反転授業では授業計画を示したほうが良い
反転授業について,一人の実践者として語っていきます。主観を多分に含んでいるため,注意して読んでください。
反転授業を実施する上で考えること
さて,生徒に動画を配信して「予習してこーい」と言っただけでは,生徒たちは取り組んでくれません。
授業前にどのように授業動画に取り組ませるか?
授業中に何に取り組ませるか,生徒と教師の関わり方は?
授業後に何に取り組ませるか,どう評価するのか?
について考える必要があります。もちろん,授業前,中,後で「ある程度のつながり」が必要です。それぞれについて見ていく前に,今回は「授業計画を生徒に示すこと」について話していきます。
反転授業一年目の出来事
反転授業を実施し始めた一年目(2020年の出来事)では,動画作成を間に合わせることに必死で,予習の指示はぎりぎりになってしまっていました。
「次回は,この動画とこの動画を見てきてね」
これくらい,ふわっとしていました。予習をきちんとしてきてもらうために,授業の最初に動画の内容をペアで確認させる程度でしたね。学期終わりのアンケートでは
「予習が間に合わない」
「部活があるから,授業前日に動画が見れない」
といった,忙しさゆえに予習ができないといった状況がありました。(もちろん,うまく時間を見繕って予習してきた子もいます。)当時は,自分でもわかっていたことですが,いわゆる自転車操業みたいな状況に陥っていましたね。
反転授業では授業計画を示したほうが良い
その部分を反省して,最近では学期中の授業計画を最初に生徒たちに提示します。一例として,ある学期の授業計画を示します。
別に大した計画ではないですが,「授業のある日に何の動画を見るべきか」を前もって伝えておきます。これと,同時に「HP上の動画リスト」も伝えておきます。
これには色々なメリットが考えられて
生徒が計画的に前もって予習に取り組むことができる
学期全体のバランスを考えることができる
などがあります。もちろん,授業計画を示すのは,私のように全授業を反転授業にする場合の話であって,単発で反転授業を実施する場合はこの限りではないと思います。
次回から,反転授業において,授業前,中,後でどのようなことをしているかについて話していこうと思います。
急に寒くなってきましたね。皆様も体調に気をつけて。
それでは,また。
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