女は二度生まれる
若尾文子さん綺麗だなあと思い鑑賞
お茶屋さんにいる女の人の身の周りのお話
奔放だけどどこか義理堅いところもあるけど、やっぱり奔放で、でも不器用で可愛くて放っておけない「いい」女
結局、男のひとってこういう女が好きなのよね!って女の私としてもキィーっとなってしまいそうな可愛らしい女性でした。
特に惹きつけられたのが、習いたてほやほやの小唄をお台所で口三味線も挟みながら口ずさんで、「間違えちゃった」 とはにかむところ
お互いに知れぬが花よ
世間の人に知れりゃ互いの身のつまり
あくまでお前に情を立てて
惚れたが無理かえ しょんがいな
迷うたが無理かえ
「お互いに」 端唄、うた沢、小唄
アパートでお妾さんになった主人公と旦那と和気あいあいと台所で食事の後片付けをしながら唄っていてシーンともマッチ
本妻に牽制されて、師匠になってやるんだから!とさらに稽古に精を出し、発表会のシーン
晴れて雲間に あれ月の影
さしこむ腕に入れぼくろ
もやい枕の蚊帳のうち
いつか願いも
おや もし 雷さんの引合わせ
「晴れて雲間」小唄
うーん艶っぽい!もやい枕ですって!
おや?もし雷さぁんの〜の部分が好きで音だけ入れてもらって稽古はつけてもらっていないことを思い出しました…
だってなんか照れるんですもん
映画の後半、お妾さんになり辞めにしていたお茶屋さんに復帰したときにかかっていたのが
奴さんと炭坑節
親しみやすい俗曲と民謡
この間、ほろ酔いで帰っていたら満月が綺麗だったので炭坑節を口ずさみながら気持ちよく家に着きました。
唄関連でいくと、旦那が倒れたとの連絡を受けた電話口でかかっていた唄がわからない…
三味線のメロディ的には「夜桜や」?
でも、唄がしっかりとは聞けなくって
ストーリーは終盤が昔の日活みたいな投げやり感がちょっとあって、今の映画ならラストはもうちょっと説明的表現を入れるんだろうなあって、こういう表現も嫌いじゃないよって、色々思うところはありました。
唄がたっぷりで個人的にはすごく楽しみポイントが多い映画でした😀
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