サッカーと現地の言葉を話すということは切り離せない関係。
スペインは仲間の絆が非常に強い国民性を持っています。
家族、クラスメイト、仕事仲間 etc...
サッカーに関して言えばチームメイト同士のつながりは非常に強く、コミュニケーションを多くとることでそのつながりを強くしていきます。
つまり、言い換えればスペイン語を話せなければその輪の中にはなかなか入れないということです。
サッカーができれば語学は不要か?
僕はスペインで10年以上生活して、指導者として、またサッカーをしたいという選手のサポートを生業にしています。
いわゆる「サッカー留学」をサポートしているわけですが、サッカー留学を考えている選手の中には「僕はサッカーだけできればいいです」ということ言います。
自社の選手以外だと、すでにサッカー留学している選手の中には「サッカーだけしている留学選手」はいます。実際にこの仕事を始める前にもそんな子を何人も見てきました。
そんなことを言える選手はプロ選手だけでしょう。(語弊がないように言っておくと彼らも語学の勉強はしていて、中には5、6か国語話す選手もいます)
彼らは結果を残してから海外に移籍しています。仕事がサッカーなのでサッカーの結果だけで今後が左右されるのですから当然のセリフです。さらに”移籍”ですのでお金が発生しており、”選手がお金を発生させている”ということになります。
それに対してサッカー留学はどうでしょうか?
まず結果を残してきたかどうかはプロ基準でみると残せていない。プロの経験が無いわけです。そしてお金を払って来ることになります。
そんな選手が「スペインにサッカーをしに来た。だからスペイン語の勉強は必要無い」といえるでしょうか?まずスペインのサッカーに適応して積極的にコミュニケーションをとり、そのために一所懸命スペイン語を学ぶ必要があるのではないでしょうか?
ある程度話せるようになれば積極的にコミュニケーションを計れば輪の中に入れるでしょう。もちろんそのある程度話せるレベルに達するのにも時間が必要です。
それでも話せるようにならなければ選手としての未来がない。
”留学生”という立場を忘れずに積極的に学んで欲しい!!というのが率直な気持ちです。
語学とサッカーの両立を見事体現する選手
弊社に所属している小嶋将太選手はその1人です。
今現在彼はスペイン2部B(実質3部) Las Rozas CFのプレシーズンに参加しています。昨シーズン7部でプレーしていたので大きな躍進と言えるでしょう。
それは偏に彼が真面目に取り組んできた賜物だと思っています。
語学は1日で身につきません。毎日の積み重ねで身につくものです。
それはサッカーにも繋がります。
語学力の向上で練習メニューや監督の説明に対しての理解力も上がりチームメイトともコミュニケーションがとれます。日本でサッカーをする状態と何ら変わり無い状態でサッカーができるということです。
そうやって真摯にサッカーに取り組んだことでこうして大きなチャンスが巡ってきたのだと思います。
プロではないからやりたい事だけでは済まされない
20歳前後、早ければ16歳で留学する選手もいます。
その年齢で親元を離れて海外で生活することは容易ではありません。
だからこそ常に目標に向か得るように導く存在が必要になります。
「サッカーだけやりたい」では通用しないということがわからなければスタートラインには立てません。
未来を見据えた取り組みをサッカー留学を考えている選手には考えてもらいたいです。