無視できの備忘録 #7
台本を書いている時、眠る間際まで台本のことを考えている。映像にして頭の中で再生している。夢を見ることは少ないが今日は変わった夢を見て目が覚めた。こういう時期、朝になったら台本が完成していないかと、妖精さんをこういう瞬間だけいるのではと願ったりすることもあるが起きる現象というのは寝る前まで書いていたデータがあとかたもなく消えているという絶望的な現象なのである。
noteに書くルールとして昔は長く書く時はこっちのようなルールをひとまず設けていた気もするけれど、今は5文字でも、140文字以内でもいい気がしている。今日はこのぐらい備忘録を載せておこうと思いながら書き始めるわけでもないので昨日より文字数が少ないこともあるだろう。
台本執筆時、決まって起きる現象はデータが吹き飛ぶ以外にもある。睡魔に四六時中狙われるということ。昼間だろうが起きていることが難しい、ベッドに横たわる眠る、ということも多い。同様に夜寝る時、1時間ほど寝ると目が覚める。まあ、そうなると昼間眠い理由もわかる気がする。
今回はなのか今回もなのかは定かではないけれど、出てくる男性キャラはどこか腹立たしい言動の人間が多い。私が書いていてそう思うのだから余程なのだと思う。出演者に展開されている人物相関図のままだと物語として欠陥があり一部修正したわけだが、役のひとつを自由人に変更した。ストレートに言うと無職であり、ニートであり、フリーターであり、ひも、である。
主人公の恋人役をそのような設定に変更した途端、主人公のかわいそう感が強まった。元々は教師という設定にしていつまでもふわふわしている、夢を追っていると言いながら本気になっていないところに応援しつつも、疑念を抱き、諦めることも勇気だし決断だしと思って諭すような役割を考えた。しかし、そうなると話が進まない。いやもちろんその方向でも進めることはできるのだろう。やめたのは単に私がその流れ、行き着く先にあるストーリーに興味が持てなかったのかもしれない。
今書いている設定としてはこういうことである。高校時代から(あるいはそれ以前から)一緒に居た3人組の男子、女子二人というトリオ。女子二人は互いに友人であり、お互いがその男子のことを好きだということを知らないで過ごしており、男子はその思いを知ることもなく、片方と恋仲となる。
高校時代、そして大学時代。これはモラトリアムであり猶予期間である。何をするのか、何を目指すのかじっくり腰を据えて活動すればいい時期である。しかし卒業した瞬間に人は社会に放り出される。就職活動をしないことを選んだ男子と就職を選択せず夢を追っている少女はいつの間にか、男性と女性となり、子供から大人になった。
あの頃は許されたことが今はもう許されない所まで来ている。結婚するのかどうするのか、就職するのか、夢を追うのか諦めるのか、、、
個人的には就職したとしても夢は追えるとは思うが終えてしまう人も多い事も知っている。残念なことではあるけれど。私自身は大学卒業した際に就職活動を一切しなかったので同級生たちよりも会社に勤め始めた時期は3年ほど遅い。一年は私が大学を入り直したためだが(そう考えると私は大学に5年通っていた)。モラトリアム、猶予期間があるとは言え、その期間でやりたいこと、夢、目標をつかめるかというとそうでもないということを実体験として持っている。私は明確にこれになりたいというものがそもそもなかった気もする。ぼんやりと国語の教師になりたいとか大学の研究者になりたいとかはあったが、それらの夢はきっと私が幼稚園児のときなりたい職業と聞かれて答えていたようなパン屋さん、ケーキ屋さんと同じ程度の目標だったのかもしれない。。。
夢追い人だった少女が夢の迷い人になり大人になった。主人公の三原桜が何を考え、行動し、選択して進んでいくのか。どう決断するのかをこの物語で見届けたいと思う。