初任者に伝えたい学級崩壊を防ぐ指導法

学級崩壊を起こしたくない

だれもがそんな思いを抱えているのではないでしょうか?

子どもたちが自分のいうことを全く効かなくなってしまう。

学級が荒れたい放題。

そんな状態は味わいたくないですよね。

では、学級崩壊は突然起こるのでしょうか?

学級崩壊は急に起こるわけではなく、日々の積み重ねによって引き起こされるのです。

だからこそ、日々の指導を大切にしていかなければなりません。

今日は学級崩壊が起きないようにするために押さえておくと良い『ルール』について話していきたいと思います。

ルールを破ってしまう子への指導の難しさ


子どもから嫌われるのが怖い。

子どもが反抗してくるのが怖い。

信頼関係が壊れてしまうのが怖い。

そういった思いから子どもがルールを破ってしまったときに、指導できていないという声をよく聞きます。


かくいう私もそうでした。

「子どもたちから好かれたい。」「裏で何か言われたらどうしよう。」

そういった感情が心のどこかにあり、叱ることなく「今は授業中だから静かにしようね。」などと軽く流してしまっていました。

しかし、次第に、いつからか子どもの顔色を窺うようになり、いうべきことが言えなくなっていました。

すると、面白いように子どもたちは「この先生なら少しぐらい大丈夫だ」となり、学級が騒がしくなるようになりました。

「この人はルールを破っても怒らない」とわかれば、ルールを守らない子が増えてくるのは当然ですよね。

子どもからすると、ルールを守っていることが馬鹿みたいに思えてきますから。

私もこれではまずいと思い、主任に相談し、
そこでルールの大切さについて気づくことができました。

そのとき、主任に

「一生懸命頑張っている子が損する学級にしちゃだめだよ。」

そういわれたのを今でも覚えています。

胸に刺さる言葉でした。

では、頑張っている子たちが損しないために私たちができることはなんでしょうか。

1 自分の指導の軸をつくる

まず、はじめに大切なのは指導の基準を明確にしておくことです

指導の軸がぶれてしまうと子どもたちは徐々に先生の言うことを信じれなくなってしまいます

子どもたちにどの基準で指導をするのか、具体的にイメージをもてるようにしておきましょう

同僚などと話しておくとよりしっかりとした線引ができるのでオススメです

自分の中で指導の軸をつくり、ブレがない指導に繋げていきましょう

2 指導の基準を子どもたちに伝える

指導の基準ができたらそれをきちんと子どもたちに伝えていくことが大切です。

突然先生が急に怒りはじめてしまったら
子どもたちは困惑してしまいます

そこで、学期の初め、学級で問題が出そうなタイミングなど
しっかりと子どもたちに話をしておくことで
子どもたちも指導されたときに心のどこかに納得感をもつことができます

可能であれば、学年目標や学級目標をもとに
ルールについてどうしていくとよいか子どもたちと一緒に決めておくとよいでしょう

3 ルールを少しでも破ってしまった児童には端的に指導をする

決めたルールを少しでも破ってしまっている場合には
即座に端的に指導していきましょう。

ねちねち指導する必要も怒鳴り散らす必要もありません。

ただ、いけないという事実をきちんと伝える
この先生は見逃してくれないという気持ちをもたせていきましょう

同じような行為が溢れていってしまっている場合は
学級会などで時間をとり、今の現状を子どもたちに伝え
良い学級にしていくためにどうしたらよいか考えさせていくと良いです。

また、同じ児童が繰り返し同じ行動を繰り返してしまっている場合は
個別に話をし、時には厳しく指導していきましょう。

4 ルールを見直していく


学級開きに子どもたちに伝えたルール
そして、子どもたちと決めたルール

全てが良い方向に進むとは限りません

そこで必ずルールの見直しを行いましょう

アメリカや日本によって法律が違うように、学級を良くして行くために必要なルールの形は学級に変わってきます。

もちろん、学校のルールに反するようなものはいけないですが、
自分たちのクラスが良くなるようルールの改善を図っていきましょう

頑張っている子が損しない学級を

学級のルールは、みんなが安心して学級で過ごせるように
学級で笑顔で成長していけるように存在していると思っています

これくらいいいかと思った小さなひずみから、学級は崩壊していきます

ルールを守れない子どもにはきちんと指導し、学級で頑張っている子が安心して学んでいけるような環境をつくっていきましょう

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