むき出しの何か
「AbemaTV1周年記念企画「亀田興毅に勝ったら1000万円」というインターネットテレビの番組が先日放送され、視聴者が殺到してサーバーが落ちたというのが話題になっていた。
僕は全く格闘技に向いていない性格の男だ。
小中学校は吹奏学部だったし、体格も細くてひょろひょろ。
喧嘩なんかしたこともない。
弱っちい男なのである。
で、中学校に行くと不良とかがいるのだ。
トイレで喧嘩とかしてるわけ。
うわー、怖いなぁと遠巻きに見ていた覚えがある。
だからこの番組も興味があったわけじゃなくて、番組自体もサーバーが落ちたというニュースで知った。
だが、なぜにこのコンテンツにそれほどまでに人気が出たのかに興味が湧いた。
で、主要なところだけ見てみたのだが、正直、面白かった。
これは普通の地上波では放送できないコンテンツだろう。
何せ挑戦者の中には全身に刺青が入った元暴走族総長なんて人もいたのだから。
しかし、その彼は信じられない根性を見せ、元世界チャンピオンの亀田選手に食らいついて行ったのだ。
単純に素晴らしいなと思った。
そこには、純粋に命を燃やす男たちの美しさがあった。
僕にはとうていたどり着けない美しさだった。
戦うという行為はそこにむき出しの何かを見せてくれる。
ボクシングや格闘技に人が惹かれる理由はここにあるのかもしれない。
この企画を考え、実現した人。
すごいな。