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革新を生む商品開発の舞台裏(リーンスタートアップ手法の応用
新規事業は、ひたすら仮説検証を繰り返し再現性の高い法則を生み出し社会に価値を提供する。その開発手法としてリーンスタートアップというのがあります。今回は新規事業開発のサービスで活用していたリーンスタートアップの手法を商品開発に置き換えて進めたら、同じように効力を発揮するんちゃうかな?
そういう仮説をもとに、リーンスタートアップの手法を商品開発に応用して、0から市場投入に至るまでのプロセスロードマップを作成しました。
それから3ヶ月くらい経ちましたが、この仮説が当たりそうなのでここでレポートとしてまとめることにしました。
そもそもリーンスタートアップは、最小限のリソースでPMFを目指す方法論です。
仮説を立て、プロトタイプを作成し、実際の顧客の反応を測定することで、製品と市場の適合性を確認していきます。
Fail First、Fail Smart、Fail Cheap
で仮説を検証し、必要に応じて方向転換(ピボット)を行うことで、より市場に適した商品を目指します。
今回のプロジェクトでは、BBQという需要があるジャンルに焦点を当て、実際の体験を基に課題を洗い出し、そこから生まれた仮説が市場にまだない新しい商品開発になるきっかけをとなりました。
このジャンルの設定も非常に重要で、このジャンル選定がずれていると、体験→仮説→検証を繰り返しても需要がないためヒットしない可能性があります。ニッチな市場をあえて攻めるなど戦略があれば別ですが。
今回のプロジェクトではアウトドア商品という需要があるジャンルに絞り、実際に不満をはじめとした不の体験をし課題の確認をしました。
ここでポイントになるのが、自ら不の体験、ニーズ把握をすることです。
他人から聞いた情報や課題は、伝聞であり2次情報に値するので、まずは自らが現場で体験することで自分ごとの課題という認識、想いをもとにアイデア、仮説の拡張をしていきます。
流れとしては
体験→情報分析→課題の定義→アイデア→プロトタイピング→テスト
この流れを上記のFail First、Fail Smart、Fail Cheapに高速でPDCAを回す。
これを繰り返し、的を得た精度の高い仮説からProduct Market Fitを目指します。
以上を今回のプロジェクトに沿って書いていきます。
商品開発流れ
体験(現場でのインサイト収集)
革新のきっかけは、現場から生まれる。
ということで実際に体験し、課題を発見することから始めました。
このプロセスでは、実際に自らが体験者として不便さを感じることで、深い理解と共感を得ることを目的にキャンプBBQを開催しました。
情報分析(データからの洞察)
体験を通じて得られた不の情報は、分析の段階で価値ある精度の高い仮説に昇華していきます。
BBQの現場で起こった様々な不の要素を分析し、具体的な課題点に落とし込みました。
課題の定義(問題点の明確化)
分析された情報から、キャンプ・BBQにおいて直面する問題を明確に定義します。
この定義のために、アンケートを実施し市場の課題と相違がないかを確認します。
プラスアルファでこのアンケートは商品に興味関心がありそうなユーザーの発見も含めた質問内容にします。
この課題の定義は、解決策を見つけるための軸となり、方向性を示します。
ここの課題定義にはかなり時間をかけます笑
またユーザーの発見のためには、ペルソナ、カスタマージャーニーマップを作成し、それに基づいた質問項目を設けていきます。
アイデア(解決策の創出)
課題が明確になれば、次は解決策を形にするためのフェーズへと移ります。ここでは、解決策となるアイデアをまずは50個作成しました。
そこから7個→1個のアイデアと絞っていきました。
プロトタイピング(形にする試み)
アイデアを具体化し、形にすることで、初めてその価値をテストすることができます。
分析やヒアリングを通じて1つに絞ったアイデアを形にしていきます。
プロトタイピングの過程では、デザインと機能性を試行錯誤しながら、製品の原型を作り上げました。
今回のプロジェクトではものづくりということで、技術者の協力的な姿勢×技量がかなり大きな成功要因になってくると思いました。笑
経験上プロジェクトは、リソースとコミュニケーションマネジメントがかなりの成功要因になることが多いです。
ここをうまくまとめ上げるプロジェクトマネジメントスキルのある人がリーダーやメンバーにいなければ、どれだけいい手法やロードマップを書いてもうまくいかないです。
テスト(市場との適合性の検証)
最後に、プロトタイプを実際に使ってみて商品のブラッシュアップを行います。
製品の改善点を探るとともに、市場にフィットした商品を目指して検証します。これがPMFですね
上記のプロセスを完成するまで高速で回し、結果プロトタイプ作成を2ヶ月で4回ほど繰り返し現在に至ります。
ここまでは商品を形にするまでのプロセスでここから、
上記のプロセスを通して完成した商品を
「誰に」「どのようにして」「売る」
のかといういわゆるマーケティングの部分になります。
マーケティングフェーズ
「誰に」:ターゲットの特定
ターゲットマーケットを決定することは、製品開発の方向性を決める上で最も重要なステップです。
上記の情報分析フェーズでペルソナやカスタマージャーニーも定義することにより、ここでのマーケティング戦略が鮮明になります。
ターゲットマーケットの決定
性別、年齢などを決める。
現状に悩みを持つが、解決策を探していない人。
問題に気づいていない人に自覚を促す。
既存の解決策に満足しているが、改善の余地を探している人。
「何を」:製品の特性とポジショニング
製品の特性を明確にし、市場での独自性(USP)を確立します。
これは、製品の設計だけでなく、ブランディングやコミュニケーション戦略にも影響を与えるため、非常に重要です。
特性の洗い出し
ブレストを通じて製品の特徴を洗い出す。
プロトタイプを外部の人に見せてフィードバックを得る。(上記の商品開発のフェーズで同時並行で行う)
競合分析
競合との比較を行い、製品の独自性を明確にする。
市場にない特徴の特定
独自性のある要素を最低3つ特定する。
市場適合性の調査
SNSや対象ユーザーにフィードバックを求める。
製品名の開発
特徴を製品名に反映させる。
のような基本情報を確実に押さえた上で、次のフェーズへ向かいます。
「どのように」:販売戦略の策定
製品を市場に投入するための戦略を計画します。これには、販売チャネルの選定やプロモーション戦略の部分になります。
今回は、クラウドファンディングを活用しますので、それに則った形で以下書いていきます。
クラウドファンディンに至った経緯としては、たまたま市の方から持ちかけていただいたという背景がありますが、
商品のターゲットがクラファンのユーザーとマッチしていたというところも相まってクラファンで販売していく流れになりました。
クラウドファンディングでは、初速が結果を大きく左右する特性があるので、初日〜3日目くらいで100%達成しておく必要があります。
ティザーサイト、公式LINE、SNS、広告を活用してターゲットへ訴求を行なっていきます。今はこの辺に関して、まさに仮説検証中です。
最後に
とここまでつらつらと書いてきましたが、まだ情報として足りてない、書ききれてないところもあるのでこの記事は都度更新していこうと思います。
締めに入っていきますが、そもそもですが新規事業や新商品開発を推進するのは、メンバーや関係者の方々がいて初めて成立します。
このメンバーがかなりの成功要因になります。最高のメンバー、関係者の方々と出会えて本当に感謝です。
手法やフレームワークは、そのコミュニケーションに役立つ1つのツールでしかないです。うまく活用して可能性を広げより良いプロジェクトにしていきます。
また、リーダーには本当にマルチなスキルが求められます。
人と進める以上、手法やフレームワークだけではどうにもならない課題や問題が起こります。
そういった状況にも柔軟に対応し目的と目標、抽象と具体を行き来する。そんな日々です。
これが難しくもうまく行った時に一番気持ちいい醍醐味でもあるなと思います。
あ、話が変わりますがエニアグラムっていう適性検査したら、僕は新規事業や革新を起こすのに向いてるらしいです。
確かに過去を振り返っても自然とそういう環境を選んでるなと思いつつ、、笑
この適性検査に関する事業もAI活用して粛々とアプリ作っているので、これも年内に発表したいところです。笑
商品開発以外にも、↑のアプリ作成したり、事業に活かせそうな論文の研究したり、事業計画書書いたり、人を繋いでいただいたりと大変楽しい日々を過ごしています。
また次のnoteでは、今の事業内容とか来年株式会社にするのでその辺を記事にします〜。会社のロゴもデザイン依頼してから2ヶ月くらい経ったかな?ほんで最近決まったのでその発表もしようかなと。