2020.06 アクアシンクロ(新制限)
こんにちは。こーたです。
新制限が発表されました。
さらばリンクロス。このカードによって、オルターガイストやセフィラをはじめとする多くのデッキの先攻展開が強化されていました。禁止は妥当だと思いますが、感染症により空白の3ヶ月に近かったので実質最速での禁止ですね。
もう少しリンクロスと遊びたかったです。
また、ディーヴァが無制限になりました。注目している展開系の1つであるアクアシンクロの初動が増えたことで、安定性が上がりました。
しかし、前回紹介した展開はリンクロスを活用しているので「デッキは崩壊したのでは?」と感じている方も多いかと思います。
結論から言うと、一部の展開は弱体化しました。しかし、展開できる構築を目指すと、後攻時に捲る力を備えた構成になりました。展開が弱体化したと言ったものの、後述する2ドロー(4ドロー)のなかに展開札が含まれていれば従来より強い盤面になります。
それでは、話に入っていきたいと思います。
1.新制限対応の構築にあたって
前回の構築時の意図を引用しておきます。
要約すると
この2つの目的に従ってデッキを構築したところ、次のようになりました。
(黒庭、ローズメイデン、プリマドーナ)
リンクロスの禁止に伴い、ローズメイデンガイザーに繋げる武力ルートが機能しないものとなってしまいました。よって、代替ルートが必要になります(武力採用の構築については後述)。
(メイデン、スターダストチャージウォリアー)
元々、ディーヴァ初動ではリンクロスは不要だったので、武力以上に後攻の勝率に関与したり展開を補助したりできるカードが存在すれば、入れ替えた方が良いと言えます。
そこで、ウンディーネ初動の展開を安定させる為にベアトリーチェギミック、ガイザーインサイトを組むギミックの採用を検討しました。
2.ウンディーネ採用に関して(軸に関する話)
「展開が確実でないなら、ウンディーネ自体抜けば良くない?」という意見が出てくるかと思いますが
上述した2点から、外すことは難しいです(2に関して、龍騎隊を生かすカードが不足するので手札に来た場合にゴミになってしまいやすい)。
よって、ウンディーネ不採用の場合にはディーヴァ+ネプトに加えてディニクやミンストレルを多投して初動を確保且つ龍騎隊を生かす手段をウンディーネ以外で確保した構築若しくはボウテンコウを主軸に添えたハリファイバー単体を初動とする構築になると予想されます。
これに関して、ネプトを初動として考えると、ネプトスタート=ハリファイバースタートなので、ディニク等+αを所持している必要があり、ウンディーネのルートを辿ることができます。
しかし、ピーピングを行うことができなくなってしまいます(龍騎隊→龍騎隊が不可能故)。
ウンディーネスタートとネプトスタートを比較すると(ここではハリ単騎展開を不可とします)
以上から、ハリファイバー単騎の展開を用意していない場合、ウンディーネを採用した方が基本的に要求値が低いと言えます。
(追記:ディニクは後攻や上振れに大きく貢献します。しかし、水の総数を確保しなければ事故要因になってしまうので、初動が増えた現在では減らした方が良いと考えています)
これに関して、ハリファイバー単騎を主軸として展開を考えると、必ずボウテンコウに辿り着くと思います。アウローラドン経由で盤面が(レベル3×2、オライオン、ジェット)となります。ボウテンコウを絡めない場合、基本的にモンスター数を上手く伸ばしながら下級モンスターを確保することができません。
よって、ハリファイバー単騎ではボウテンコウの採用が必須と言っても過言ではありません。ボウテンコウを生かす場合、メインデッキに九支、ビシキ、シュターナの採用、エクストラデッキにフェルグラント、クリスタルウィング、武力、ボウテンコウ(カオスルーラー、アビス、フェルグラント等)の採用が必要になると考えます。これらを採用するとディーヴァ展開が2ハンデス+4妨害(内2枚質高)となります。
ハリファイバー単騎で最低限九支+サベージを構えるので、1枚展開で考えるととても優秀です。
しかし、この展開をするには黒字の部分をデッキに投入する必要があります。黒字の部分を投入して完成する盤面とエクストラを最低限に抑えたディーヴァ展開で完成する盤面の妨害数が質は異なりますが同じです。
2ドローで誘発を引くことを考慮すれば妨害数は後者の方が多いと捉えられるので、サイドボードに触ることも加味すると(例えば、魔封じや勅命、抹殺→結界波宣言できるようにして探しに行く等)ボウテンコウは微妙かと思いました。しかし、九支は質の高い妨害なので、環境で流行るカードによって不純物をある程度許容すれば、構築を変更できる自由度があると捉えておくと良いかと思います。シュターナは構築(エクストラ)次第で後攻時役に立つと言えるので。
また、後攻では基本ディーヴァ<ウンディーネなので、前回の記事の内容も踏まえるとコントローラー(不純物)を入れてでも採用したいと考えています。エリア+アクセスコードトーカーまで採用できれば、後攻でガイザー以外の強い選択肢を用意することができます(その枠を捻出したかったですが、現状ベアトチャージを1枚に抑えた代替ルートが前回もそうでしたが見つかっておりません)。
ローズニクスは不純物ではなく、基本的に初動と合わせて引いた場合、展開を伸ばします。ウンディーネの場合では、龍騎ミンストレル→ローズニクス切ってウンディーネ展開や龍騎メガロ→ローズニクス+αでスタート切ったりとか。ハリファイバーを通せばジェットで確実にコストで墓地に行くので、その場合は規制前のリンクロストークンの扱いで展開すると妨害数が伸びます。ウンディーネ採用は龍騎隊を3枚採用していることに価値を強く持たせるんで個人的にはおすすめです。引いた龍騎はコーラルで展開札に変わるんで、先攻の黒庭含めて頭に留めておくと良いと思います。
少し脱線しながら話を進めましたが、要約すると
3.前回との変更点及び展開例
前回と一部異なるので、その部分を簡単に書いておきます。
展開例
最終盤面
サベージ
アーケティス
シラユキ2発
ドラガイトorオメガ
ピーピング1ハン2ドロー
最終盤面
サベージ(アーケティスだと計4ドロー)
シラユキ(1発)
ピーピング1ハンorムーラン2ハン
除外ゾーンオメガ
展開の基盤にターチザンは絡みません。ワンフォーワンを引いた場合やネプトをスタートで絡ませた場合に展開を伸ばすこと、後攻での捲りで使用することが多いので入れていますが、常に機能するエクストラで捲る手段を確保する事が出来れば抜きたい部分です。
4.終わりに
前回の記事をあげて直ぐに改訂が来てしまったので、加筆させて頂きました。単体での先攻展開に影響はあったものの、パワーの高い初動が多いので、後攻でポテンシャルを生かす為にガイザーに前回より寄せて考えました。
現状の評価だとボウテンコウを入れるなら真竜皇を入れたいので、恐竜やバハルストスを軸に組んだ方が良いかと思います。簡単に行うことのできるピーピングハンデスが魅力であり、エクストラが相手の盤面を荒らすカードが多いことが他の展開系と異なる部分だと考えているので、この良さをより生かせるようなルートが無いか、時間があれば考えてみようと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました!
何かあればTwitter(@Kureha1996)より連絡して頂ければと思います。
それではまた!