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無名な自分がスペイン2部のクラブに入る話③

実際どのくらい無名だったのかというと。
小学生の頃はYMCAで週1
中学生の頃は部活。大阪市でベスト16が最高だった。
高校生の頃も部活。最後の夏は1回戦負け。
セレクションなんかも受けた事ないし、トレセンにも選ばれた事などない。

それでもサッカー好きで、サッカー指導者になりたいと思った。
レガネスというプロクラブまで辿り着いたけど、自分は運が良かったとつくづく思う。


現場に立つ

指導者ライセンスレベル1を携えて初のスペインでの現場はRCD Carabanchel のアレビンA(小学5年生の年代)の第二監督だった。ここで初めて知り合った第一監督のフアンとはこれから長い付き合いになる。(ちょくちょく登場するので覚えておいて)
当時このチームはアレビン年代のリーグ戦で1部に所属していた。選手の中にはクラブで育った子が大半だが、アトレティコから来た子、ヘタフェから来た子などもいた。後から知ったけど監督のフアンがリクルートしてきたらしい。
監督はそんな事もするのかと驚きと学びがあった。

カルチャーショック

指導者1年目は驚きと学びしかなかった。監督がどういうマネジメントして何をしなければならないのか。自分が次にチームを受け持つ時にどうすればいいのか。とにかく見て、聞いて。誰かが手取り足取り教えてくれるわけではなかったから自分で動いてたなぁ。

新人監督のための講義とかしてくれよ!笑 とずっと思ってた。

練習は週3日60〜90分。
必ずロッカールームで着替える。ロッカールームにはシャワー、トイレ完備。荷物はロッカールームに置きっぱで、整理整頓不用。鍵は閉めて監督へ渡す。
各カテゴリー約10球のボールとマーカー、ビブスなどが支給されてる。➕して監督個人で用具持ってる人もいる。

練習時間が決まってるから、どんどん流れで進んでいく。練習終わればシャワー浴びて即解散。必ずパパママのお迎えがある。

試合日
キックオフ1時間前〜1時間15分前現地集合。
着替え、ミーティング。アップは試合30分前くらいからスタート。
審判が到着したら監督orコーチがサッカー協会が作ったサイトからログインしてスタメン、ベンチの確認。当時はサイトはなくて選手証を渡してスタメンは1ページ目から11人。残りがベンチ。と伝えていた。(顔確認などはない)
試合開始5分前くらいにはロッカールームに戻って試合準備、整列。

まぁこの時点ですでに違いすぎるよ。
集合時間それでいいの?って思ってたもん。
審判が開始10分前に来るとかあったし。(こなかった時が2回ある)
メンバーも別人出てても気づかない。暗黙の了解ではあるけど、時々替え玉ある。(審判にチェックしてってお願いする事はできる)
フアン話長いからアップが試合開始15分前の時もあった。

試合終了後
シャワー浴びて即解散!!

特に負けた後なんて解散が早い!!
余計な叱責もなくただお疲れと言って解散するだけ。
「負けた後に誰が監督の話聞きたいんだ?」
…ですよね。

でもこれで結局まわってるんよ。
前の試合が押して試合開始15分遅れる事もある。審判来ない事もある。シャワーお湯出ないこともある。ただ無駄を省いてリーグ戦がしっかり回るようなシステムになっていて、ずーっと何年も続けて、改良しながら、今も手を加えながら、育成年代のリーグ戦が回っている。
ベースとなる土台が違うな。
これが当たり前で、郷に入れば郷に従え精神で1シーズンを乗り切ったのである。

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