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学年主任はアンテナを2つもて
学年主任に大切な2つ目のアンテナ
学級経営をしているとよく教師はアンテナを高くもてという言葉を聞きます
この言葉は、学級の子どもたちの変化をすぐに受信(把握)できるように
教師のアンテナ(子どもの変化を看取る力)を高くもつことが大切であることを表しています
子どもたちの変化をいち早く見つけ、問題が小さなうちに対応することで、大きな問題となることを防ぐことができるからですね。
このアンテナに加えて、学年主任はもう1つアンテナをもつ必要があります。
それは学年の先生へのアンテナです。
学級経営をしているときは、自分のクラスのことだけ考えていればよかったです
しかし、学年主任はそうはいきません。
一緒に学年を支えている先生たちの様子もしっかり見ていく必要があります。
なぜなら、学年を運営していくためには、一人ひとりの先生の存在が欠かせないからです。
特に、最近は教師をやめてしまったり、休職してしまったりする人も多く、
年々その数は増えていっているため、こうしたケアが非常に大切になってきます。
私の周りにも鬱になって学校にいけなくなった人が何人もおり、学年の先生の支えが必要となってきているのは明らかです。
そこで、アンテナを高くもち、学年の先生の様子をしっかり看取ることで、何かあったときにもすぐサポートに入っていけるようにしていきましょう。
ただ、アンテナを高く持つといってもどのようなことを受信していいかわからないと思います。
そこで以下の点を注意して学年の先生の様子を見るようにしていってください。
顔色が悪くなっていないか
風邪をひいた時、周りから「なんかつらそうだけど大丈夫?」と声をかけられたことはないでしょうか。
顔は口以上にものをいうという言葉があるように、調子が悪いときは顔に出ることが多いです。
学年の先生の顔の様子をみていつもと違うなということがあれば、声をかけるようにしていきましょう。
ミスがふえていないか
上手くいっていないときは、心に余裕がなく、1つのことに集中して考えることができなくなっていきます。
そのため、普段は仕事が問題なくできていた人もどんどんミスが目立つようになっていきます。
上の空になっていないか
会議や話し合いの際に、ボーっとしている様子が見られる。
放課に、職員室でお茶を飲みながらどこかを見ている時間が増えた。
そうした様子が見られたら、もしかしたら疲れが溜まってきているかもしれません。
あまりに続くようであれば、無理していないか、なにか困っていることはないか確認していくとよいでしょう。
朝の時間が遅くなっていないか
朝の時間が遅くなってきたら黄色信号です。
なぜなら、朝が遅くなってくるというのは、徐々に学校に脚が向きにくくなっている証拠だからです。
例えば、度々なにか問題がおこり、罵声をあびなければならない状況が学校であったとします。
そんな学校に行きたいなと思うでしょうか。
当然行きたくないなと思いますよね。
そうした状態が続いていけば
やがて学校に向かうこともできなくなっていきます。
焦って行動していないか
余裕がなくなってくると、授業や行事をしっかりと準備をして迎えるのが難しくなってきます。
そのため、その日ぐらしになってしまうことが多く、予定が詰まってしまっており、焦って行動する場面がふえてきます
そのため、あくせくしている様子が頻繁にみられるようになったら、余裕がなくなっていると考え、サポートできることはないか聞いていきましょう
2つ目のアンテナで学年の先生を守る
学年の先生の様子に気を配り、なにか変化があったときにすぐに受信できる体制を作っておくことはとても大切です。
何かあってもすぐにサポートに入り、学年で対応していけるようにしましょう。
もちろん、主任のあなたも倒れないように気を付けてくださいね。