星のシステム。
僕は幼い頃から、星空に空想を描いている。
…星空の空想を描いている?
どっちだろう、日本語ムズカシイ。
それは星のシステムのおはなし。
星はいつか星屑になって海へと落ち、
波の上を滑ってはねて遊びはじめる。
だから海はいつもキラキラときらめいている。
そうして波のかがやきとなった星屑が
今度はクジラによってまた空へ吹き上げられる。
そんな星屑たちをトリがあたためて育み星にする。
たくさんの星たちのなかには
健やかに育つことができない星や
ほかの星の成長を邪魔してしまう星もあって。
それらはヘビが食べてしまう。
ヘビは決して悪者ではなく、彼もまた星空を育むための大切なシステムのひとつ。
そうして出来上がった星は気ままなネコによって回され転がされ遊ばれる。
ぼくたちのように星にすむイキモノは、みんなネコ様の思うがままである。
幼稚園生のころから空想していたこのシステム。
小学生になって出会った歌に驚きと感動を覚えた。
『夜空からこぼれた星くずが波の上を滑るだろう』
同じ空想の光景に、自分の稚拙な言葉よりずっとずっと素敵な言葉で出会えるとは思っていなかった。
光の中を自由に飛び交う鳥たちのように波の上をすべる星くずはどれほど美しく可愛いだろう。
それはまるで、人の優しさや希望、そして信じる心そのもののようにキラキラと跳ねるのではないだろうか。
だから、そんなジュエリーをデザインした。
夜空からこぼれた星くずが波の上をすべり海のキラメキになる現象をイメージしたブレスレット。
この星くずを身に着けて
目まぐるしい日々でも戸惑いや悲しみが多くても
優しさだけは忘れないように抱きしめて、
明日を信じて生きたい。
製作してくださった工房さん
二転三転するデザインにご対応くださり、本当にありがとうございました!
おかげさまで素敵なお守りができました。
使用した石はすべてfestariaのWish upon a star。
お気に入りで集めていたけれど好みが変わったのでルースと地金にわけてリメイクした。
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