”ひきこもり”が”こもりびと”になった件について
こんにちは!NPO法人高卒支援会でボランティアをしています、高校二年生の井上です。
今回は、ニュース【ABEMA TIMES | アベマタイムズ】のある記事を一部抜粋してご紹介します。
<全文はこちらで是非ご覧ください。>
“ひきこもり→こもりびと”に変えて3年の神奈川・大和市 呼称変更の意義は? 大空幸星氏「名前が変わったらそのまま置き換わるだけ。本質から逃げていいのか」
日本のひきこもり当事者の数は115万人。きっかけはさまざまだが、年代に関係なく、多くの人が社会への参加を拒否している。
そんな中、ひきこもりではなく「こもりびと」と独自の呼称をつけて支援を行っているのが、神奈川県大和市。27日から施行されたのが「こもりびと支援条例」だ。本人・家族への相談支援やこもりびとへの理解を深める取り組み、さらに学校や仕事など社会的な参加に向けた環境整備などの支援がスタートすることになる。
■“ひきこもり→こもりびと”に 呼称変更の意義は?
呼称変更の経緯について、大和市で「こもりびとコーディネーター」を務める佐伯隆宏氏は「市長が“言葉というものは、その人を追い詰めることもできれば、その人にエールを送ることもできる”と。“従来のイメージにとらわれず、より温かみのある言葉で”ということから、こもりびとと称することにした」と説明。
NPO「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星氏は「ひきこもりという言葉が持つ偏見や負の烙印、いわゆるスティグマを解消していくことが本質的な支援で、表面(名前)を変えることではない。『犯人はひきこもりだった』と報道されて、ネガティブな感情を抱かれる当事者、ご家族の方がいる。ただ、こもりびとに名前が変わったらそれがそのまま置き換えられるだけで、『犯人はこもりびとだった』と言われるかもしれない。ひきこもりという言葉は“状態”だが、こもりびとは“人”という属性を決めている。定義することで、制度の狭間に落ちてしまう人がいるのではないか。僕は反対だ」と意見を述べる。
一方で、ひきこもりに定着したイメージは、言葉を変えるなどしないと払拭されないのではないか。数千人のひきこもり当事者を取材し、大和市にも協力するフリージャーナリストの池上正樹氏は「ひきこもりという言葉が、特に中高年の人ほど責められる“否定のイメージ”だったことで、代わる言葉はないかということをずっと議論してきた。しかし、なかなか置き換えられず、そこで新たに出てきたのがこもりびとだ」と話す。
呼称変更で効果はあったのだろうか。佐伯氏は「相談しやすくなったところはある。大きな事件があるたびに、“ひきこもり=犯罪予備軍である”といった悪いイメージがつきまとっていた。私たちはそうではなく、きっかけや背景は様々だが“誰にでも起こることがある”というところを元に、本人が望まない段階で、特に社会との接触を無理やり作り出すことはしないということを前提に書いている。本人のペースに合わせて、こもる必要があれば寄り添いながらお話を聞いていきたい」とした。
※ニュース【ABEMA TIMES | アベマタイムズ】より
“ひきこもり→こもりびと”に変えて3年の神奈川・大和市 呼称変更の意義は? 大空幸星氏「名前が変わったらそのまま置き換わるだけ。本質から逃げていいのか」
なお、この記事は2022年9月28日に作成されたものです。
神奈川県大和市で”ひきこもり”が”こもりびと”へと名称変更により、”ひきこもり”に対するネガティブなイメージが緩和され、相談件数が増えるといった良い効果が見られる一方、実際は様々な意見があるようです。
私は”こもりびと”と聞いて、暖かい、周囲がより寄り添ってくれている気がする、などのイメージがわきました。
しかし、賛成・反対意見がそれぞれあるものの、ひきこもり…もしくはこもりびとへの支援が重要であることに変わりはないと思います。
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