反転授業中に行っていること その1
反転授業について,一人の実践者として語っていきます。主観を多分に含んでいるため,注意して読んでください。
反転授業中に行っていること
反転授業において,授業前,中,後で行っていることについて,話していこうと思います。今回は,授業"中"についてです。
予習をしてきていることを前提に授業を行います。次のパターンのいずれかを行います。
① 簡単におさらい→4STEPで演習→プリントで確認
② ミニテストを実施→4STEPで演習→プリントで確認
これらは,クラスの状況によって使い分けています。ほとんどはこの①,②のいずれかで授業を行いますが,場合によっては一斉授業を行うこともあります。
① 簡単におさらい→4STEPで演習→プリントで確認
まずは,授業動画の内容を簡単におさらいします。動画の内容をそのままおさらいするというより,動画の内容を踏まえた本質的な発問をします。例えば,誤った計算やよくある間違いを例示し「間違っている部分はどこ?」と発問したりします。「知っているか」というより「なぜ」や「どのように」といった発問を心がけています。
次に,授業動画に対応した4STEPの問題を解かせます。まず,グループ(3,4人程度)を作らせ,解くべき問題番号を指示します。解き始めは,個々が黙々と取り組んでいますが,次第に教え合いが発生します。これには,生徒同士の関係性が重要です。生徒同士の関係性がまだ希薄な場合は,グループを作っていたとしても,自力で解決しようとします。自力で解決することが悪いわけではありませんが,教え合いを誘発するために「一旦,どこまで解けているか状況確認しましょう」といった声掛けを行います。
最後に,プリントを配って確認させます。このプリントの位置づけとしては,本時の内容が理解できているかどうかを確認するため,4STEPの類題を用意しています。先程の4STEPの演習では解答があるので,一人でも取り組むことができますが,プリントによる演習だと解答が無いため,必然的に周りに聞こうとする意識が働きます。
これが,一連の流れです。反転授業では,教員はほとんどがフリーな時間であるため,机間巡視に時間を割くことができるのが,とても良い点です。
明日も,①について細かく話していきます。
それでは,また。