70分のあたりが書き終わった感じである)。そう考えると、残っている紙数としては27ページぐらいだろうか(可能であれば歌唱シーンもあるのでもう少し短くしたいとは思っているが厳しいだろう)。それでセブポイ(前回公演)と同じぐらいのページ数になるので上演時間としては1時間50分前後を見積もれる。そこに歌唱シーンが加わるが、今のところ最大9分程度+される。ただしフルサイズで歌唱するかはわからない。もともとは2曲、劇中で歌唱する場面がでてくるが、どちらも1番のみの歌唱をイメージしている。
そして今書こうとしている場面がちょうど歌唱シーン1つ目となる、川島楓が歌うシーンである。過去の回想シーン、学校の教室(部室としての視聴覚室とか?)をイメージしている。去年書いた台本では文化祭で歌うというシーンを作っていたが歌を披露する相手は一人あるいは二人を今はイメージしている。その歌は三原桜に来週までに歌詞書いてねと丸投げされて楓が詞を書いたという設定。2ページ程度でなんとか切り上げたいため色々検証が必要であると思っている。これはちょっと時間がかかりそうなのでひとまず明日の朝まで色々なパターンを考えてから清書する所存。
あと今回コメディテイストを控えようと思ったものの、そこまで控えられなかったことをお伝えしておきます。もちろんシリアスシーンにしか出てこない役もあるので全員がお笑い路線ではない。コメディパートを担当するのは恐らく、うちの舞台に複数回出演してくれている鈴木ゆうはさん、吉田ななほさんが演じてくれる『倉科穂乃果』になるだろう。以前書き残したよく喋るというのが穂乃果という役になる。そしてその相棒であり森由姫さん(セブポイ出演)、 一色眞緒さん(はじめまして)が演じてくれる『相島聡子』に違いない。この二人のやり取りを書いている時、この二人が友達としていたらだいぶ楽しい高校生活だっただろうと思ってもらえたら嬉しい。
複数回出演頂いていると私がどういう「笑い」を作ろうとしているかわかってくれていると思うので特に今回どういう風に作ってくれるのかは期待しており、読み合わせが今から楽しみでもある。笑いのストライクゾーンが狭いので稽古場でそれは嫌だとか言ってしまったらごめんなさい。
基本的にどんなに苦しい、悲しい話を書くとしても私はそれを「笑い」という膜でくるみたいと思っている。悲しい話をただ悲しく、苦しい話を苦しい話としてお伝えするのは個人的にしっくりこないので今後もこういう書き方を劇作家としては続けるんだろうなとは思っている。
明日はもう一度今書き終えている部分を読み返した上で、歌唱シーンを書く予定。歌唱シーンを書き終わったら恐らく一気に終わりが近づく。それはいいことだがいつも台本を書いてる人間としてはこの時期が一番寂しさが募る時期であることは否定できない。まあ書き終わらねばならないのだけれど。