ロックなんか聞かないあなたに聞いてほしい音楽(2024.4)
某曲名を拝借してぬるっと書き始めたが、全然ロック以外についても書きます。
今回はあいみょんの「GOOD NIGHT BABY」を紹介。
メジャー2ndアルバム「瞬間的シックスセンス」の十一曲目に収録されていてワンマンでもよく歌われている楽曲です。AIMにはお馴染み。
ギターの音像、歌詞、ドラムとか全ての要素が綺麗にハマっていて、さらっと聞くこともじっくり聞くこともできる曲だと思います。
あいみょんは以前自分のライブで寝ている人がいたことに対して「そんなにも心地よく聞いてくれているなんて、なんか嬉しかった!」や「読んでも良いと思える歌詞が書きたい」と話していた(その考えがまず素敵!)のでその観点から言っても名曲です。
以下歌詞について触れたいと思います。
「さよならの後が心地良いように キスはしないでおこう?二人きりだけど」
「おこう?」の「?」は聞いているだけでは存在に気が付かない。でもあるだけでその場の雰囲気が見えてくる気がするという魔法のマーク。
「さよならの後に会いたくなるように キスは我慢しておこう」
キスを我慢する理由として素敵すぎる…。
「グッドなナイトにしなよベイベー と吐き捨てたくせに恋しくなるのは僕さ」
男の子側のセリフですが、ここで上二行が女の子側だとするとちょっと意地悪したがる上手な女の子と彼女のことが真っすぐ好きな男の子に見えてきました。男の子がカッコつけてリードしようとしているのもカワイイ。
「息切らし走る 君が手を振る 今日が終わっていく」
「ほらもう君に会いたくて恋しくてこのまま 走り始めた」
彼女を追いかけます。
「スタート地点に戻って 後ろ姿の君を見るだけでもいいのさ」
スタート地点ってどこなんでしょうね?実は彼女がやんわり別れを告げていた(「心地良いようにキスはしない」というのが口実だとして)と考えたら、追うのをやめて遠くなっていく後ろ姿をただただ見送っているようにも見えて景色が一変しますね。だとすればスタート地点は
付き合う前の状態なのかも。
「愛してる人の後ろ姿にまた恋するのさベイベー」
男の子のベイベーも気まずい空気を紛らわせるために言った一言だといえます。そのあとの「耳にタコな話して」や「落ち着け落ち着け 冷静を装って」はキスを我慢する少し前の話で何となくその気を感じているくらい。他愛もない話でつないでいる様子。
「グッドなナイトにしたいよ今日は と吐き捨てたかった でも体は馬鹿正直だ」
それでも彼女を追ってしまう男の子。次にCメロの
「これからの僕らの未来に期待したい いつか叶えたい
夢ばかりの今をとりあえず君と過ごしたい」
ここでいう「未来」では二人は一緒にいるのか。そこで大きく解釈が変わると思います。今回は途中から別れた二人の切ないシーンとして捉えましたが、「手を引き寄せても」や「抱きしめた勢いで」といった近くにいることを示唆した表現もあることからシンプルに「微妙な距離の二人」を描いているのかもしれないです。
果たして彼が走ったのは彼女の方へだったのか、それとも逆か。
皆さんの意見もきけると嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。